日本一の黒子に

ビッグゲームでは…、
自分の『何が起きても冷静な判断』を、
自分のパートでは『迅速で冷静な対応』を見てください。

そんな言葉を目にしました。

関西学院ファイターズの４年生の言葉です。
最終学年になり、今まで取り組んできた目標を達成させるためのビッグゲームが
目前に迫ってきました。
ビッグゲームとは、全勝対決の立命館戦です。
その勝利チームが、甲子園ボウルやライスボウルに行く権利を手にすることができるのです。
彼にとっては、長い間取り組んできたアメリカンフットボールの集大成ともいえるゲームです。

選手とスタッフを合わせると、総勢約２００人の関学アメリカンフットボール部。
大所帯の彼らにまとまりがあるのは、その目指すところをチーム全体が認識し、
それに向かって取り組んでいるからに他ならないのです。

各ポジションにはリーダーがいます。
ポジションは、守備側、攻撃側など試合に出る選手に関するだけではなく、
練習相手になるポジションもあります。
また、対戦相手を分析するポジション、記録を取るポジション、周りの雑用をするポジションなど、
多くの人の目に触れることのない、いわば縁の下を支えているポジションもあります。

前に書きました『ビッグゲームでは…』の彼は、トレーナーをしています。
その彼の目標は、「けが０で勝ちます！」
つまり、練習や試合で怪我をする選手がいないよう、
トレーナーとしてできる限りのアドバイスや指導をすることを目標としているのです。
とても大切なことですので、ぜひ、頑張ってほしいと思っています。

彼がいつから選手ではなく、スタッフとして頑張るようになったのかは分かりませんが、
ファイターズの中では、選手もスタッフもチームの大切な一員です。
それは、選手たちはもちろん、応援している私達ファンも、同じ思いです。
チームに役立つポジションで頑張る彼らの活躍を見守り、応援しているのです。

今日、その関学ファイターズのホームページに見つけた彼の言葉は、
私の心に響きました。

ビッグゲームに向けて、『日本一の黒子になります。』