ある夫婦の日常。
夫。
キムチ鍋で、汗だらだら。
汗をタオルで拭くでもなく、下着のシャツの裾をビローンとめくり上げ、
顔の高さまで引っ張って、顔の汗を拭く。
何度も何度も、そうやって汗を拭く。
裾はビロビロ。
そのシャツで、明日もそのまま仕事へ行くのだろう。
妻 「その汗の拭き方は、正しい拭き方なの?」
夫 「奥さんが、そっとタオルを傍らに差し出してくれて拭くのが、
正しい汗の拭き方や」
と、平然と、のたまう。
妻 「・・・」 (あほかっ! あきれ返って声も出ない)
静かに、食事は進む。
養ってもらってます。
離婚すると、路頭に迷います。
自活できません。
自立できません。
能力ありません。
気力ありません。
清貧生活、自信ありません。
なので、ちゃぶ台をひっくり返すほど(ダイニングテーブルだけど)、
ハラワタは煮えくり返っても、
ピクリとも表情を変えずに、黙々と、キムチ鍋に箸を運ぶ。
ごく普通の、平和な日常。
こうやって今宵も、妻は自爆する。
でも、ちゃんと生きている。
夫。
キムチ鍋で、汗だらだら。
汗をタオルで拭くでもなく、下着のシャツの裾をビローンとめくり上げ、
顔の高さまで引っ張って、顔の汗を拭く。
何度も何度も、そうやって汗を拭く。
裾はビロビロ。
そのシャツで、明日もそのまま仕事へ行くのだろう。
妻 「その汗の拭き方は、正しい拭き方なの?」
夫 「奥さんが、そっとタオルを傍らに差し出してくれて拭くのが、
正しい汗の拭き方や」
と、平然と、のたまう。
妻 「・・・」 (あほかっ! あきれ返って声も出ない)
静かに、食事は進む。
養ってもらってます。
離婚すると、路頭に迷います。
自活できません。
自立できません。
能力ありません。
気力ありません。
清貧生活、自信ありません。
なので、ちゃぶ台をひっくり返すほど(ダイニングテーブルだけど)、
ハラワタは煮えくり返っても、
ピクリとも表情を変えずに、黙々と、キムチ鍋に箸を運ぶ。
ごく普通の、平和な日常。
こうやって今宵も、妻は自爆する。
でも、ちゃんと生きている。