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中華草刈り機の修理

2021年10月16日 08時02分00秒 | メンカーム研究所(タイでDIY)
先ずはウドンタニでの新型コロナ感染状況。

感染者数はUdonthani Updateから引用

感染者の多さは相変わらず。私が暮らす集落でも飲食店経営の50代男性が1人亡くなられた噂を耳にした。知り合いのおばちゃんが濃厚接触者となり隔離されていたが、久しぶりに顔を見て一安心。
集落のアナマイ(保健所)ではワクチンの2回目接種が行われている。高校生の娘の1回目ワクチン接種が済んだ。2回目接種は1ヶ月後。

ここから本題。
DIYはちょくちょくやっているのだが、ブログの記事にするのは1年半ぶり。
今日は草刈り機の修理だ。

草刈り機の動力には、2ストロークガソリンエンジン、4ストロークガソリンエンジン、電動モーターの3種類があり、我が家で今使っている草刈り機は2ストロークガソリンエンジンのもの。

昨年の6月頃に購入し雨季の間に大活躍して乾季の間は燃料も抜かずに放置していたので、今年の5月に使おうとすると当然動かない。
集落の修理業者でキャブレター(気化器)を分解掃除してもらって一応は直ったが、それからは度々エンジンが始動できなくなり、最近は草刈りをする度に修理へ持ち込む始末。キャブレターから燃料が滲み出るのも止まらない。

毎回修理料金を払うのも馬鹿にならないので、自分で修理してみる事にした。
草刈り機のキャブレターは、燃料タンクがエンジンの上へあり、燃料が重力で供給されるフロート式と、燃料タンクがエンジンの下へあり、ポンプで燃料を吸い上げるダイヤフラム式があり、我が家の草刈り機のキャブレターはフロート式。

私が修理の参考にしたのは下の動画。

私の草刈り機のキャブレターとは構造が少し違ったが、大体の仕組みが判ったので、いざチャレンジ。
何も知らない素人がやるので、間違いがあればご指摘をお願いしたい。

ここからの作業で燃料が漏れたりするので、慣れない私は安全を確保する為にエンジンが冷えた状態でやった。
先ずは燃料タンクからガソリンの抜き取り。ひっくり返して給油口から別のタンクへ入れた。

次にエアフィルターの取り外し。
エアフィルターやケースは汚れているので洗剤で水洗いし、乾かしておく。

動画ではキャブレターを取り外して洗浄していたが、私は面倒なので取り付けたままでやる。
キャブレターの下側へ燃料を貯めるフロートチャンバーを外すので、作業をやり易い様に草刈り機を裏返す。
この時にキャブレター内へ残っていた燃料がオーバーフロードレインパイプ(キャブレターからぶら下がるビニールパイプ)から出るので、そのつもりで。

泥などで汚れているので、フロートチャンバーとその下の取り付けネジ付近まで作業で触る部分をしっかり清掃
動画では専用の洗浄剤を使っておられたが、私は消毒用エタノールで代用。(水も入っているけど大丈夫?)スプレーで吹き付けてキレイに拭き取った。
ここをしっかりやらないと作業中にキャブレターへゴミが入ったりして故障の原因となる。
工具や指もキレイに!

フロートチャンバーを両端2つのネジを解いて取り外し。外したフロートチャンバー内を洗浄して乾かしておく。
白く丸いのがフロート(A)。動画と違って固定されてなかった。これも洗浄。

動画ではここで小さなメインジェットを外していたが、私のには見当たらない。
Bがメインノズルで、ここが詰まると燃焼室へ燃料が供給されない。
マイナスドライバーで回して取り外し、ノズルの中を後ろから前からしっかり洗浄。
Cはフロートの動きを伝えてフロートバルブを開け締めする金具。
フロートバルブはタンクからの燃料がフロートチャンバー内へ適量供給される様に調整しており、フロートの動きでバルブを開閉する。
フロートバルブへゴミが挟まるとバルブが閉じなくなり、キャブレター内から溢れた燃料がオーバーフロードレインパイプから流れ出て止まらなくなる。
動画ではペンチで抜いていたが、私は爪楊枝の先でピンを押してピンセットで抜き取り。
金具の下の溝へ小さなフロートが引っ掛けてあるので注意。
取り外した部品を洗浄したら、小さいので無くさない様に。

上の写真は洗浄後なので見れないが、ここまで外した状態でキャブレター内が小さなゴミだらけだったのに驚嘆!
集落の修理業者ではシートも敷かずに地べたで修理するし、部品は一応ガソリンで洗浄していたが、従業員が手を拭くのは使いまわしで地べたへ置いていたボロ切れ。これでは無理な筈だ。何回も修理へ持ち込めば店は儲かっただろうが…。
私が使う洗浄液は代用の消毒用エタノールであり3割の水を含んでいるので、本来ならエンジンからキャブレターを取り外すべきだったかも知れないが、面倒だったのでキャブレターがエンジンより下になる様に傾けてスプレーでエタノールをしっかり吹き付けて洗浄。
奥へ入り込んだ洗浄液はオーバーフロードレインパイプから流れ出たが、不安だったので裏返しにしていた草刈り機を元の向きへ戻してしばらく乾かした。
しばらく待って再び裏返しにし、分解と逆の手順で組み立て。
燃料漏れはフロートチャンバーの両端の取り付けネジ付近からだったが、フロートチャンバーがゴムパッキンと当たる面をよく見ると樹脂状の物がこびり付いている。
一応はゴムパッキンがあるが、効かないので新品の組み立て時から漏れ止めの液体ガスケットが塗ってあったらしい。w
ネットを検索するといすゞの純正らしきエンジン用液体ガスケットが送料込み120バーツだったので、それを買って使った。

数日置くとエンジンが掛からなくなり、掛かっても吹けの悪かったエンジンは完全回復。
キャブレターのネジ付近からジワ〜と漏れていた燃料もピタリと止まった。
家族へ向かって「村一番の修理屋より、俺の方が腕が上w」と、一応自慢してみたが、全く相手にされなかった。www


この草刈り機は燃料タンクのパッキンも駄目で、燃料を抜いて乾かすと次に入れた時に漏れるのだけど、乾季の間は放置して次の雨季が来た時にタンクのパッキンへも液体ガスケットを仕込むかな?

タイでもホンダやゼノアの草刈り機を9千バーツ前後で売っており、これらを使えば私の様にトラブルで悩む事も少ないのだが、トラブると知っていても3千バーツちょいな中華草刈り機は魅力的w。
もっと安い2千バーツの草刈り機も一度試し、ガソリンをばら撒く様な燃費の悪さに唖然とした。
やはり安過ぎるのは安物買いの銭失いだ。集落の人はホンダの中古を買って使う人が多い。私も最初はホンダ(エンジンだけw)を買ったが、軽そうな2ストエンジンが魅力的でホンダを売って買い替えてしまった。

子供の頃は電子工作やコンピュータへ興味があって、そればかり遊んで仕事もそっち方面を選んだが、最近は車を修理する動画をよく観たりしてエンジンへ興味津々。
進む道を間違えたなと、既にリタイアした今頃になって後悔している。w
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4 コメント

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Unknown (aki)
2021-10-16 11:16:11
いつもながら凄いの一言です。

今からでも遅くは無いでしょう。

テクニックな趣味を高じられたらいかがですか^_^
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Unknown (menkarm)
2021-10-16 15:47:16
akiさんのプロレベルな御趣味と比べれば、私のは毎回遊びから抜け出せませんが、開けてちょっと洗っただけでも楽しかったです。
車の修理へ行くと興味津々でじっと眺めてまして、いつかやりたいと思いながらも手を出して車を壊すと叱られますから、壊しても良い草刈り機で遊んでみました。
夢は車のエンジンのリビルトですが、出来るかな〜w
返信する
再組立ておめでとうございますww (ハシビロコウ)
2021-10-17 09:52:57
故障も排除されて、原価の安さも効果を発揮して、
まことに結構でした。
達成感も有って、良い毎尽くめ~
家族からそれほど高評価では無かったのは残念でしたww
そんなものかと~~♪

最近は一回性のモノは中華製でも・・と少しは心が動きますが・・
同等品が有ると、桁違いに安くて、外れると、普通に後悔ww

草刈り機は刃が汎用品が使えれば・・
食品は、断固拒否ww
返信する
Unknown (menkarm)
2021-10-17 11:29:03
ハシビロコウさん
一応壊れても良いと妻から許可を貰ってたのですが、再組み立て後に動いて良かったです。w
こういう技術を評価しないのが、日本との違いでしょうね。だから技術が発展しない。
安物は安物の標準的な価格がありまして、それより少し高めのを買うとそれなりに使えますが、細かいトラブルはそれなりに起こりますから、それをクリア出来ればお買い得となります。
最近の中華製は良くなって来てますから、使える物には手を出して行こうと思ってます。
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