前回の続きを述べます。
1) 土を上に揚げる(延ばす)場合の問題点
② 土が「よじれる」「よれる」
「よじれ」が発生すると、振ら付くと同時に、肉厚が、螺旋状に変化します。
慣れない方は、この「よじれ」を取り除く事に、苦労します。
(尚、螺旋状に肉厚が、変化する物に、「ロクロ目」が有りますが、これとは、区別します。)
原因と対策
a) 土と手の滑りが悪い。
) 水切れ: 土の表面又は、手に付く水の量が少ない。
ロクロ挽きは、別名「水挽き」と呼ばれ、水を使います。手が滑ら無いと、「よれ」が出ます。
・ 対策として、水を内外に塗り、「ドベ=泥」を出し、手が滑る様にします。
特に初心者の方は、多めに使って下さい。慣れるに従い、水の量を減らします。
実際には、水よりも、「ドベ」を使い、土が水を吸って、弱るのを防ぐ方が、良いです。
) 土と手(指)の接触面積が多い。
回転が速くなったり、背が高くなるに従い、振れを恐れて、土の外側を掌(てのひら)全体で、
押さえ様とします。
即ち、土に接している部分が、多くなり、摩擦抵抗が増え、土が引っ張られます。
(土が十分濡れていれば、少々押さえ込んでも、抵抗は増えません)
・ 対策としては、掌ではなく、指先又は指の横腹を使います。
(指の使い方は、人により、違い色々な方法があります)
当然、掌よりも指に力が入り、土を上に伸ばす力も増えます。
b) 土の肉厚が、極端に薄い、又は厚い。
) 土の或る部分が極端に薄い場合、その部分に「よれ」が発生します。
この場合、高さの途中で、円周状に薄い時と、或る一箇所のみが薄い場合が有ります。
・ 前者の場合の原因は、土を揚げる際、手が途中で止まる(又は遅くなる)為です。
手が同じ位置に有ると、土は薄くなり易いです。
即ち、上部に「タップリ」土が有り、手の動きが押さえられます。
・ 対策として、最初に土の上部1/3程度を薄く延ばし、その後残りの土を延ばす様にすると、
手がスムーズに、口縁まで移動できます。
又、少し熟練を要し増すが、土を揚げる際、常に肉厚を指先で確認し、肉の厚い所は、
土を内外から締めて薄くし、薄い所は、力を入れず、撫ぜる様にします。
・ 後者の場合、偏芯している可能性が有ります。
即ち、中心が「ずれ」ていっれば、円周上で、肉の厚い所と、薄い所が出来ます。
又、形造りの際、一部分に力が入り、その部分が、薄くなる事も、考えられます。
尚、薄い所を厚くする事は、かなり難しいです。
薄い所は、径が中々縮みません。(厚いと容易)
基本的には、厚い部分の土(薄い所の上下部分)を、薄い所に移動させます。
) 肉が極端に厚い。
土の径を細くすると、肉は厚く成ります。
それ故、細くする場合は、細くしてから、土を延ばし、薄くし、さらに細くする事を、
繰り返します。一度に細くすると、肉厚に成ると同時に、偏肉と成り、「よれ」が出ます。
c) 「よじれ」を直す。
・ 上記の対策を取り、出来るだけ、「よじれ」が起きない様にします。
・ 「よじれ」はなるべく早く、見つけて下さい。早い段階出の修正が、効果的です。
常に土を触っていますから、「よれ」は直ぐに、見付け出せそうですが、初心者には、
中々解かり難い様です。
指先の感覚を大事にし、時々全体を眺めてください。
) 一番効果的な直し方は、ロクロの回転を逆にする事です。
但し、この方法は、左右の手の使い方が、逆に成るので、慣れが必要です。
) 土を上から下へ移動させる。これは)とほぼ同じ効果をもたらします。
即ち、手の動きを逆にし、「より」をとります。但し回転速度は、やや遅くします。
) 一般的には、径をやや拡げて、「より」を少なくしてから、元の径に戻します。
但し、肉が薄い所を、更に径を拡げる事は、怖い感じがしますが、意外とそれ以上、
肉は薄くなりません。
特に、肉が厚くて「よれ」が出来る場合に、有効です。
) 大きく「よれ」が出来た場合には、一度ロクロを止め、内外を手で摘み、下から上に
土を撫ぜ揚げ、「よれ」を直してから、ロクロを回転させます。
又、ロクロを止め、両手で抱え込み、「よれ」を取る方向に、回転させる。
Ⅴ) 「折れ」た場合
片側が極端に薄くなり、「よれ」でなく、「折れ」が起きる場合が有ります。
一度「折れた」所は、補修しても、上手く行きません。「折れ」た部分から、切り取るか、
最初から、やり直した方が、早く上手に出来ます。
同じ様に、「よれ」が大きい時も、やり直しの方が、確実です。
電動轆轤で造る
土を上げる 土を伸ばす 土を延ばす
1) 土を上に揚げる(延ばす)場合の問題点
② 土が「よじれる」「よれる」
「よじれ」が発生すると、振ら付くと同時に、肉厚が、螺旋状に変化します。
慣れない方は、この「よじれ」を取り除く事に、苦労します。
(尚、螺旋状に肉厚が、変化する物に、「ロクロ目」が有りますが、これとは、区別します。)
原因と対策
a) 土と手の滑りが悪い。
) 水切れ: 土の表面又は、手に付く水の量が少ない。
ロクロ挽きは、別名「水挽き」と呼ばれ、水を使います。手が滑ら無いと、「よれ」が出ます。
・ 対策として、水を内外に塗り、「ドベ=泥」を出し、手が滑る様にします。
特に初心者の方は、多めに使って下さい。慣れるに従い、水の量を減らします。
実際には、水よりも、「ドベ」を使い、土が水を吸って、弱るのを防ぐ方が、良いです。
) 土と手(指)の接触面積が多い。
回転が速くなったり、背が高くなるに従い、振れを恐れて、土の外側を掌(てのひら)全体で、
押さえ様とします。
即ち、土に接している部分が、多くなり、摩擦抵抗が増え、土が引っ張られます。
(土が十分濡れていれば、少々押さえ込んでも、抵抗は増えません)
・ 対策としては、掌ではなく、指先又は指の横腹を使います。
(指の使い方は、人により、違い色々な方法があります)
当然、掌よりも指に力が入り、土を上に伸ばす力も増えます。
b) 土の肉厚が、極端に薄い、又は厚い。
) 土の或る部分が極端に薄い場合、その部分に「よれ」が発生します。
この場合、高さの途中で、円周状に薄い時と、或る一箇所のみが薄い場合が有ります。
・ 前者の場合の原因は、土を揚げる際、手が途中で止まる(又は遅くなる)為です。
手が同じ位置に有ると、土は薄くなり易いです。
即ち、上部に「タップリ」土が有り、手の動きが押さえられます。
・ 対策として、最初に土の上部1/3程度を薄く延ばし、その後残りの土を延ばす様にすると、
手がスムーズに、口縁まで移動できます。
又、少し熟練を要し増すが、土を揚げる際、常に肉厚を指先で確認し、肉の厚い所は、
土を内外から締めて薄くし、薄い所は、力を入れず、撫ぜる様にします。
・ 後者の場合、偏芯している可能性が有ります。
即ち、中心が「ずれ」ていっれば、円周上で、肉の厚い所と、薄い所が出来ます。
又、形造りの際、一部分に力が入り、その部分が、薄くなる事も、考えられます。
尚、薄い所を厚くする事は、かなり難しいです。
薄い所は、径が中々縮みません。(厚いと容易)
基本的には、厚い部分の土(薄い所の上下部分)を、薄い所に移動させます。
) 肉が極端に厚い。
土の径を細くすると、肉は厚く成ります。
それ故、細くする場合は、細くしてから、土を延ばし、薄くし、さらに細くする事を、
繰り返します。一度に細くすると、肉厚に成ると同時に、偏肉と成り、「よれ」が出ます。
c) 「よじれ」を直す。
・ 上記の対策を取り、出来るだけ、「よじれ」が起きない様にします。
・ 「よじれ」はなるべく早く、見つけて下さい。早い段階出の修正が、効果的です。
常に土を触っていますから、「よれ」は直ぐに、見付け出せそうですが、初心者には、
中々解かり難い様です。
指先の感覚を大事にし、時々全体を眺めてください。
) 一番効果的な直し方は、ロクロの回転を逆にする事です。
但し、この方法は、左右の手の使い方が、逆に成るので、慣れが必要です。
) 土を上から下へ移動させる。これは)とほぼ同じ効果をもたらします。
即ち、手の動きを逆にし、「より」をとります。但し回転速度は、やや遅くします。
) 一般的には、径をやや拡げて、「より」を少なくしてから、元の径に戻します。
但し、肉が薄い所を、更に径を拡げる事は、怖い感じがしますが、意外とそれ以上、
肉は薄くなりません。
特に、肉が厚くて「よれ」が出来る場合に、有効です。
) 大きく「よれ」が出来た場合には、一度ロクロを止め、内外を手で摘み、下から上に
土を撫ぜ揚げ、「よれ」を直してから、ロクロを回転させます。
又、ロクロを止め、両手で抱え込み、「よれ」を取る方向に、回転させる。
Ⅴ) 「折れ」た場合
片側が極端に薄くなり、「よれ」でなく、「折れ」が起きる場合が有ります。
一度「折れた」所は、補修しても、上手く行きません。「折れ」た部分から、切り取るか、
最初から、やり直した方が、早く上手に出来ます。
同じ様に、「よれ」が大きい時も、やり直しの方が、確実です。
電動轆轤で造る
土を上げる 土を伸ばす 土を延ばす
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