goo blog サービス終了のお知らせ 

わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の本について(技術書2)

2011-03-12 22:48:47 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
1) 技術書について

   現在では、写真よりも、更に「リアル」な映像で、陶芸の技術を、解説している物も

   登場して来ています。即ち、本ではなく、DVDに収録している物(動画)です。

   初心者でも、これを見れば、「手ひねり」は勿論、「電動轆轤」もマスター出来ますと、

   謳(うた)っていますが、大いに疑問に感じます。

 ②  大まかな事しか、記載されていない本。

   土練から、手ひねり、電動轆轤、釉薬まで、全てが記述された、技術書も多いです。

   この様な、本は「陶芸入門」などと、表記され、初心者向けに、書かれた物が、多いです。

  ) 陶芸が、「どんな物なのか」、と言う事を、全般的に、眺めるのであれば、それは

     それなりに、意味の有る本とも言えます。

  ) 但し、余りにも、広範囲の事柄を、記載されている為、必要な事が、抜けている事が多く

     大まかな事しか、記載されていません。技術的な事柄を、この本から、期待する事は、

     ほとんど、出来ません。

  ) 手ひねりでは、玉作り、紐作り、タタラ作りなど、基本的な作り方が、紹介されていて、

     湯呑み茶碗や、抹茶々碗、皿類、筒型花瓶などの作り方が、記載されている物が多いです。

   ・ 電動轆轤も、土殺しから、湯呑み茶碗、小鉢類など、基本的な作品の、作り方が、紹介

     されています。

   ・ 釉薬では、基本的な、天目(黒、飴など)釉、蕎麦釉、織部釉、藁(わら)白釉、鵜のふ、

    それに、透明釉などの、市販されている、基本的釉が、紹介されています。

 ③  作品紹介と、型紙が付いた、作り方が、掲載されている本。

    本の前半に、この本で作れる作品を、写真で紹介し、後半で、その作り方が、型紙付きで、

    記載されている本です。 

  ) 割合丁寧に、やり方や、手順が書かれています。手ひねりの作品が、多い様です。

     作り方は勿論、土の種類から、釉まで指定されています。
     
  ) 添付されている、型紙を使い、その大きさで、土取りし、説明通りに、作業すれば、

     写真通りに、作品が出来ると、言う事です。

  ) 困った事は、指定している土や、釉薬が、必ずしも、用意出来ない事です。

     手持ちの土や、釉で処理すると、当然、出来上がりは、写真とは大きく変わります。

  ) 説明は、挿絵と文章で、記述されていますが、意外と文章を、理解していない人、

    (理解出来ない人)も、多くいます。

   ・ 要するに、何処が重要で、何処が「ラフ」で良いのかが、理解出来ない人とも、言えます。

     解かったつもりで、作り出すと、途中で手が止まってしまう事が、多く見受けられます。

     ある意味、挿絵に捕らわれ過ぎて、理解しようと、しないのかも知れません。

  ) この様な本は、どんな作品を、作るかに迷ったら、役に立つかも知れませんが、

     但し、あくまで、人の真似ですので、ある程度利用したら、その応用を考えて、

     より自分らしい作品を、作るべきでしょう。

以下次回に続きます。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする