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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

緊急時の対応 4

2011-03-25 21:40:02 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
3) 大地震の対応

 ③ 燃焼再開

 ) 再開後でも、異常を感じたら、直ぐに中止します。

    いくら点検作業を行っても、実際のとこは、異常があるかどうかは、確認できません。

    再開後に、異常が見つかる事もある得ます。

  a) 再開後、最初にする事は、熱伝対温度計で、現在の温度を測定する事です。

    まず、正常に作動している事を、確認します。温度がどんどん下がっていれば、正常に

    作動している事に成ります。現在の温度が解かれば、これから、焼き上がるまでの、時間が
   
    どの位掛かるか、予想がつきます。

    (一昔前の、アナログの熱伝対では、外部電力を必要としませんが、現在のデジタル式では、

     電気が来ないと、作動しません。)

  b) 電気の窯で、マイコン制御の場合、停電時から、続きが出来るのか、あるいは、「リセット」

    して、設定し直すのかは、機種によると思いますので、確認が必要に成ります。

  c) 電気や、燃料を供給すると、温度は上昇に転じます。

    その際、電流値を見て、断線がない事を確認します。電流値が低下していれば、一部が

    断線している恐れがあります。

  d) 燃料を供給した場合、炎が窯の中に、抵抗なく吸い込まれる事を、確認します。

    窯のバナー口が、塞がっている場合には、炎がスムーズに流れず、逆流します。

    その他、いつもと違う音(異常音)や、ガス臭いにおいがしたら、ガス漏れの恐れも

    あります。燃料を供給する際には、最初は少量にし、異常がなければ、通常の焼成に戻し

    ます。目、耳(音)、鼻(臭い)、触覚(熱)など、五感を使って、しばらくの間、様子を

    見続けます。

4) 緊急時、地震、雷に会った場合の処置

 ① 大地震ではなくても、ある程度強い地震に、遭遇する場合があります。

   揺れの大きさによっては、焼成を中断すべきか、迷う事がありますが、大抵の場合、そのまま

   続行する事が多いです。 地震の長さも、1分程度で終わり、停電もなく、中断しようとしても、

   すでに地震が、収まってしまう事の方が多いです。

   又、地震の際、窯の傍にいるとは限らず、特に電気窯の、自動燃焼では、離れている場合

   の方が、多い様です。

   しかし、地震後直ぐに、問題(トラブル)がないか、確認する必要があります。

   当然、トラブルの度合いによって、続行か中断の、決断をする必要があります。

 ② 雷(雨)に会った場合

   夏場の夕立等、急に雷が鳴り始め、周囲に落雷などが、続いて起きた時にも、続行か中断かを、

   迷う場合があります。朝から焚き始めた窯も、夕方にはかなりの、高温になっていますので、

   迷いも、大きくなり易いです。

以下次回に続きます。   


   
コメント
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