La douce vie

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北京五輪フィギュアスケート:宇野昌磨選手 祝・銅メダル

2022-02-14 | figure skathing、ice show

SP

宇野選手のSPの中でも特に気に入っている作品。顔を腕で包むような振付が印象的。最後のポーズにも余韻があって。高潔さが漂うプログラム。五輪プログラムで嬉しい。ただ、勝つだけのためでない作品性。団体戦の赤い衣装より、今回の衣装の方が好き。

今シーズン一貫して公言していた4-3を団体に引き続き成功。非常に難易度の高いジャンプを入れているのにも関わらず、難易度の高いスピンも振付の一部であるが如く、芸術作品として完結されている。

この作品が宮本賢二氏であることに驚きました、ステファンの作品かと思いました。(ステファンも首で一緒にステップ踏んでいたし)

宇野選手は日本が誇るべき振付師の宮本さんを再び五輪メダリストの振付師にしてくれました。

 

FS

最初に決まっていなかったという4Loを美しく決めて、4Fと最後のコンビネーションのミスがあったものの、あれだけのジャンプ構成でありながら、なんとか収めるところがスゴイ。そして、本当に大事なのはここ、とばかりにボレロに情熱のあらん限りを吹き込んだステップ。宇野選手にしかできないプログラム。

フィギュアスケートでボレロは希望すれば誰でも滑れますが、バレエでは選ばれたダンサーしか許されない。芸術性の高いスケーターの一人であり、バレエもきちんと取り組んだステファンが「昌磨の五輪プログラムに相応しいのはボレロ」と選択したのが、宇野選手にとっては大きかったのではないかと思う。

ステファンが宇野選手を王者になるべきスケーターと認めてくれたことが、競技者として自分を追い込めるスイッチになってくれたのだと思う。そしてその感謝に対して五輪のメダリストコーチにするという偉業で恩返ししたかったのではないかと。ステファン、本当にありがとう。

宇野選手は日本人フィギュアスケート初の五輪3つのメダリストとなりました。でも、それ以上に普段フィギュアスケートを見ない人達に高い技術とハイセンスな芸術が融合した作品を届けてくれてありがとう、と言いたい。

この構成で完成された作品が見たいというのはあまりにも無知すぎると思うのですが、私は宇野選手の作品が好きなので完成系を見てみたい。

それから、インタビューですが、宇野選手がどういう状況でどういう心の動きがあって、技術的にどういう感覚だったのか、客観的に冷静にとても分かりやすく伝えてくれる。ライバルに対しても常に敬意を払う、非常にクレバーな選手だと思います。

鍵山選手は質の良いジャンプを跳びますね。スケーティングもいいですね。昨年の世界選手権、今回の五輪と大舞台で結果を出し続けるところも凄い。

団体戦

もしやとは思ったけれど、本当に取ってくれた団体メダル。国別からいろいろ不満を持っていた団体戦でしたが、日本人五輪メダリストを一気に倍増してくれました。

個人戦へのコンディション、連帯責任といういつもと違うプレッシャーの中でも結果を出すなんてスゴい!

出場したスケーターみんな素晴らしいけれど、予選、決勝共に出場し、実力を発揮して貢献したペアのりくりゅうとアイスダンスの小松原組には特に労いたいです。

 

 

振付師・宮本賢二氏特集

ジュニアの才能あるスケーターの振付の様子。宮本さんの振付はどのレベルのスケーターも見ていて魅力を感じるプログラムを振付るので、とても好きです。今回の選手も素敵な作品に仕上がって、お家でも家族の前で演じて喜んでいましたね。見ている側も本当に引き込まれました。海外の熱心なスケートファンが全日本選手権を見るのも、どの技量のスケーターも魅力的なプログラムを滑っている率が高くて、トップスケーターのチェック以外にも魅力があるからだと思う。

そういう縁の下の力持ちの宮本さんに再びアーティスト宇野選手の五輪メダルプログラムという勲章が与えられて嬉しく思っています。