わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロの「コツ」 9 (土を上げる1)

2009-03-18 22:41:30 | 電動ロクロ入門
電動ロクロの「コツ」 1 (土を伸ばす)の項で、土が上に伸びる、原理的な事を述べましたが、

ここでは、より現実的な方法や、注意点を、お話したいと、思います。

ロクロ作業で、一番難しい事は、土を薄く上に伸ばすことです。

(勿論、形造りなども、難しい事ですが、土が薄く伸びる様になれば、さほど困難なく、作陶できます)

 ・ 土の伸ばし方(指の使い方)は、粘土や地方、及び人により、違いが有ります。

  標準的な方法と言える物は、決まっておりません。各自自分の方法で行っているのが実情です。


 土練り、土殺しが、十分出来て入る事を前提に、説明していきます。

1) 土を上に上げる(伸ばす)場合の問題点

  ① 土が振ら付く。

  ② 土がよじれる。

  ③ 壁の厚みに差が出る。

  ④ 土の高さに、「ばらつき」が出る。

  ⑤ その他。

 大きく分けると、以上の事が、考えられます。

 以下、一つずつ、原因と注意点、及び対策を説明します。

  ① 土が振ら付く。

   原因と対策

   a) 基準に成る手(外側の手)が、しっかり固定されていない。(振ら付いている)

    対策: 何度も述べる様に、基準に成る手の肘を、太ももに付け、回転に負けない様にし、

        体が伸び切ら無い様にします。

        (右回転の場合、時計の針で8時位の位置で、作業します)

   b) 次の作業に移る前に、振れ止めの確認をしていない。

    対策: 特に初心者は、土を一度上に伸ばせば、土が振ら付きます。

        振れている状態で、作業を続けても、悪くなる一方です。

     ) 振ら付いたら、必ず振れを止めてから、次の作業に移って下さい。

       (但し、作業に熱中すると、振れている事すら、気が付かない場合が有ります。

        一度体を起し、全体を見て下さい。)

      尚 ロクロに慣れた方は、少々の振れを一々修正せず、作業を進める事も、可能です。

     ) 振ら付きを止める方法

      ・ 振れを止め様とする場合、両手で抱え込み、径を細しますが、その場合、土の逃げ場を

        作らない様にします。

        径が大きく、逃げ場が出来てしまう場合には、2~4箇所均等に、

        逃げ場を取ってください。

      ・ 他の方法で、振れている外側の径に合わせて、一度径を拡げ、狂いを取ってから、

        径を細くします。(大きく振れる場合に有効です)

   c) ロクロの回転が遅すぎる。

     遅いと、土の振れに、手の振れが合い、修正出来ません。

    対策: 土に触る面積を少なくし、(指の使い方によって、接触面積に差が出る)

        ロクロの回転を速くし、手の振れが、追い着かない様にする。

   d) 両手が、最上段に行く前に、途中で、土から手が離れた。

     又は、最上段から、手を離す際、急ぎ過ぎた。

    対策: 上記の様にすると、土が振れ易いです。

        必ず、最上段まで、手を離さず(触るだけでも良い)、土から手を離す時は、

        ゆっくりと(一息入れる)離します。

   e) その他、作業中に、不用意に、作品に振れてしまった。

    対策: 土は、水を含み、軟らかくなっています。取り扱いには、十分注意してください。


以下、次回に続きます。
   
 電動轆轤で造る
土を上げる 土を伸ばす 土を延ばす

   
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 電動ロクロの「コツ」 8 ... | トップ | 電動ロクロの「コツ」 10... »

コメントを投稿

電動ロクロ入門」カテゴリの最新記事