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教育は格差を作るため?

2016年08月28日 13時25分28秒 | タイで子育て
タイ・イサーン(東北部)の農村へ住んでいると、字は書けても名前だけとか、計算で加減は出来ても乗除が出来ない人が多いのが判り、学力の格差がそのまま経済格差になっているように思われる。新しい世代には格差を是正する為に教育が必要だと思うのだが、「教育は格差を無くす為にある?」と思うような事があったので書いてみる。

土曜の夜に塾の宿題が分らないので教えて欲しいと小5の娘が持って来たので見ると、

ローマ数字 MMMDCCCLXXXIX をアラビア数字で書きなさい。

時計の文字盤にも使われるので、Iが1、Vが5、Xが10なのは知っているが、MやD、C、Lなんて知らない私。日常使うことは無いし、学んだ記憶もない。ネットで検索して調べたが、正解は3889。

そしてもう一問は数列。

3,4,7,11,18,29, ?, ?, ?,… ?へ入る数を答えなさい。

等差数列でも等比数列でも階差数列でも無いので、先日読者の方から教えていただいた オンライン数列大辞典(On-Line Encyclopedia of Integer Sequences)で検索すると、リュカ数(Lucas number)と言うそうだ。数列の左から3と4を足して7,4と7を足して11と進んで行く。答えは47、76,123だ。

塾で教えるので試験へ出る問題なのだろうが、小学校でも教えないし、教科書にも出てこない。知識があれば簡単に解ける問題でも、知らなければ絶対に解けない。入試に出題されるならフェアとは思えず、こうやって格差が作られるのだろうか?

噂ではタイ政府は塾の授業料へ数十パーセントの課税を検討されているそうで、「勉強は学校で!」と言われるらしいが、学校の授業のレベルを上げ、試験へ出る問題の範囲を教科書へ限らない限りは塾は必要とされ、父母の負担が増大するだけだろう。
評判の良い塾の授業料は1科目で年間2万バーツを超え、最低限の数理英国4科目で10万バーツ以上になる。ここへ課税するのは一般家庭に厳しく、やはり富裕層優先、格差固定じゃないかと言いたくなる。
課税のもう一つの理由として考えられるのは、先日記事にしたようなビデオを使った大手の塾の人気化。大手はしっかり課税し、先生が副業に自宅でやるような塾は把握できないで非課税となり、零細な塾の保護が目的ではないかという見方もある。
ここへ書いたのは全て私の妄想で、タイ政府の目的は別かも知れないが、どちらにしても教育への課税は止めて欲しいのだ。教育格差の是正は、出題範囲の適正化と学校の授業のレベルアップで対応して欲しい。

タイの小学生向け算数ギフテッド問題の記事へのリンク→#中1入試ギフ

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