今更ながら
2025-05-07 | 旅
旅行から帰ってきた途端、現実に引き戻された。
そんなもんだよね、、、と。
旅行とは、、、現実逃避?
そうあってはならないと思うけれど。
労働の再生産のエネルギーチャージ?
働く意欲を生み出すためには必要?
大切な癒しの時間?
知らないところに行って、興味深かったが、こころが踊るかと言えばそんなことない。
お国柄か、食事の量が多くて、かなり苦しんだ。
残してはならない、と思うので、尚更。
こんなことを書くと、石を投げられそうだが、元々、行きたかったわけではなかったので。
旅の印象が強烈と言うよりは、全く別のことが心に残った。
帰国日の朝、宿泊ホテルを出発するまでの時間を部屋で過ごした。
俳優の近藤正臣さんが、つい最近奥さんを亡くされ、郡上八幡で一人暮らしをされている番組が放映されていた。
台湾のホテルでは、日本の番組もよく放映されている。
近藤正臣さんは、奥さんの認知症にも寄り添い、最後まで共にした日々。
理想だけど、なかなかできない。
我々には絶対できないよね、と、つくづく強く思った。
帰国した当日の夜、横尾忠則さんの今の芸術活動を撮った番組を見た。
これにもショックを受けた。感動した。
88歳にもなって素晴らしいエネルギー。
彼の2019年に開かれた個展テーマは「自我自損」。
エゴに固執すると損をする、、、という意味の造語なんだそう。
奥さんは、生涯1人だけ(ご高齢で、同居)、、、のよう。
帰国する朝と、帰国後の夜。同じ日の朝と夜。
2人の高齢の日本男性が紹介されていて、たまたまその両方を見た。
ゴージャスな旅で、その至れり尽くせりの心くばりの手厚さもさることながら、心のある暮らしに、心が動いた。
贅肉、余計なものが削ぎ落とされた最後の生。
これも1つの発見。
夫とはわたしは、好みが全く違うことがよくわかった。
良いとか、悪いとかではなく、嗜好の問題。
というか、我々は、ラストスパートにはまだ年齢が若い。
寄り添うという、助け合いの局面には、まだ到達していないように思う。
今は、痛々しい現役同士、バトル中。