蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

楽天家のおっちゃん

2010-07-31 | 趣味
「先生、1年で、踊れるようになりますか?」

ダンス・クラスメート、超・超・超初心者のシニア男性。
このお方、大手ゼネコンと言えばこの会社、と、一番初めに誰もが名前を挙げる、
某大手ゼネコンを定年退職し、今は一級建築士として事務所を開いておられるそうだ。
今までの人生、運とカンで、乗り切ってきた、と自負される。

「ボクの踊りは、飲み屋ダンスですわ」

なるほど、大手ゼネコンで、バブル期は、まさに彼の絶頂と重なると想像できる。
ブイブイいわせていたんだろう。

しかし現在、ダンス歴1ヶ月で、いったい、こったい、何をおっしゃる?
1年を目安にされている、とのことだ。

「先生も呼んで、暮れにはクリスマス・ダンス・パーティを開きましょうよ!!」
そう仰るが、ありえないと私は思う。
男性が、いない。
先生は、絶対、来ない。
彼一人で、どうやって女性の相手をする気?

彼がプロ級ならわからないでもないが、
ド素人の彼が、女性たちとどうやって踊るおつもりなんだろう。

「ボクは、女性に囲まれているのは、慣れていますから」

ちょっと、ちょっと、おっちゃん。
勘違いも、いい加減にしてや~。
神聖な社交ダンスと、キャパレー&クラブとをいっしょくたに、せんといてや~。

土建屋のおっちゃんは、これだから嫌になる。
たとえ、一級建築士サマでも。
私はこういう類の男性が、一番キライ。
勘違い人生。
イケイケ人生。
社交ダンスの世界と、土建屋さんのナイトライフの世界は、全く違う。


「男性がリードしないといけないので、1年やそこらでは、無理だと思います」
「社交ダンスは、そんなに甘くはありません」
などと、ほんの一言、二言、私が感想を言うと

「この人(=私)は、厳しいことばかり言わはる」
と、煙たがられた。

ダンスと飲み会を、同じ扱いにしている、
あの土建屋おっちゃんのクリスマス・パーティには、私は絶対に不参加の意思を固めた。

話を聞いていた、他の初心者女性たち(習ってまだ1年半)は、大いに盛り上がっていたが。
私とは、社交ダンスの楽しみ方の傾向が違うようだ。

私から見ると、彼女たちのダンスに取り組むスタンスは、実に、マドロッコシイ。
1週間に1回だけ、団体レッスンをちょろっと受ける。
パーティなどで知らない人と踊るなんて、とんでもない、と仰る。
踊れないのに、無理、と。
踊れるようになってから、パーティに参加する、なんて考えていては、一生無理。
死んでから棺桶の中で、踊ってもらいましょう。

彼女たちは私より年齢もずっと上だから、単純計算すると、人生の残り時間も少ない。
もっと、バシバシ課外活動、あれこれ武者修行しないと、ものになど、ならない。

彼女たちの消極的姿勢に対して、またこのおっちゃんの、極端なお気楽さ。
どちらも、私とは違う道。


べたべた、ばたばた、土ふまずをぺッタンパッタン、床に踏みつけて
バッタかアヒルみたいに、みんなで体を動かして軽運動。
老化対策リハビリにはイイかも知れない。

人それぞれ、それぞれの楽しみ方があるようだ。


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お嬢様の体感温度

2010-07-30 | 趣味
ダンス発表会でのお話。

高校3年生と中学3年生のおボッチャマがおられるとはとても見えない
キラキラお嬢様・初級ダンス・クラスメートのY嬢。

発表会後のレッスンで、先生に
「どうでしたか?」
と、聞かれた。

「うーーん・・・好きじゃないかも」

おぉ、本音をまたそのまんま・・・
先生は笑顔の目じりに、ビビっと亀裂が生じたように感じた。

「いろんなダンスも見られて、楽しかったでしょう?」
と、先生もやんわりスマイルで、かわす。
先生は、発表会に向けて、食べるものも食べず、厳しく引き締められ、
ご自分の演技にも磨きをかけておられた。

「途中で、抜けちゃいました。」
休憩・息抜きをしに、会場から出たようだ。

リハーサルの後、本番までの間に、
彼女だけ「暇つぶしに行ってきます」と出て行ったのは知っていた。
が、本番中も、自分の出番以外の時間に、休憩するために会場を出ていたとは・・・。

私は、とても不思議。
彼女も私も、初めての発表会。
私には、息抜きする時間などまるでなかった。
時間が足りずに、困った。


休憩するには、会場の自分の席でドリンクでも飲んで、ぼーーっとできる。
彼女は、1つしか出演しないが、私は2つ出る。
我々が他の演目に出ている間は、前後の時間を含め、彼女は一人なので、
会場内でも休憩できると思うのだが、人それぞれ、休憩の取り方は、違うようだ。
会場の空気自体から抜けだしたいのか?


人には人の、時間の過ごし方があるんだなあ。
しかも、息抜きが必要ということは、退屈・窮屈ってこと?
楽しかったり、興奮したり、刺激があったり、そういうこととは正反対なのだろう。
早い話、興味がない、つまらないってことか?

それをすんなり、臆することなく、生徒にだけでなく、先生にでも仰るということは、
悪びれていない、素直な性格なのだろう。
さすが、彼女は大物・お嬢様。

自分をはっきり出せるって、ある意味羨ましい。
そこが、お嬢様たる所以か。

人と一緒にいると疲れる?
一人行動がお好きなようだ。
笑顔がまぶしい、人当たりのいいお嬢様だが、あの笑顔を維持するには、休憩が要るのかも。


いろんな人がいる。
感じ悪いわけではない。
自分と違う感性、言語行動、嗜好、そういう人がいて、当たり前。
たまたま、社交ダンスの初級クラスで、袖振れ合っただけ。
摩擦が生じるわけでもないし、ダンスに支障をきたすわけでもない。
(あ、でも、リハーサルの集合時間に、彼女は大幅に遅れてきた・・・
皆で探し回ったが、リハーサルにはギリギリ間に合ったから、まあ、いいか・・・)


異種の人と接するのも、それはそれで、いいのかも。
皆、それぞれに、お互いに、周りに、距離感を持って接すれば、ヤケドもしない。




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※トップ写真は、イメージです。悪しからず。



ざ・バーゲン

2010-07-29 | 人生
今朝、明け方、夢を見た。
内容は、娘の婚活。

親が、長い間、頑張って「親の婚活」をして見つけてきたお相手に対し、
娘は、予想通りの反応。

釣り書は、じっくり見ていたが・・・写真は、封筒から取り出しもせず、
ほんの一瞬、ちらりと覗き込むだけ。

そうやろうなあ・・・
そうだとは思ったけれど・・・
親の苦労も考えてほしい。
頼みに行った先の方は、長い時間をかけて、お相手のご家族と交渉し、
ご親切な取り計らいで、釣り書を持ってきていただいたというのに。

だいたい、娘が思っているような男性は、見合い市場には出てこない。


夢のなかで、娘に延々、苦情を言うシーンが続く。
娘は、自分だって頑張ってるけれど、結婚したいと思うような人がいない、と切々と訴える。

娘の言い分を聞いていて、なるほど、と徐々に思うようになってきた。
気に入らない人、気が進まない人、
しかも、その相手が猛烈にアタックしてきているわけでもない。

縁談で気に入った人がいないのは、
好きな人がいる、とか、結婚できない相手と付き合っている、
そういう場合に、こういう反応をすることが多い。
でも、そうじゃない。

気が乗らない理由がわからない・・・・ってことは、ない。
私も、そうだった。
ただ、大きな違いがあった。
結婚を永久就職と捉えていた時代に生きていた私世代と、
経済的には自立している娘世代。

24歳はクリスマス・イブのケーキと言われた時代。
25歳からは、バーゲンセールが始まる。
結婚適齢期という概念に振り回され、
自分の商品価値が下がらないうちに、高値で売ろうと焦る。
一種の文化的、合法的人身売買だ。

デパートで、翌日に何が何でも必要な目的の商品を買おうと売り場を回ったものの、
気に入ったものが見つからず、閉店の時間を目前にする。
渋々、気に入らないけれど仕方なく、間に合わせでとりあえず買って帰る。
また、余裕が出来たら買いなおそうと。
まだ、自分で選べただけでも、ラッキーだったかもしれないが。
そのまま、買いなおさず、今日に至っている。


自分の時間を削って、相手に合わせる結婚生活を送りたくないというのは、実によくわかる。
よほど好きな人でも現れない限り、結婚など、つまらない。
生活・性・精神・社会的安定のため、結婚するといわれている。
守る人と、守られる人。そういう位置づけだったものが、
女性も経済的自立をし、共稼ぎの夫婦は、守ったり守られたりしない。
凸凹を補い合う関係から、並列へと変化しているように思う。

女性が経済的に自立していると、昔の女性のように、
結婚しないと経済的にやっていけないことはないのだから、あえて、結婚の必要性はない。
より若いうちに高値で売りつける必要もない。

男性と反対だ。
男性は、経済力がないと、結婚できない。
女性は、経済力があると、結婚できない。


気に入らない男性と、なぜ、結婚しなけれないけないのか?
まして、結婚する必然性はあるのか?
少子化を食い止めるため、国策のひとつとして、結婚するのか?
好きでもない男性のご機嫌を取ってまで、
まして、その家族に気を使い、気に入られるような生活を、なぜ、好き好んで選択する?

経済や社会的保護と引き換えにする必要がないとすると、
結婚に望むものは何?
好き、価値観が同じ、癒し、共に歩み築いていく、そんなものが必要となってくるだろう。

結婚してほしいけれど、納得のいく相手と結婚してほしい。
自分を顧みない高望みも良くないが、
中途半端な人と、泣く泣く結婚しなければいけない娘を想像すると、それも悲しい。
いまや、結婚のシバリがなくなってきているわけだから、妥協することはなく、
更に結婚への道は険しいだろう。


「どうすれば、おねえちゃんは、結婚できるんやろう?」
と下娘に言うと
「おねえちゃんの考え方を、変えるしかない」と、サラリ、きっぱり。
うまいこと、言うね。

親としては、遠くからそっと見守り、応援するしか、なす術はない。


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彼にするなら、Yクン? 仕事するなら???

2010-07-28 | 仕事
以前、ほんの短期間働いていた、事務所のスタッフ、Yクン。

身長180センチぐらい、趣味は、ダンス(ストリート系)
色白で面長、きめ細やかな美しい肌、切れ長の目が涼しげな和風顔立ちのイケメン。

年は、20歳ぐらいだっただろうか?

最初、面接に現れた時は、どんな服装だったか、ちょっと記憶にはないのだけれど
とにかく、スラリとかっこいい、美しい男の子だった。
採用が決まって、初日は、スーツでビシリと決めてきた。

別にスーツでなくてもいいと言ったような気もするが(忘れた・・・)
本人は、無難な路線を選んだようで、スーツに。
おそらく、成人式に一度、着たぐらい? あとは、友達の結婚式とか。

まあ、どっちにしても、職場において、彼はスーツを着る必要性は全くなかったので
次の日からは、私服で現れた。

それにしても、スーツと私服の激差。
ストリート系ファッションだとかで、ついでに、シャツもパンツも、500円前後だとか言っていた。
帽子は、黒人演歌歌手のジェロみたいな、キャップを横にかぶる日もあれば、ニット帽の日も。
仕事の後は、ダンスに直行らしい。

さて、彼の仕事ぶりは・・・

「Yクン、これ、やってもらえる?」
「できません」
「??」
「僕、専門学校で、ちゃんと授業に出たのは最後の半年だけなんです。
だから、習ってないので、できないんです」
「・・・・」

「Yクン、これって、どうなってるの??? できてないけど」
「何回も言ってるでしょう?
ですから僕は、専門学校でさぼっていたから、デキナイって」
「??・・・・」

先輩にも急かされ、あれこれやっていた。
パソコンのモニター画面ギリギリに顔をくっつけて。
メガネかけたらいいのに。
自分はメガネは似合わない、オトコマエが台無しと思っている???
顔で仕事するのなら、ホストにでもなれば、およろしいのではないかと?

前は、企画営業を希望したらしいが、見習い期間(採用猶予)を経て、不採用になったという。
そのワケがよくわかる。
うちは、猫の手も借りたいぐらいだったので、とりあえず、現場に入ってもらった。


しかし、彼は、仕事以外は、朗らかで明るくて、社交的でムード・メーカー。
お年寄りにも、優しい口調。
絶対に、営業向きだ。
事務所内でカンヅメは、合ってない。

ファックスのやり方がわからないのに、人にも聞かず、
人のやり方を盗み見るのでもなく、自分流でファックスするYクン。
ファックス送信後に、送信先に確認もしなかったようで、
先方には届かなくて、締め切りの時間に大幅に食い込むことに。
周りが手取り足とり教えてあげるにも、バタバタ、皆、自分のことで精いっぱい。


先輩から怒られっぱなしで、どうにかこうにか、1か月働いた。
そして、給料日。
Yクン、給料袋の中身を見て、目が点になり、信じられない様子。
「あんなに頑張って、この給料?!」

「やってられません。飲食のバイトのほうが、ずっと高い。
やめます」


今、思えば、なんで、あんな子を雇ったんでしょうねえ。
私の職場は、そういう人ばかりだった。

職場にも一流と、そうでない所があり、その差は歴然。
一流の職場には、一流の人が集まり、そうでない所には、そうでない人が集まるようだ。




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毎日、時間が暑さで蒸発?!

2010-07-27 | 無題
自分のブログ。
あいかわらず、好きなことばかり綴っている。


gooのアクセス解析は、アクセス時間帯や、どこのサイトから来られたか、
どのページをどれだけの数、閲覧されたか
どんな検索ワードで私のブログにたどり着いたのかもわかる。

キャンペーン期間を過ぎ、今は有料になった。
お金を払うのが嫌で、アクセス解析を利用していないわけではない。

キャンペーン期間中は、面白く興味深く、解析内容を毎日チェックした。
しかし、大まかな像はつかめず。
来てくださる方の実像に触れることは出来なかった。
ひょんなことで、偶然にも意外な方面から来られているのを発見すると、
驚き、ドキリの性質は、嬉しい場合と、ヒヤリ心臓に悪影響を及ぼす場合がある。

一番わかりやすいのは、じかにコメントをいただくことだろうけれど
自分の場合もそうだが、コメントは、真実の声と、そうでない声がある。

共鳴、共感したら、コメントする場合もあるが、
全く興味なかったり、反感・意義・不服・申し立てがあったりすると、コメントしない。
そのうち、立ち去って、ブログの存在自体を忘れる。

興味は薄れ、新しいブログにまた移る。
それの繰り返し。

自分も、日々、刻々と動き、変化する。
人のブログも変わる。
逆に、変わっていないと、飽きたりもする。
気ままな視聴者、リスナー、消費者のようなものだ。


そんな中、3ブログには、自分のブログ更新ついでに、必ず訪れる。
それと、別のSNSの、ある人のブログには、時々、顔を出す。
他のブログは、「その場限りの通りすがり」が、ほとんど。
あとは、インターネットでは、ニュース系と、検索・調査・調べもの系。


あるブログ・ランキングの上位に入っているブログを初めて読んだが、
しつこいクリック依頼を見て、興醒めする。
そんなにまでして、ランキングに入りたいのか。
もうすでに上位なのに。
人間の習性って、そんなものなんだと、再認識。


毎日、パソコンに向かう時間が、最近、あまり濃くなってきていない。
移動中にケータイからでも投稿できるのだし、
第一、バカのひとつ覚えみたいに、毎日毎日、更新する必要なんてないのに。
なぜか、更新が日課となってしまった今、
限られた時間内で思いを発するのにも、ムラ、波があることに、ちょっと驚く。
そんな自分をもてあまし気味だ。

自分に向って語っているのだが、自分が満たされていても、満たされていなくても、
身分を映す鏡が、猛暑のせいか、やや曇ってきたようだ。


毎日、スケジュールをこなしているが、
そのスケジュールにも、大小があり、メリハリがある。
ノリが良くても、悪くても、ベルトコンベアー方式に、時間がするすると流れていく。


ほっと一息、つけるのはいつなんだろう。
世の中の人々も、大方こうやって、人生の持ち時間を減らしていくのだろうか。


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それぞれの、きらり

2010-07-26 | 趣味
80歳を超えるってことは、後期高齢者になってから5年のキャリア。
私のイメージでは、年配者というよりは、お年寄り。

よぼよぼ、というのは、どうやら90を超えてからのようだ。
80歳は、まだまだお若い。

過酷な労働で腰が曲がってしまったり、皺が深く刻まれたりすることもあるが
楽園生活をしていても、老化のために腰が曲がる場合もある。


昨日の社交ダンスの発表会で、83歳の方が、タンゴを踊られた。
ドレスもお顔も、メーク&ヘアも、姿勢も、フィーリングも、とても美しかった。
とてもとても83歳などには見えなかった。

応援に駆けつけられた同級生のお二人も、当然83歳なのだが、
とてもとても、そんな年齢には見えなかった。
顔はもちろん、ファッションセンスがいい。
老いを感じさせない個性と品格。
それまでの生きてきたキャリアが感じられた。

ああいう年の取り方をするには、どうすればいいのだろう。
私の実母も、義母も、年齢の割に若いと、常日頃思っていたが、その比ではなかった。
世の中、上には上がある。


まだ、私には何十年もある。
あんな風に、いい年が取れるかどうかはわからないが、
見かけやファッションにも気合いを入れ、言葉や説明でなく、
見ただけで、「うん、お若い、おキレイ・・・!!」と、そんな風になれたらいいな。


あ、ちなみに、実際にお若い方もおられた。(別クラスのクラスメートで、面識あり)
社交ダンスは初心者だが、
バレエを永年やっておられる、小柄で細身の、愛らしい方。
えらくお金持ちのお嬢様、といった風情。(中学生のおボッチャマあり)
大きなルビーとダイヤがキラキラ光る指輪、ヴィトンのバッグ(マルチカラー)、ヴィトンの靴、
デコデコ、ギンギン、キラキラが、いっぱい付いた、ケータイ
・・・そして、極めつけは・・・一人行動。

リハーサルの後、出演まで、皆で待ち時間があった。
その時の彼女。
「時間つぶしに外で、お茶飲んできてもいいですか? デパートでもブラつきたいし・・・」
皆で舞台用メークをしたり、準備中の、発言。
準備が終われば皆でお茶を飲みに行こうとする前のことだ。
彼女が出て行った後、「皆と一緒に行動するのが、お嫌いのようですね」
とサラリと、どなたかの反応。
涼しげでいい、と私は思った。
へんに、首を突っ込んで「ねえ、あの人、どうよ~?」のような、
おばちゃんトークはなかったので、とても安堵した。
参加している人たちのタイプ、距離感が、爽やかだと感じた。

人のことを詮索したり、かげ口を言ったりするのは、
自分が満たされていない人の取る行為なのでは?

(実は、私は、彼女の行動には、びっくりしたのだが)

たとえ思っていたとしても、表現方法が、こなれていて、好感を持つ。
その言葉で、共感する人は共感しただろうし、
あえて、掘り下げて人のことをあれこれ言わないのは、素敵なことだ。
私はちょっと嬉しくなった。


いろんな方々がいる。
決して、発表会は、自己顕示欲の現れではないと思う。
それぞれに、切磋琢磨。
私は、また私の道。
未知なる未来。

そして先生のダンスはさすが、だ。
プレッシャーも大いにあるだろう。
年齢と戦いながら、現役をキープするのは、心身ともに並大抵ではない。
オアソビでやっておられるような先生も知っているが、
大きなところで教えられている先生との違いを感じた。

お金とネームバリューは、両者、密接な関係にあるということも感じた。
趣味を追求するのには、心身の健康と、家族の理解・協力、そして、お金。
人それぞれの微妙な事情によって、極め方も違ってくるようだ。


いろんなものをまとめて、見、聞き、体験し、
快い疲労感と満足感を感じつつ、家路に着いた。


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悪夢の時間を前にして

2010-07-25 | 趣味
憂鬱、憂鬱、憂鬱
待ちに待たない、憂鬱な日がやってきた。

こんなに憂鬱な気持ち、気分って、正解なの?
たかだか、お稽古ごと、
しかも主体はこちら、お金を払って教えてもらっている側。

○○コンクールとか、競技とか、そういうのではない。
デモでもない。
日頃鍛えた技で競う・・・真剣勝負・・・と、正反対。

単なる、雑魚(ザコ)の集団ダンス。
ただし、ザコは私だけ。
醜いアヒルの子なら、まだマシだが、実は自分はアヒルに雑じる白鳥ではなく、
そしてアヒルでもなく、醜いガチョウか、ダチョウ?? 
ばたばたっ、動作が荒く、大きく、遅い。

悪夢は一瞬で過ぎるだろうから、気を取り直して、気分悪いが、参加しよう。

写真ならまだしも、動画を撮られたら、ミスがばれる。
動かぬ証拠を残すことになる。
そんな悪趣味なことをして、生徒に売りつけようなんて、あこぎなことはしないことを祈る。

とりあえずは、ステージでコケない、つまづかない、ひっくりかえらない。
最悪、ひっくりかえっても、顔面からコケない。
大きな振りの時に、左右逆にしない、前後逆にしない。
(小さな振りのミスは、ごまかす。
間違っても、舌なんか、ぺロリと出さない→気持ち悪くて、卒倒)

細かい速い動きは、最初からデキナイから、
ひとつ動作を間引いて、(人が4つ動くところを3つにして)
最後、動作が終了する時だけ、合わせる。
エコの実践。

わからないところは、前後の人のマネをする。
(前後の人が間違えたら、そのままマネをすることになる・・・)


どうだっ!!??
この方針で、今日の発表会は乗り切れる!!??

いや、なんだか、明らかに間違っているような気がする。
問題の根本が、本質的に間違っている・・・・
もっと、練習してから発表会に臨むのがフツーだろう。

ダンスの基本を一から学びたい、習得したい私としては、
この方法は、自分のやりたいことの真逆で、その場しのぎ。
不本意なのだが、とりあえず、今日だけはこの「瞬間・マチガイ技」で、ごまかすしかない。


兎にも角にも、今日、訪れる悪夢のような瞬間だけを辛抱して、
モルヒネを打って
あとは、キレイさっぱり忘れよう。


案外、究極の苦痛は、倒錯・陶酔の世界だったりして・・・
(ありえない・・・)


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ひとつの点から、無限の世界へ

2010-07-24 | 趣味
素人の描いた絵を観る。
カルチャーセンターの壁面に展示してあった。

水彩画や油絵、独自の画法、色々ある。
風景画、静物、人物、咲き乱れる花・・・あれこれ。
風景画にも、日本のしっとりした風景を薄い色合い、筆使いで表現したものや
外国の街並みをカラフルでビビッドな色で、描いたものもある。

中でも、特別、目を引く作品があった。
まあ、なんと、お上手。繊細、かつ大胆。
よく聞けば、先生の作品だそうだ。
なるほど。そうやろなー。
先生と生徒とでは、なんの説明もなくても、観ただけで違いがわかる。(あたりまえか)

生徒の作品で、惹きつけられる作品も、ひとつ、あった。
お上手なのかどうかはわからないが、感性、色合い、タッチ、雰囲気、
想像力をかき立てる。
単純に、「こういうの、好き」


国内外で気に入った絵をちょいちょい買い求めるが、上手だからという理由で買うことはない。
題材が気に入り、表現が好みに合うから。
美術館でも、上手だから熱心に観る、なんてことはないはず。
なにかしら惹かれるものがあるからだろう。

その好みは、なにも絵画の世界だけには留まらないようだ。
嗜好は志向となり、点と点がつながり、あるラインとなり、ラインがつながると面になり、
面が組み合わされると、立体となる。

自分の好みもいろんなカタチ、方向性が現れる。
テキスタイル→衣類、ファブリック→ファッション、雑貨
家具・本・音・香り→癒しの空間・時間
風景・光景→未知の国への好奇心、リピーター旅行
文字や写真、映像、音楽→書籍、ブログ、映画、舞台、ミュージカル、コンサート

目に見えるものだけでなく、森羅万象すべてにつながる。

考え方、思想、哲学、
文化、人、生活、自然・・・・・
都会の喧騒、古都の静寂、田園地帯の平和、
灼熱の褐色肌、ラテンの明るさ、
エネルギッシュな下町のざわめき、混沌

毎日の暮らしの積み重ね。
汗、油、泥、冷や汗、涙、罵声、笑い声、会話、food、
退屈であろうが、苦痛であろうが、虚しかろうが、超多忙であろうが、
時間は過ぎる。


たったひとつのお気に入り、ひとつの点から無限に世界は拡がる。
とっても楽しいことだ。


次々繰り広げられる、五感の連鎖。
五感は互換から。創造は、想像から始まる。

(創造は模倣から、って言われてますけれどね)


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ある日の社長

2010-07-23 | 仕事
ずっと以前、仕事で担当した、派手派手クライアントのオーナー社長、H氏。

「今日の打ち合わせは、Sホテル(神戸市内の一流都市ホテル)の最上階の会員制ラウンジでお願いします。」

そう秘書女史から連絡が入った。

ちなみに、この秘書女史には、えらく年齢詐称されていることに、
私は、永年気づかなかった。
27歳だということだったが、10歳ぐらいはサバを読んでいたようだ。
そんなことは、私にはなんの関係もないことなのだが、
この秘書女史にも、いろいろあって、書ききれない。

まあ、とにかく、会員しか入れないラウンジに入ると、
強面(こわおもて)のお若い男衆たちに、かしずかれるように、社長は座っていた。

まさしく
「近こう寄れ」
の状況。
私と営業K氏は、きょろきょろ、場違い感をひしひし感じながら、社長の至近距離に割り入った。


我々の話が進んでいると、社長の斜め延長上に、存在感のある女性が座っていた。
ちょうど私は、社長も見えるし、その女性も一直線上に見える位置。

女性はなにやら言いたげな、ボディ・ランゲージで、メッセージを発したい様子。

こちらばかりをじっと見つめる。
私を見つめるわけがないので、お目当ては、H社長。
(H社長は、体育会系で筋肉隆々、オシャレなイケメン。あ、ついでに、お若い)
その濃厚女性は、年のころなら40過ぎ?
身なりは、重厚で個性的、品質が高い、お金もかかってそうな服装。
そんな服、どこに売ってるん???みたいな。
あまり庶民が目にする、商店街の軒先で見かけるようなファッションではなかった。

ノースリーブには、真っ白な腕が、なまめかしく伸びていた。

いわくありげな目で、たっぷり情感を溜め、こちらにオーラを放ってくるので、
私は社長との話をするにも、その女性が気になって仕方がない・・・。

なんか、用?
用なら、手早くすませてよ。

私は、あくまで仕事で接していたので、そんな、ややこしい濃そうな女性は
一秒も早く、とっとと消えてほしかった。
私たちがいなくなってから、たっぷり、ご用件を詰めてください。

そうこうしているうちに、その女性が、ラウンジのスタッフを介して、
なにやらメッセージを寄こしてきた。

「作家 ○○○○ 電話番号 ○○○○ 」
という名刺のようなメッセージカードみたいなものに、直筆で
「私、○○と申します。お話したいことがありますので、お電話、お待ちしています」
と書いてあった。

社長は、興味ないような、うんざりしたような様子で、ぽいっとどこかに置いた。

へぇ~
なんだか、映画の1シーンみたい。

あとで秘書女史が言っていた。
「私、あの女性を知っています。昔、実家でお会いしたことがあるんです」
どうやら、実体のある方ではあるらしいようだが・・・。
秘書女史は、あまりいい顔をしなかった。

いわくありげで、色々、複雑な事情がからみついていそうな状況だったが、
私は、次の仕事の件もあるし、当日分の社長の話が済んだら、
なんでもいいから早く帰りたかった。

あの人たちの、独特の空間に居ると、疲れるというか、奇妙、というか、
異次元というか・・・
何が本当で、何が嘘で、誰もがそれをわかっていて、でも、表には出さず・・・
虚実取り混ぜた世界のように思えた。

砂の上に建っていたその会社は、それから何年かして、もろく崩れ落ちた。
だが、必ず、裏はありそうだった。
あのまま、消えてしまうということはないと私は感じた。


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やけやけ、やんけ。

2010-07-22 | 趣味
もうすぐダンスの発表会。
目の前に、すぐそこに、ああ、恐怖。

実は、初めから、もう捨てている。
やる気は、もとから、さほど無い。
上手でもなんでもない、幼稚園児のお遊戯ダンス、人に見てもらってなにが楽しい?
見ていただくには、それなりの技を身につけてからと私は思っているが、
あちこちの会の合同発表会で、お付き合い、といった位置づけだ。
会の経済活動の一端をお手伝いさせていただいている。

いつもの練習相手ではない、当日のお相手と昨日、初めて練習した。
全然、だめ。
いつもは、生徒同士で、緊張感なくやっている。
今回は、初めてお目にかかる、先生側の人(アシスタント)なので、めちゃくちゃお上手。
もうそれで、ビビってしまった、肝っ玉の小さな私。
発表会を目前に控えている生徒が、こんなにヘタでいいの?と、
アシスタントさんはお思いになっただろう。

「最後の、決め・ポーズだけが、とってもイイ!!」と誉められた。(けなされた?)

それ以上に、私本人が思っている。
まだ完全に覚えてないって、これって・・・ありえません・・・ね。
練習は、昨日で終了。
あとは、いきなり当日だというのに。

一応、会場は、市内の一流ホテル。
食事も喉を通らず・・・となるのだろうか?
先生は、さぞや心配なことだろう。
自分の教室の生徒の演技が、見ちゃおれない、となると、赤恥をかくのは、先生だから。
他の教室の先生や生徒に笑われるのは、苦痛だろう。
ごめんね、センセ。

パーティ券を購入し、貸衣装代も2着分支払い、お金は清算済み。
どなたかお知り合いに、券を買ってもらうなど、大それた営業活動は一切しなかった。
知り合いどころか、家族にも、全く言っていない。
そんな酔狂な方はおられないと思うが、
見に来ていただくなどということにでもなれば、地獄の思い。
発表会というものは、見ていただいてナンボらしいが、
私は、生徒同士の内輪間ならいざ知らず、
お金を出して券まで買っていただき、他人さまに見ていただくなんて、滅相もない。
システム上、互助活動で、経済的に支え合っているのだろうけれど。

皆さん、慣れておられるようなので、日常茶飯事の如き振る舞いだ。
初心者の私は、その割には初々しさもなく、ふてぶてしく、ミスをしそうだ。

上達のコツは、緊張感から。
私の、この緊張感のなさ。
私は、鬱にもならない代わり、何事も、モノにできそうもない。


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