想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

ふるさとは…

2015-11-13 22:01:45 | 日記
今、福山のホテルに来ています。

今朝、京都を出発。
名神高速から山陽道に入り、福山東のインターをおりました。
昼食後、一路、私の生まれ故郷の府中市へ。

今日は、先日の主人の一言「今度、府中にも行ってみようかな?」という言葉通り、
府中に行くことになりました。

8年前に帰郷した時には行かなかった場所…。
主人は、今回の府中行きについて、それまで私が語ってきた場所へ行くことを
考えてくれていました。

その場所のひとつが、別名をさつき寺と言われる安楽寺です。

 5月には、3000本のさつきが咲き誇ります。
 
宗教とは関係なく、父と安楽寺のおっさん(和尚さんをそう呼んでいました)ご夫婦が懇意でしたので、
よく行っていたのです。
足が悪かった父には、かなり急な坂道を上るのはたいへんだったはず。
子供の私の肩は、その父の杖代わりになっていました。

さつきのシーズンには、さつき祭りがあり、そのポスターを父が書いていました。
50年以上も前ですので、絵具や墨などを使って、一枚一枚書いていたのを覚えています。
模造紙を半分に切ったサイズで、30枚ほどを書くのですから、
とても大変だったと思います。
でも父は、自分にできることだから手伝ってあげたいと言っていました。
私は、書きあがったポスターを乾かすために一枚ずつ並べることや、
町のあちこちに貼る作業(?)を手伝いました。

また、さつき祭りの当日は、お接待にお出しするお茶やお菓子の準備など、
子供の私にもできることを手伝わせていただいたのです。
大人の中に入ってもできることを、いかに邪魔にならないように手伝えるかということは、
当時の私には楽しくもあり、とても良い勉強になりました。

安楽寺には大きな池があり、たくさんの鯉が泳いでいました。

 ブルーのネットが張ってあるところが池。
 昔は、そこに滝が流れ落ちていました。 

滝が流れ落ちる池を囲む大きな石の間を、子供の私は登ったり下りたり…。
そんなことをして遊んだことも思い出していました。
また、さつきの他にはお茶畑があり、お茶に実が付くことを知ったのも
そのお茶の葉を摘んだのも、安楽寺が初めてでした。

今日は、小雨が降っていました。
昔とは違って、車で簡単に行ける道があり、お寺のすぐ下まで車で行きました。
当時あった竹林はなくなり、参道も歩きやすくなっていましたが、
最後の20段ほどある石段は、昔のままでした。


境内もずいぶん様変わりをしていて、時の流れを感じましたが、
昔を思い出すには十分の雰囲気が残っていたのを嬉しく思いました。

お賽銭を入れ、「あの頃から今日までは、本当にいろいろありました。
ここに来ることができて嬉しく思っています。」と、今のしあわせを報告し、
手を合わせました。
父を思い出したからでしょうか、胸にぐっとくるものがありました。

その次の向かったのが、私が高校を卒業して勤務した施設です。
商業高校を卒業したのですが、卒業前からやりたかったことが、
施設で勤務することでした。
今で言う知的障害者の施設が市内にあり、そこに勤務したのです。


以前、そのことを話したことを覚えていた主人が、連れて行ってくれました。
その施設は昔と同じ場所にこそありましたが、建て替えられていましたし、
周りに立ち並んだ多くの住宅も、かつては田んぼでしたから、
見える景色も違い、昔を思い出すには難しいほどでした。

でも…、
やはり、連れて行ってもらえて本当に良かったと思うのです。
主人には、心から感謝しています。
ありがとう…。
今日も、とてもしあわせな良い一日を過ごすことができました。
本当に、ありがとう。
コメント
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