蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ちょっとロシアまで

2007-10-30 | 
ロシアに行ってきた

10月はすでにシーズンオフのようで、モスクワは雪。全日程、雨。
でも観光地はどこもスイスイ。

ロシア女性は、寒い季節が長いので、冬のオシャレが上手
ダークなコートに一色、鮮やかな差し色を効かし、キメる。
皆さん、ブーツ、ブーツ、ブーツ。今年はどんなブーツ買おうかな、と参考になる。

街を歩く人々を見ていると、少し前まで社会主義だったなんて思えない。
美人が多い
目を奪われる見事なブロンドもさることながら、
梅干に使われる「シソの葉」みたいな髪の色(→えび茶ワインレッド)をちらほら見かける。(染めてる?)

ただし、店員さんは、無愛想。
東側ヨーロッパでも感じたけれど、
資本主意義経済がまだまだ根付いてないのか、
自由競争の原理が浸透してないのか、
まあ、とにかく、「お客様には笑顔」なんて教育はされていないようだ。

ヘルシーな日本食がもてはやされ、寿司がブーム。
ところが200軒の寿司屋で日本人が経営しているのは1~2軒だけとか。
あとはアジア系の人がやっていて、まずいそうな。
オイシイ店は、高く、安いところは不味い。
「やくざ」とか「将軍」とか、唐突な日本語の店名がついている。

意外なことに(失礼!)北野武が人気。
子供に「たけし」と命名する人もいるそうだ。


ロシアは美術品の宝庫

レベルが違う。
日本で誇れる財宝、美術品は、どれぐらい、どんなものがあるのだろう。。。

建都300年あまりのサンクトペテルブルグは、ヨーロッパの影響を色濃く受けている都市。
位置的にもヨーロッパに近いせいもあり、ヨーロッパと見間違えるほど。
(ただし馴染みの無い、ロシア語は、理解不能・・・)

日本の近代化は西洋の国をひたすら真似することだった。
人工的に作られた、スケールの大きい都、サンクトペテルブルグも、
時の君主が個人的趣味で西洋を真似て都を作ったわけで、
なにも近代化のためではないんだろうけれど。

国の財力をつぎ込んで創り上げた、素晴らしい建造物や美術品の数々に触れ、感動するとともに、
不運にも焼失したものは、再建して維持するという熱意には頭が下がる。

そこで・・・
近代化以前の、日本独特の文化は?と自問自答。

鎖国が長い島国、日本は、陸続きの大陸とは違うお国事情。
脈々と続く歴史を紡いだ日本の文化を誇り、もっと大切にし、国内外の人々に知ってほしいと感じる。
日本を一歩出て、いろんなものを見ると、
日ごろ感じないことや、眠っているアイデンティティーが呼び起こされる。