リンダ リンダ リンダ リンダ!

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スズキとモーターショー

2013-11-07 20:37:00 | BALIUS2
スズキさんと東京モーターショーと言うと、こいつを思い出しますね~
僕と同年代の方は覚えてるんじゃないかな?
当時の雑誌でも結構取り上げられて、特集頁とかもありましたからね

「SUZUKI FALCO-RUSTYCO」
85年東京モーターショー参考出品、これ30年近く前のバイクですよ!

当時も詳細な資料とかは秘匿されてたみたいだし、その後、社内事情でお蔵入りしちゃったんで、詳細不明って感じだったんですけどね、流石SUZUKIさん(笑
KATANAシリーズと言い、80年代のSUZUKIさんは斬新なデザインが上手ですな
拾ってきた画像は当時の関係者(テストライダー?)さんが撮影したモノらしい。
ハリボテ・コンセプトカーだと思ってたんだけど、実動車だったんすな(驚

ハブ・センター・ステアリングとパワステ、直立したハンドル。
駆動系はチェーンを廃した油圧駆動。
パウダーブレーキシステム。
どんだけ先進技術やねん!って感じですよね~
今現在でも市販化されてない技術ですね。
↑たしかフェアリングもスイッチ一つで稼働する様になってましたよね?


これは実動テスト車のモノみたいですが、フレーム周りはELF-eに似た感じ、フロント周りはビモータっぽいっす。
油圧パワステなんでハンドル周りとフロントホイールの接触部が無い


このハンドルがまた独特ですな~
ELF、ビモータはピロボールを配したアームでステアリングを切りますけど、これは直結されてない油圧パワステらしいっす。ちなみにグリップは前後にスライドする動きみたい。
ノーズダイブが理論的に無いフロントスイングアームと油圧ステアリングって、バイクに必要かといわれると?ですけど、スゴイ!


お蔵入りで一番もったいないのがこのエンジン。
4ストローク、水冷(油冷)、スクエア4気筒、500cc
可変バルブ、トリプルカム(吸気カム×1(前後兼用)、排気カム×2(前後))
試作第一号エンジンですらリッター100psを越えてたらしいっすから、煮詰めたら凄いエンジンになってたかも・・・・
こいつを1000ccにスケールアップして、シームレスミッションつんで~MotoGPで走らせるって感じになってたのかな?(笑

何にしても、テストライダーさんでも乗るのを避ける様なトンデモ車だったらしいですけど、熟成してゆけばそれなりに楽しいバイクになってたかもですね~
やって見たいことを全部詰め込んだ感じだから、不要なモノを削れば結構実用車になったかも。

数年後に発表されたNUDA↓

デザインも含めて洗練された感じはありますけど、FALCO-RESTYCOほど斬新な感じは薄れちゃいましたね
こっちの方が多少は乗りやすそうだけど(笑
フロント周りの機構はFALCOのがそのまま使われてるらしいっす。
たしかパートタイム2輪駆動だったような気が・・・・

昨日書いたTURBOもそうですけど、80年代は各バイクメーカーが色々とチャレンジしてて楽しかったっすな~
売れるバイク、乗りやすいバイクだけじゃなくて、こういうトンデモ車を走らせて基礎技術開発するのもメーカーの義務だと思うんですけどね~
世知辛い世の中じゃムリなんですかね?

当時は雑誌くらいしか情報無くて、中身は全然分からなかったっすけど、今は関係者の方がリークしてくれたり、RACERSの様な雑誌が出たり。良い時代になりましたね(笑
コメント
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