私は本が好きだ。小説類も好む。
一般的に小説は登場人物の心理的描写が中心に描かれるから、ウジウジ性格が出てくると自分を読んでいるようで心地よい。一方では、読んでいて「何でこんなんだ・・」とイライラすることも多い。
ウジウジと決められない私は優柔不断の主人公が登場する文学その他の作品を私は好きである。
ただ、本をきっかけに何か選択や決断をしたことは殆どない。
(1)夏目漱石の作品
「吾輩は猫である」は例外的に明るいが、「こころ」「それから」「坊ちゃん」「草枕」などなどの作品は優柔不断の主人公が出てくる。これが読むものに、いや、私にとって快感なのである。
(2)『デミアン』ヘッセ著、高橋健二訳(新潮社)
学生時代に読んだ本。
(3)『ミッドナイト・ライブラリー』マット・ヘイグ著、浅倉卓弥訳(ハーパーコリンズ・ジャパン)
「決断のすべてが災いを呼んだ」と後悔にまみれ、自殺しようとした35歳の主人公が、不思議な図書館に迷い込む・・・。
人生は決断の繰り返し。どちらの道を選んでも、その後の行動によって良いほうへも悪い方へも転がっていく。失敗したらまた新しい選択をすればいいのだが・・・、なかなかできない。
(4)『この年齢(とし)だった!』酒井順子著(集英社)2012
有名女性27人の転機となった年齢にスポットを当て、その人生を読み解く。迷ったら決断してしまえばいい。悩んでいる時間がもったいない!
(5)『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン著、高橋璃子訳(かんき出版)2022年刊
自分がある程度の年齢になって、時間は続いていくものではなく減っていくものなんだと、焦りを感じる(加齢と時間=ジャネの法則)。だから、悩んでいる暇はないのだ。
(6)『心配事の9割は起こらない 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』枡野俊明著(三笠書房)
何かを決断するときネガティブなことばかり考えてしまう自分だったが、この本を読んでから、少しポジティブになれた気がする。
(7)『我慢して生きるほど人生は長くない』鈴木裕介著(アスコム)
決断で迷うのは、周りに気を遣い、振り回されて、自分の判断ができないから、という根拠に基づき、そこから解放される方法を示している。著者は心療内科医。
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