この世はあらゆることが不平等である。ただ、例外は一つだけ。それは時間で、誰にとっても平等に過ぎ去っていく。しかし、平等なはずの時間もやはり不公平である。それは「死」をもって時間が止まってしまい、もう二度と与えられることはない、という純然たる事実である。
人間にとって寿命とは何なのか?寿命を規定する因子なんなのか?
経済的、文化的レベルの影響は大きいようである。生活習慣の寿命に与える影響は、それが甚だしく不自然でなければ影響は小さいようである。
寿命に与える各種の因子について分析した以下の論文は興味深い。
1979年6月とやや古いが、放射線医学の雑誌に載った「リスク・カタログ」という論文が米国において寿命を短縮している因子を提供している。以下がその結果である。
(なお、以下の図表はwww2.ttcn.ne.jp/honkawa/1820.htmlを参照し、引用させていただいた)
この研究は非科学的な放射線障害の恐れを否定するために書かれたものであるが、著者はさらにデータを一般化して、様々なリスクを寿命の短縮日数に換算して示した。とてもわかりやすい。
米国で寿命に影響を与える最も大きなリスクは、未婚、特に男性の未婚であり、9.6歳寿命を短縮すると計算されている。次ぎに、左利きが9歳の短縮、喫煙(男)が6.2歳短縮となっている。肥満による被害は、30%体重超過で3.6歳、20%体重超過で2.5歳の寿命短縮になると計算されている。違法薬物使用よりも合法薬物による寿命短縮の方が大きい。
未婚自体が短命に結びつく理由として、未婚を招きやすい年収、不安定就業、生活態度、持病等の諸条件が総合的に未婚の影響として現われている可能性がある。これは人種別の寿命の差、生活地域による寿命の差が経済力を含む生活レベルの差に由来していたことが分かったと同じと考えることができるのではないか?
左利きがなぜこれだけの差になったのかは不明である。
大統領は暗殺に関連しているらしい。職業としては炭坑夫が危険であることが示されている。
私ども医療関係者が意識しなければならないのが、喫煙(男)、肥満、合法薬物による寿命短縮である。米国の主要な医学雑誌(JAMA)には合法医薬の誤用で年間75,000人の死亡があると、という論文が掲載されている。わが国では薬物療法のリスクについてのデータは見られないようである。
わが国で同様の検討した場合どうなるか?米国に比較して経済的な格差が小さいからこの論文のほどの差異はでないかもしれない。
人間にとって寿命とは何なのか?寿命を規定する因子なんなのか?
経済的、文化的レベルの影響は大きいようである。生活習慣の寿命に与える影響は、それが甚だしく不自然でなければ影響は小さいようである。
寿命に与える各種の因子について分析した以下の論文は興味深い。
1979年6月とやや古いが、放射線医学の雑誌に載った「リスク・カタログ」という論文が米国において寿命を短縮している因子を提供している。以下がその結果である。
(なお、以下の図表はwww2.ttcn.ne.jp/honkawa/1820.htmlを参照し、引用させていただいた)
この研究は非科学的な放射線障害の恐れを否定するために書かれたものであるが、著者はさらにデータを一般化して、様々なリスクを寿命の短縮日数に換算して示した。とてもわかりやすい。
米国で寿命に影響を与える最も大きなリスクは、未婚、特に男性の未婚であり、9.6歳寿命を短縮すると計算されている。次ぎに、左利きが9歳の短縮、喫煙(男)が6.2歳短縮となっている。肥満による被害は、30%体重超過で3.6歳、20%体重超過で2.5歳の寿命短縮になると計算されている。違法薬物使用よりも合法薬物による寿命短縮の方が大きい。
未婚自体が短命に結びつく理由として、未婚を招きやすい年収、不安定就業、生活態度、持病等の諸条件が総合的に未婚の影響として現われている可能性がある。これは人種別の寿命の差、生活地域による寿命の差が経済力を含む生活レベルの差に由来していたことが分かったと同じと考えることができるのではないか?
左利きがなぜこれだけの差になったのかは不明である。
大統領は暗殺に関連しているらしい。職業としては炭坑夫が危険であることが示されている。
私ども医療関係者が意識しなければならないのが、喫煙(男)、肥満、合法薬物による寿命短縮である。米国の主要な医学雑誌(JAMA)には合法医薬の誤用で年間75,000人の死亡があると、という論文が掲載されている。わが国では薬物療法のリスクについてのデータは見られないようである。
わが国で同様の検討した場合どうなるか?米国に比較して経済的な格差が小さいからこの論文のほどの差異はでないかもしれない。
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