蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ダンス ステップ バイ ステップ

2009-06-28 | 趣味
社交ダンスの発表会があった。
初めての体験。
だが、ミニデモとか、派手なことは一切なく、会場もホテルでははく、なんと体育館。
会場の手配が難航したとかで、私が通っているカルチャーセンターのあるビルの6階にある体育館だった。

発表者もお姫様ドレスとかには身を包まず、練習用のウエアやTシャツにひと工夫したようなもの。
お金はほとんどかけていないが、練習や準備には、一生懸命取り組んだ。
実は、お金をかけないことに関しては、先生のご配慮からなのだ。
先生によっては、パーティを主催すると、生徒はパーティ券を購入したり、結構お金がかかる。
会場も一流ホテルだと、あれこれ入れるとスゴイ金額(百万を超えるという声もある)が、かかるそうだ。
ダンスプロを擁護するようなシステムになっているのだろう。
まあ、金儲け主義ですか。。。ね・・・

レッスン料も個人レッスンだと1時間8000円~1万円 OR もっと? 
週2回受けると月64000円~8万円、週3回だと月9万6000円~12万円。
時間を増やしたり、先生によっては、もっとお高くなる。
何事も、極めるにはお金がかかる。
だから「道楽」というわけだ。

私は、普通の感覚を持ち合わせた庶民派の方々が好きだ。
大粒のデッカイ翡翠やダイヤ、真珠の指輪をしている方々もおられるものの
皆さん、和を乱されることなく、普通の感覚。
というか、金持ち感覚は、「何しに来てるの?見せびらかし?」とイヤミっぽくとられる。

今回、発表会のあった教室のグループレッスン受講料は、週1回1時間半ずつで、月8000円。
研修発表会費は3200円、打ち上げ会費が3500円ポッキリ。
お小遣いから捻出できない額ではない。

だいたいグループレッスンは、受講料がお安い。
市民会館や市民体育館を借りて、市民に開かれたような金額設定のレッスン・フィーでなければ、社交ダンスはじめ、何事も広まらないし、定着しない。
一部のお金に糸目をつけない人だけの、高級お遊びとなってしまっては、趣味の会も高値の花となってしまう。
門戸を開き、垣根を低くし、誰もが手が出るようにすべきだ。

どこにも、お金持ち臭をぷんぷんと振りまいた、嫌~なニオイのする連中がいる。
人より上を行く手段が、お金!!という彼ら。
ひとりひとりの資質は、イマイチなのだが、お金がモノを言っているケースのなんと多いことか。
そういう面々は、趣味の場では、極力、お金のニオイがしないように、人よりも地味にしておくほうが何かと身のため、処世術のひとつだと思う。

こういう爽やかな、リーズナブルで、実質的なカルチャー教室での、
一番上級クラスの演技を披露された方にうっとりした私は、
お金をそんなにかけなくても、ここまで上手になれるんだ!と目を輝かせながら、彼女に上達の秘訣をお聞きした。
すると彼女は、涼しげに、こうおっしゃった。
「ここの教室だけで上手になろうなんて、無理よ。やはり、個人レッスンを受けないとね。
上達の王道は、やはり、個人レッスンが一番!!!」
なああんだああ・・・
やっぱり、一般に門戸が開かれていたのではないのだ。
地獄の沙汰も金次第か・・・・


それにしても皆さん、お若い。
実年齢を聞いて、びっくりする。
背筋はしゃんと伸びて、足取りも軽やか、なのに、後期高齢者ですって???
私とどっちが年が上かな~と思っていたクラスメートの女性たちは、なんと私より10歳も年上だった。
残るお二人も、9歳上と、7歳上。驚きだ。
私の実年齢も、彼女たちが思っていたより結構上だったとかで、意外だったようだ。
お互い、ホメ殺しか・・・??

打ち上げも楽しかった。
ワイワイ、同じ趣味の皆が集う。
同じI先生に習う兵庫県からのクラスの方々と、我々大阪連。
男性は少ないが、初心者の方はおられず、皆さん、辛抱強く、息長く頑張っておられる。
カルチャーセンター内の社交ダンス教室のなかでは、20年選手が一番古株だ。
快い緊張と疲労感のあとでのビールはまた格別で、なかなか爽やかな会となった。

黒ビールをいっぱい飲んで、ほろ酔い気分で調子よく
帰りにダンスウエアーショップで、ああ、また・・・
たくさんのウエアーを衝動買いしてしまった・・・。
このウエアー達を無駄にしないためには、上達するしか道はない・・・・!!!

しかし、道は、果てしなく遠い----。


性格、悪い

2009-06-19 | わたし


今回は、壊れかけの意味不明のshoutなので、お読みにならないほうが、いいかと思います。



人に嫌われないように、おりこうチャンにしていなくては・・・
ちょっとぐらい気に入らなくても、あまり、ギャーギャー言わないようにしよう。

とは言うものの、私は、最近、好き嫌いが、ハッキリしてきた。
嫌われたっていい。
私は、私だ。
「好かれる自分」が好きなせいで、自分自身を正直に表現していない自分」を演じるのも疲れる。
「好かれる自分」、なんて、そもそも妄想だ。
好きにやろう。

と、ここで、性格悪いんですが、
キライなことをハッキリ「キライ」と表現すると、胸のムカツキがとれるだろうか。。。。
と思った。
けれど、やっぱり、それは心にとどめておこう。
あるいは、公開しないで、自分だけが見る日記に、こっそり綴っておこう。
いや、それでは、気が納まらない・・・
悪魔VS天使。
戦いだ。

ーーーで、悪魔が、今日は、勝ちました。
では・・・・
「王様の耳はロバの耳!!」

いえ、そんな、おりこうチャンの愚作ではなくて・・・
「○×▽さんが、ダイっキライだ~っ」
「○×▽さんの全てが、ダイっキライだ~っ」・・・
「ムカツク~。ええかっこしー。鼻持ちならない~。考え方の根本がキライだ~っ。行動全てもキライだ~っ」

あんまり、すっきりしなかった・・・

こんな、自分がキライだ~っ

こころの季節の変わり目

2009-06-15 | わたし
ここのところ、さえない。
感覚は、鈍り、ずるずるトーンダウン。
頭に浮かぶことも、ほとんどない。

自分が居て楽な、ぬるま湯に浸ると、どうもいけません。
はじめは、らくらく、快適だったのだが、ピリリとするものがない。

人間はやはり、緊張と緩和、その適度な繰り返し、リズムが必要だ。
自由すぎるのは、人間をアホにする。
目を曇らせる。


私には、自己顕示欲もないし・・・
「見て、見て!これ!ほら!いいでしょう!!??」の精神は、ゼロ。
人様にお見せできるものは、なあんにも、ないのだ。
自己満足の世界が、最近、酸欠なのか、ショボショボと、しぼんでいる。

一つのこころの変わり目、節目なのかも知れない。
沈んだあとは、澄み切った気持ちになって、浮上することを願っている。


やっほー、姥捨て山

2009-06-10 | お出かけ
山林関連の所要で、森林組合を経由し、地元の山番2名とともに
兵庫県の真ん中あたり、生野銀山近くの山に出向いた。
軍手、長靴、脚絆、雨ガッパ、キャディーさんか農家の人のような日よけ帽、と
本格的いでたち。
林業や農業従事者にしては、あまりにもへっぴり腰。
取ってつけたような、にわか仕事人姿。
沢はぬかるみ、長靴の下の感覚は、ジュルっ、にゅるっ・・うわっ

途中まで、急斜面、道なき道を、4足歩行になりながら、獣道を這いずり回るようにして登っていった。
ずるっ、ぐちゃっ、ぬかるんで滑るし、枯れ葉の下から木の枝が突き出ていたり、
キケンがいっぱい。
ころあいの木の枝を見つけ、杖代わりにして、
濡れた枯葉の上をグサッグサッと突き刺しながら進んだ。
母は御年81歳にもなるのに、身の軽いこと。
さささーーと、先へ、先へと、上っていく。
彼女は、猿トビ佐助の子孫か??? 
怖がりの私は、一番最後から、のろのろ。
「山は、キライだ」「山なんか、ダイッキライ」「危なすぎ。第一、降りるのが大変やん・・・」
しゃべる相手もいないのに、ブツブツと一人でぼやきながら、登っていく。
おーーいい、待ってぇ~



途中、少し平らなところで、母と義姉が止まっていた。
先発隊は、さっさと歩いて行ってしまい、姿が見えない。
我々は、置いてきぼり??
降りる際のエネルギーも確保しておかないといけないのに、もうバテバテ。

足を滑らせて、沢まで転がり落ちたらどうしよう。
自分のことだけでも精一杯なのに、母が、谷底に落っこちたら
どうやって引き上げればいいの?
姥捨て山って、こういうところだったりして・・・

そう不安に思っていたところ、母が
「こんなとこに、姥を捨てるんやろうなあ。」と言う。
あまりにも、的確な、しかも、自分が姥の年齢であることを全く自覚していない母。
捨てられるのは、母か、私か?

やっほーー
どこーー
返事してーーー
ーーーーー

一生懸命叫び、時を待った。

どれぐらい時間が経っただろう。
ザクッ、ザクッという足音。
姉、山番たち、それぞれが降りてきた。
「上に行ってもキリがないので、このへんでもう降りましょう」
と山番。
やれやれ。



帰りは、美人の湯、黒川温泉で、まったり。
牡丹鍋や、鹿肉フライなどに舌鼓。
  

露天風呂もあり、知る人ぞ知る、秘境の湯。
奥深い山間で、清々しい森林浴もできた。
雨に降られるかと心配したが、どうにかもった一日だった。
きっと何日もあとに遅れてやってくるであろう筋肉痛を予想しつつ、
高速道路の入り口に入った。

「60歳のラブレター」、 なんですが・・・。

2009-06-01 | 映画
これから、この映画を見ようとしている方は、お読みにならないでください。



私が永年、会員になっている、ある「女性の会」から、定例通信が届いた。
「60歳のラブレター」試写会で見たけれど、ものすごく腹立つ~、という内容も載っていた。
女性たちは、怒っている。それも結構、強く。

この映画、仕事や愛人やらで、家庭を30年間顧みなかった夫(中村雅俊)と、
耐え忍んできた専業主婦の妻(原田美枝子)が、夫の定年を機に一旦離婚するものの、
いろいろあって、最後は、またやり直すことになるのだが。
ラストシーンで、夫が、「やり直そう!」という言葉に、
こくっとクビを縦に振る妻。
信じられない。なんで、タテ? 

前に、松坂慶子扮する妻が、渡哲也扮する夫と離婚するTVドラマ「熟年離婚」が話題になった。
なので、そういう時代の流れを
今頃、同じようなかんじで蒸し返しても、斬新でもなんでもないからなのか、
一石を投じる意味もあるのか、話題性を提供したかったのか、
事情はよく知らないが、なにしろ、この奥さん、どうしようもない夫を許しちゃうのだ。

中村雅俊演じる、こういう男性、よく、いる。
仕事もデキて、女性関係もお盛ん。
また悪いことに、モテてしまうのだ、こういうタイプは。
エネルギッシュだから。いるいる、本当に、よく、いる。
仕事をバリバリと成功させる、こういう類の人、
大会社での肩書きと、自分自身のアイデンティティーをごちゃまぜにしている。
会社のために、ひた走ってきたのだから、仕方ないか・・・。
頑張ったけれど、恩恵も受けている。
オーバー気味に演出してあったのが、面白かった。
ストーリー展開としては、ラストは、ちょっとチープな漫画になっていた気はするが。

脚本は、めちゃめちゃ面白かった。効きよく、サエえていた。
さえないドクター(井上順)の長女の、生意気な口の利き方。おマセ。笑える。
売れっ子翻訳家(戸田恵子)のセリフも。
ドクター「あなたみたいな人は、おモテになるでしょうね」
翻訳家「私はモテナイの。仕事がデキるから」
ほおぉ。。。私は、モテナイけれど、仕事もデキない。ま、それはいいとして。

翻訳家が、離婚したばかりの妻(原田美枝子)に「私がお金の使い方を教えてあげるわ」
といって、エステや、ネイルサロン、ショッピング、パーティへと連れ歩く。
パーティドレスは、薄っぺらドレス、あんなペラペラドレスでパーティに行く?
パーティでは、取ってつけたような売れっ子作家(石黒賢)に
「あなたは、宝石の原石だ」とアプローチされる。
この、取ってつけっぷりが、ますます漫画チックぶりに、磨きをかけている。
何も知らない、ありとあらゆる情報から遮断されている、ド田舎の若い子ならいざ知らず、
60歳前後の熟女の展開としては、かなりチャチ、無理がある。
あのようなストーリーに憧れるのは、せいぜい18歳までなのではないだろうか。
無理矢理どうしても、あの展開にしたければ、「40歳のラブレター」なら、まあ、まだしも。

笑ってしまっては、申し訳ないが、あっちこっちで笑わせていただいた。
そして、涙も自覚なしに、あっちこっちで流していた。
中村雅俊は、キャラ設定は良くないが、俳優としてはカッコよかった。
(もともとの中村雅俊の優男イメージとは、全く違う設定には違和感があったが)
別カップルの、魚屋さん夫婦(イッセー尾形&綾戸智恵)、ズッコケていて、楽しかった。

もう一度やり直しても、やり直さなくても、夫には辛い人生が待っている。
30年耐えた奥さんの恨み辛み、ここぞとばかり江戸の敵を長崎で討たれるはずだし、
利子もついて、大逆転して、偉そうにされるだろうなあ・・・
離婚していたほうが、良かったと思ったとき、もう一度離婚すればいいのだろうけれど、
その頃はどちらかの介護が必要になっていたりして、自由がきかないかも知れない。

全て、自分の身から出た錆、とはいえ、人生って・・辛くて、厳しい・・・。