福田の雑記帖

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アウシュビッツ解放70年(5) ドイツの良心と言われるヴァイツゼッカー元大統領死去

2015年02月10日 06時11分55秒 | コラム、エッセイ
 ドイツ連邦の大統領であったヴァイツゼッカー氏が本年1月31日に94歳で死去された。「ドイツの良心」とも呼ばれる方で、今でも政治家として尊敬を集めているようである。

 第8代大統領に選出された際の氏の格調高い演説はドイツ内外に感銘を与えたことで知られている。その中の一節に、「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」がある。さらに、「過去の罪と未来に対する責任を区別し、共同で責任を果たしていくこと」を呼びかけた。同時に若い人たちに向けて「他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないように。敵対ではなく、互いに手をとり合って生きていくことを学んでほしい」とも述べた。この日はドイツ降伏40周年にあたっていたが、氏はこの記念日を「ナチスの暴力支配による非人間的システムからの解放の日」と形容した。

 耳あたりはいいが、ドイツの国家、国民がおかした犯罪をヒトラーやナチスによると矮小化して罪を押し付け、国家としての責任をうやむやにする論旨に感じられる。ドイツの国民性なのだろうか、演説に心酔する傾向があるようだ。ヒトラーの演説も当時国民に熱狂的に支持されていた。
 ヴァイツゼッカー氏の死去のニュースも、アウシュビッツ解放70年のを振り返るきっかけとなった。

 ドイツ・フランス・イスラエルでは、ホロコーストを否定したり、ナチスを支持するような一切の発言や表現は法律で規制されている。その背景には、ホロコーストに疑問を持っており見直すべきだと主張する人がいるからである。
 その論拠を詳しく読んだことはないが、その一部を示すと以下のごとくである。
▪️ナチスドイツにユダヤ人絶滅を意図した公式の文書は確認できない。
▪️ナチスはユダヤ人を殺害するのにガス室を使用していない。
▪️500万から600万というユダヤ人死者数は誇張である。
▪️・・・・。

 私は、深い意味での真相はわからない。だから、今まで通り書籍や文献でナチスドイツやアウシュビッツについて学び続けたいと考えている。

コメント
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