蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

真紅の薔薇

2008-04-22 | わたし
むかし、むかし・・・・その、むか~し。

お見合いをした。
会うのは本人だけで、両親やお仲人さんは、同席せず。

「真っ赤な薔薇の花束を抱えて立っている」というのが、私であることの目印。
先方に探してもらうわけだ。
新幹線で、いざ倉敷へ!

彼は、真っ赤なアルファロメオに乗って、颯爽と現れた。
ふ~む、我々のテーマカラーは、真紅か・・・。

倉敷の町を散策したり、お蕎麦屋さんに入ったり、趣ある雑貨屋さんに立ち寄ったり。
ちょっとしたドラマのロケ撮影みたい~、なんて、私は無邪気に喜んでいた。
とってもいいムードだったのだ。

後日、お仲人さんからの電話の音に胸が躍った。
結果報告の瞬間。判定やいかに!?

「フィーリングが合わん、って、先方さんが言ってはりますわ~」


あの人と結婚していたら・・・
そういう仮説を立てること自体が、すでに無理のある、
私とはなんの接点もない、洗練された彼だった。

私にはやはり、情熱の赤は似合わない。
自然派アースカラーか、はたまた地味で保守的紺色ネイビーあたりが、
しっくりいくのかな・・・とつくづく悟った。

真紅も好きなんですけど・・・ね。

ママたちは、おしゃべり?

2008-04-15 | 交友
子供が小さい頃は、
子供会、PTA,自治会、生協、地域がらみ、学校がらみ、お稽古がらみ、
すべてを巻き込んで、
ご近所のお母さん方たちといっしょに、お付き合いしていた。


子供たちがやがて大きくなると、
ママ友たちは、子供に縛られない、個々のペースで、個々の道に分かれていった。

私立組、地元公立組など、子供の進路とともに、ママ友も変化していく。


ご近所なので、住居としては、どの人もだいたい似たようなかんじ。
今でも、家の近くの道で、元ママ友に会えば、
おしゃべりもするし、車なら駅まで乗せていってもらったりもする。


ママ友たちは、自分のプロフィールを言う人もいるが、言わない人もいる。

言う人は、誰に聞かれても問題ないと自分で思っている人。
言わない人は、なんらかの思いがあって、人に知らせたくない人。

ひとそれぞれ、自由なので、お互い詮索もしない。
皆、嘘も言ってない。
言わない人は、黙秘なんだから、虚偽、偽装はないわけだ。

なので、何十年たっても、プロフィールを知らない人は、そのまんま知らない。


子供の進路も、言わない人と、言う人に分かれる。

特徴としては、公表する場合は、遜色ないコース。
公表しない場合は???コース。
皆、言いたくない人に、無理矢理聞こうとはしない。大人だから。
なぜ言わないか、という意味を、皆、だいたい知っている。

下の子供の進路だけを公表して、
自分自身や上の子供に関しては、一切、非公開の人がいたり、
途中から、公開から非公開に転じたり。
※ちなみにご近所の友人(と思っていた人)は、非公開派(一部公開)。


価値観、人それぞれ。
何に重点を置くか、という基準も人それぞれ。
ただ、同じ価値観を持ち、競い合うと、疲れるだけだ。
世間体という、自らが創った敵を相手にすると、さらにややこしい。

まあ、それはそれとして・・・。

人とのお付き合いは、
付かず離れず、ほどほどの距離感を保つことが大事のようだ。

自分探し、その後は?

2008-04-12 | お付き合い
近所の友人からメール。久々ぶり。

「仕事辞めたい病にかかっています」

ふむふむ。
彼女は数年前に突然、ご主人を亡くされているので、
色々経済事情もあるだろうと思い、彼女にどう返事をしていいか分からず、
一日置いて、返信した。

「仕事の必然性と、経済的状況を踏まえつつ、
自分と向き合って考えてみられては?」と。

結構、親身になって、アドバイスしたつもり。
まだ彼女からの返信はない。


彼女は、メールをくれるタイミングが、パターン化している。
自分の休日で、なんの予定もない日の朝。

「今日は、いいお天気ですね。元気でやってる?」

みたいな、誰にでもあてはまるような内容で、特別に人選したうえでアポ取りはしない。
返信があった人にだけ、「時間あいてたらお茶しない?」
そういうなかんじで、その日、お茶する人を見つける。

私は、彼女とは仕事の休みの日が違うので、
いっしょにお茶することは滅多にないのだけれど、
ごくごくたまに、仕事の都合をつけて、美術鑑賞や、日帰り旅行に出かける。

そもそも彼女と私は友人なのか・・・?
それすら最近は、ハテナ?になっている。
しかし、そんなことを言っていたら、この世の中の誰とも友人でなくなる。

彼女の自分探し、その後は?
やっと手に入れた仕事も、年齢とともに疲れてくるようだ。
私の目から見ると、魅力ある職場ではない。
(まあ、仕事なんて、そんなものだが)

状況も変われば、気持ちも変わる。
ご主人はいない、子供は独立、姑は見送った、
となれば、縛られるものは何もない。

だが、経済事情を知らないので、的確なアドバイスはできない。
経済事情を把握することは、友人であることの必須条件ではない。
しかしこれから先、経済的に同じような感覚を共有できないと、
いっしょに何かをしましょう、と声をかけるにも、躊躇してしまう。


お茶しても、職場のことをただただ喋る彼女。
私にとっては全く興味が持てない職場。
聞けば聞くほど、うんざりしてしまう。
かと言って、私の職場のことも、きっと彼女にとってはつまらないはず。
お互いの家庭のことも、あまり共通点はないし。

共鳴する部分は、あまりない。
やっぱり友人でもないのかもしれない。
ご近所の仲良しさん、という位置づけか。
(それで、十分だけれど。)

どっちにしても、彼女のこれからの人生、
節目節目で舵を切っていけばいいのだと思う。

なので、私は、彼女のその後の人生の行き先は知らない。