福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

こころと体2022(99)  人生二本目の抜歯(2) 出血も疼痛なく終了した

2022年12月22日 07時35分42秒 | こころと体
 「歯科医は治療上で問題のある歯をやむをえず抜歯するのです」。私の主治医の弁である。

 私は今回の抜歯に備え3日前から凝固阻止剤を中止し不測の出血に備えた。
 抜歯自体は局所麻酔の効果もあって疼痛もなく簡単に終了、局所に2針縫合して終了した。抗生剤は処方されたが、疼痛は味わいたくで鎮痛剤はお断りした。
 抜歯後の出血は間も無く止まり、術後の疼痛もほとんどなかった。
 私はそのまま飯川病院に移動し、日当直業務に就いた。昼の検食は断ったが、夕の検食は通常に食べられた。
 3日後に経過観察していただいたが、問題なかったらしくそこで抜糸された。
 一応、長い間の懸案事項は数日間の休薬のもと、具体的にはほぼ一瞬で終了した。
 

 「抜歯せざるを得ない状況」とはどんな時なのだろうか?
 調べてみた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――-
◉歯周病が進行して歯がグラグラ。
◉虫歯が進行して、歯根まで浸食してしまった場合。
◉治療歴がある歯の根が割れた場合。
◉虫歯菌が歯の神経の空洞を通して、歯根の先端部で炎症を起こした場合。
◉歯が異常な場所に萌出したために咬み合わせに参加せず、歯茎の炎症を繰り返すような場合。
◉親知らずが隣の歯の虫歯や歯周病の原因になる場合。
◉矯正治療のために歯を動かすスペース作りのための抜歯。
◉などなど。
――――――――――――――――――――――――――――――――――-

 齲歯や歯周病は一種の感染症で、しかも自然治癒は期待できない。齲歯や歯周病が進行すると細菌が身体の中に侵入し、局所のみならず全身的トラブルを発症することがある。すなわち歯周病は慢性炎症の部位となる。

 健康上で歯周病などの「慢性炎症」の存在は全身的にもさまざまな病態に関連している。
 炎症が起こると体内で「サイトカイン」がつくられる。
 サイトカインは免疫系において重要である。サイトカインは液性免疫と細胞性免疫のバランスを調節し、ある特定の細胞集団の成熟、成長、および反応性を制御する。
 サイトカインは健康・疾病いずれの状態においても重要であり、感染への宿主応答、免疫応答、炎症、外傷、がん、生殖においても重要。
 サイトカインは炎症でダメージを受けた血管に入り込んで、全身のさまざまな病気のもととなるとされている。

 関節リウマチ、糖尿病、アルツハイマー型認知症、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、肺炎などは、いずれも慢性炎症の存在、サイトカインとの関連が濃厚とされている。

 「たかが歯周病」と安易に考えてはならないことが理解できた。
 今回、抜歯して身体上の懸案事項の一つが取り去られた。法外の喜びである。

 次は何が問題になるのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする