福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

品川正治氏が死去された

2013年09月27日 04時32分25秒 | 政治・経済 国際関係

 元経済同友会代表幹事・専務理事で、全国革新懇談会の代表世話人をつとめた品川正治氏が8月29日にお亡くなりになった。享年89歳。

 私は氏の講演を2回聴き、3冊の著作を読み、深く感銘を受けた。氏の講演と著作は私の戦争、近代日本の歴史を学び直したいと言う気持ちを後押ししてくれた。

 2009年9月13日私は東北医連総会で福島にいた。午後、特別講演として品川正治氏の「戦争・人間・憲法9条」があった。医師会関連の総会の講演になんで憲法9条か、と正直思ったし、品川氏のお名前にも初めて接した。
 氏は実にゆっくりとした話しぶりで話し始め、どうなる事か、と思ったのであるが、5分、10分と聴いているうちにぐんぐんと引き込まれた。戦争の現場を直接体験した方でなければ話せない、実にリアルな内容であった。会場は物音一つしないほど静まりかえった。

 次いで9月19日、今度は秋田県県児童会館で「秋田九条の会」主催の同氏の講演を再度聴講した。
 戦争の悲劇を繰り返してはならない戦争への思いが、ひしひしと伝わる講演であった。現在の憲法に対しては、護憲を支持する立場、改憲を訴える立場など様々であるが.氏の語る内容は、そのような論争をはるかに超えた高い次元で平和の曹さを訴えていたと感じた。ロビーで著書が販売されており私はこの本を購入、目の前でサインも戴いた。




 品川氏は九条の会の趣旨に賛同し、財界活動の一線を退いたあとの10年余は、憲法九条の『死守」を訴えた。05年自民党が改憲案を発表した後の活動は目覚ましかった、とのことである。
 残念な事ではあるが、ご高齢である。心からご冥福をお祈りします。
 
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