前回に続き、菓子器に付いて、お話します。
4) 菓子について
陶磁器の話と、少し離れますが、菓子について、述べます。
① 茶会で出される菓子は、季節を感じさせる物で、お茶の味を、更に引き立ててくれる物です。
寒い時期には、温かい物を、暑い時期には、冷たく冷やして、持てなしたりします。
菓子には、それぞれ、情緒ある「銘」が付けられ、季節感を、盛り上げてくれます。
② 菓子を選ぶポイントは、香りが強すぎず、ほんのりと香り、口の中で、とろける感じのある物や、
見た目も美しく、色と形の綺麗な物、季節感を感じられる物などを、選びます。
③ 干菓子の場合にも、季節感の有る物も多く、季節に合わせて、出す菓子を、選びます。
夏の季節を彩る、干菓子(落雁・すはま・松露・ゼリー・三盆糖)や 四季の花々の和三盆糖 で、
満開の桜、梅雨空の紫陽花(あじさい)、朝早く咲く朝顔 咲き誇る乱れ菊などを、表現した
干菓子などが、有ります。
5) 菓子器の大きさと、形
陶磁器の菓子器としては、菓子碗、大鉢、小鉢、大皿、銘々皿などの、種類が有り、大きさや、
形も様々です。
① 菓子碗: 蓋付きの器で、円形の物が、多いです。一人に一碗ずつ、供されます。
径は、11~13cm、高さは、6~10cm程度の物が多く、使い易い様です。
・ 染付けや、赤絵、金彩、銀彩、織部など、模様の付いた、焼き物が、多いです。
② 大鉢: 一つの鉢に、人数分の菓子を、盛り付けて、使います。
丸い鉢も有りますが、手の付いた、手鉢や、透かし彫りなども有ります。
この手の鉢は、菓子器専用でなく、 焼き物鉢や、預け鉢と、共用して使うと、便利です。
大きさは、径が、16~23cm、高さが、7~10cm程度が、多い様です。
(当然、客の人数や、菓子の種類によって、大小の使い分けが、生じます。)
③ 菓子皿: 浅さめの、やや大きめの皿で、盛り合わせ用に使います。陶磁器製は、少ない様です。
大きさは20cm前後、高さは、3.5~4.5cm程度で、丸、四角、八角形など、多種有ります。
④ 銘々皿: 菓子鉢や皿が、盛り合わせなのに対し、一人ずつに出されるのが、銘々皿です。
五客一揃えの物が、普通です。形も、丸、楕円、半月、花びら形など、決まりは有りません。
大きさは、径が13~15cm程度で、高さも3~3.5cm程度です。
尚、何種類も、用意出来ない場合には、無地とか、細かい地模様の様な物を、持っていると、便利です。
6) 菓子器の扱い方
① 菓子器は、重くとも軽くとも、必ず両手で扱いします。
銘々盆や惣菓子器などを、片手扱いするのは、破損の恐れもあります。
② 主菓子の場合、蓋付きの容器で、出される場合があります。
蓋は両手を添えて持ち上げ、右手を左手の方へ近づけ、本を開く様に開けます。
取り終えたら、左手を右手の方へ近づけ、本を閉じる様に、蓋をして下座へ送ります。
③ 焼き物の器では、特別な手入れは、必要ありません、食器洗浄機でも、使えますが、
他の器とぶつかると、破損する恐れが有ります。他の器とは、十分隙間を取って使います。
収納時は、あまり重ねないで、重ねる場合は、間に和紙を挟んで、布で包む様にします。
以上で、菓子器の話を、終わります。
4) 菓子について
陶磁器の話と、少し離れますが、菓子について、述べます。
① 茶会で出される菓子は、季節を感じさせる物で、お茶の味を、更に引き立ててくれる物です。
寒い時期には、温かい物を、暑い時期には、冷たく冷やして、持てなしたりします。
菓子には、それぞれ、情緒ある「銘」が付けられ、季節感を、盛り上げてくれます。
② 菓子を選ぶポイントは、香りが強すぎず、ほんのりと香り、口の中で、とろける感じのある物や、
見た目も美しく、色と形の綺麗な物、季節感を感じられる物などを、選びます。
③ 干菓子の場合にも、季節感の有る物も多く、季節に合わせて、出す菓子を、選びます。
夏の季節を彩る、干菓子(落雁・すはま・松露・ゼリー・三盆糖)や 四季の花々の和三盆糖 で、
満開の桜、梅雨空の紫陽花(あじさい)、朝早く咲く朝顔 咲き誇る乱れ菊などを、表現した
干菓子などが、有ります。
5) 菓子器の大きさと、形
陶磁器の菓子器としては、菓子碗、大鉢、小鉢、大皿、銘々皿などの、種類が有り、大きさや、
形も様々です。
① 菓子碗: 蓋付きの器で、円形の物が、多いです。一人に一碗ずつ、供されます。
径は、11~13cm、高さは、6~10cm程度の物が多く、使い易い様です。
・ 染付けや、赤絵、金彩、銀彩、織部など、模様の付いた、焼き物が、多いです。
② 大鉢: 一つの鉢に、人数分の菓子を、盛り付けて、使います。
丸い鉢も有りますが、手の付いた、手鉢や、透かし彫りなども有ります。
この手の鉢は、菓子器専用でなく、 焼き物鉢や、預け鉢と、共用して使うと、便利です。
大きさは、径が、16~23cm、高さが、7~10cm程度が、多い様です。
(当然、客の人数や、菓子の種類によって、大小の使い分けが、生じます。)
③ 菓子皿: 浅さめの、やや大きめの皿で、盛り合わせ用に使います。陶磁器製は、少ない様です。
大きさは20cm前後、高さは、3.5~4.5cm程度で、丸、四角、八角形など、多種有ります。
④ 銘々皿: 菓子鉢や皿が、盛り合わせなのに対し、一人ずつに出されるのが、銘々皿です。
五客一揃えの物が、普通です。形も、丸、楕円、半月、花びら形など、決まりは有りません。
大きさは、径が13~15cm程度で、高さも3~3.5cm程度です。
尚、何種類も、用意出来ない場合には、無地とか、細かい地模様の様な物を、持っていると、便利です。
6) 菓子器の扱い方
① 菓子器は、重くとも軽くとも、必ず両手で扱いします。
銘々盆や惣菓子器などを、片手扱いするのは、破損の恐れもあります。
② 主菓子の場合、蓋付きの容器で、出される場合があります。
蓋は両手を添えて持ち上げ、右手を左手の方へ近づけ、本を開く様に開けます。
取り終えたら、左手を右手の方へ近づけ、本を閉じる様に、蓋をして下座へ送ります。
③ 焼き物の器では、特別な手入れは、必要ありません、食器洗浄機でも、使えますが、
他の器とぶつかると、破損する恐れが有ります。他の器とは、十分隙間を取って使います。
収納時は、あまり重ねないで、重ねる場合は、間に和紙を挟んで、布で包む様にします。
以上で、菓子器の話を、終わります。
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