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蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

つかみそこねた、泡沫の夢・・・

2012-10-06 | 趣味

女性は、見かけの美しさが大事なのだろうか?

婚活をしている、経済的に自立している熟年女性のブログを見ると、
そういう男性が多いようだ。
特に、社会的にそこそこいっている、年収の高い男性が、女性の容姿重視の人が多いとか。

うちの夫は、気の毒だ。
これは、実感である。


わたしは、相手の男性が、よっぽど、ひどい容姿ではない限り、だいたいOKである。
障害物競争のハードルは、めちゃめちゃ低い。
(こういうと、ますます夫が気の毒である)


ダンス・パーティの時は、臭う人は、即、NG。
シャツが汗で、べとべとの人も、ほんの指先だけで、汚いものでもつかむかのようなかんじで踊る。
服装が、Tシャツだったりすると、こころの中では、NG。
この要素が、一人の人で、すべて、かぶっていたりする。
早く、パートナーチェンジしてくれないかなあと思う。
でも、ダンスが上手なら、それほど苦にはならない。(ただ、そんな人は、そういない)

会話をするのも、相手の顔がどんなにヘンで、鼻毛がちらとのぞき、歯茎が歯と同じぐら見えていても、
べつに構わない。
相手の容姿には、ほんとうに、こだわらなくなった。
というか、ある程度の年齢以上になると、容姿は衰える。
生物である以上、避けられない宿命だ。
あとは、外見を構うか、構わないか、の違い。

構う人は、ジムに行き、カラダを鍛え、オシャレなニオイの石鹸を使って汗を流し、身だしなみを整える。
少々、顔がデカかろうが、アタマに毛がなかろうが、本人の意気込みや行動で、充分、補っている。

と、アタマでは、自分で思っている・・・つもりだ・・・が。
実際のところ、なぜか、わたしは、若いイケメンには、理屈ぬきに弱い。
思考能力がゼロ状態で、ぴたっと止まってしまうほど、脳はフリーズする。

なので、全男性が、美しい若き女性を好きなことは、絶対に非難できない。


ちなみに、自分はどうかと言うと・・・

細い女性=いい女
と勘違いしている女性が、大半だと思うが、
年をとると、細いのは、みすぼらしくて、いけない。
病気っぽかったり、老けて見えたり。
ふくよかな豊満ボディのほうが、幸せのラインを形づくる。(と、わたしは、思う)

ダンス仲間の女性で、お腹周りが、ふくよかな女性がいる。
彼女は、食べることが大好きで、気にせず、食べてしまう、と言っていた。
食べる瞬間は、幸福感に満たされているが、あとで、現実に戻り、げんなりするらしい。
顔は美人。胸はGカップぐらいはあると思う、すごいグラマーさん。
背は高くなく、ウエスト周辺は、胸よりは小さいが、理想的なサイズから、やや、はずれている。
若いときは、さぞや男性の目を釘付けにし、ものすごく美しかっただろう。
明るく、たくましい、気さくな、いい感じの女性だ。
ダンス体型としては、ベストではないのが、惜しいところだ。

ダンス体型は、ある程度、背が高くて、手足が長いことが望ましいとされる。
背が低いと、目立たない。
目立って、なんぼ。


パーティに、新人さんが登場した。
すらりとした長身、身体が、しなやかで、よく動く。ダンスのセンスがあるようだ。
パーティは初めてだが、個人レッスンを受けているという。
伸びしろも、とても大きい。
そこそこ若く、ばっちり美人。

別人で、もうひとり、新人さんがいたが、彼女は、地味で目立たない。
年齢は、同じぐらいか?
この違いは、なんだろう?

新人の初々しさ、フレッシュ感は同じなのだが、違いは、
躍動感、今後への期待感かなあ・・・と思う。
ああいう、大勢の人でごった返す中では、自信なさげな、控えめな方よりも、
キラキラしている方が、断然いい。
目立ったモン勝ち。

で、もはや新人ではなくなった、自分を振り返り・・・
ため息が出た。
ただでさえ、自信のない、いじけ性質なわたしなのに・・・さらに、さらにさらに、自信を喪失した。
天性の容姿に恵まれ、見た目も美しく、ダンスの素質もある、そして自分より若い人。
こういう人が、彗星の如く目の前で、パーティ・デビューされると・・・
落ち込む。

最近、自分にハッパをかけようと気を取り直して、思い切ったドレスを購入して、張り切っていた矢先だった。
そのドレスも、わたしにしては冒険だったので、なかなか着てパーティに出ることができなかったが、
勇気を出して、恐る恐る着てみた。
そんな新しいドレスを着たわたしが、なんだか、とてもみすぼらしく感じた。
ドレスだけが、宙に浮いたような気になった。

フレッシュな新人さんは、ドレスといっても、ダンスウエアではない、普通のワンピースだった。
彼女は、ドレスの力など借りなくても、充分、本人自身の素材のよさが発揮できていた。
安っぽいドレスを着ている自分が恥ずかしくなった。


人には、人の素質、才能があり、自分には、自分の個性がある。
比較すると、自分が惨め過ぎるが、比較せずにはいられない、浅はかさ。
何年やっても、何回練習しても、飲み込みは遅く、身体も脳も、動きは悪く、
時ばかりが過ぎていき、年を取る。
端から、ひょいと、性能のいい新人が、すいすい追い越し、追い抜いていく。
メカと同じだ。
時代が進めば進むほど、高性能で、小さく、値段も安くなる。
古いメカは、本体も部品も製造中止になり、故障したらそれまで。
そっと、故障しないように、性能が悪いまま、不便な目をしつつ、大事に大事に使っていくしかない。

花が咲いてもいないのに、後輩に追い抜かれ、でも踏まれても枯れそうになっても引退もせず。

今朝、起きてみると、どかっと疲労感、脱力感に襲われた。
なんだか、一瞬、泡沫の大きな夢を見ていたかのようだ。

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