想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

寂光院へ

2015-11-19 22:57:44 | 日記
昨日、「明日、ちょっと出掛けるからね。」と主人が言いました。
「わかったわ。」と言った私です。

そんな主人の突然の言葉に、「どこへ?」と言うことが滅多にない私です。
そして、昨日もそうでした。
「どこへ?」と言わないのは、主人が出掛けたい時や場所は、
主人が決めるのがいいと思っているからです。
お仕事の段取りなどもありますし、私の体調を考えてということもあります。

そんな今日、主人が選んだ場所は、京都大原です。
三千院の紅葉よりも…と、寂光院(寺名は玉泉寺)に行くことにしました。
朝7時に出掛けたのは、渋滞に巻き込まれないように…ということからです。
天気予報では、今日は晴れるということでしたが、
大原に着いた頃は、わずかに霧雨が降っていました。

拝観時間が9時からということでしたので、
里山の景色を見ながら朝食を済ませた後、近くの駐車場に車を止めました。
寂光院まで700mと書いてある道しるべを見て、坂道をゆっくりと上って行きました。
傘がなくても大丈夫なほどの霧雨でしたが、主人が傘をさしかけてくれて、
相合傘…という、ちょっと素敵な気分でした。


 参道の途中です。


 入り口から見上げてみました。


 本堂正面です。


 本堂が、紅葉に映えています。

苔が、目に眩しいほどの緑色なのは、霧雨のお蔭もあるのでしょう。
落ち葉さえも、その中に生き生きと輝いていました。





今では開かれているこのあたりも、建礼門院が半生を生きた頃には、
とても深い山の中だったことでしょう。
聖徳太子が、父・用明天皇の菩提を弔うために建立した玉泉寺は尼寺です。
建礼門院は、壇ノ浦で滅亡した平家一門と安徳天皇の菩提を弔うために、
出家し、ここに入寺。
終生をこのお寺で過ごしたことは有名です。
それ以来、御閑居御所、または高倉大原宮とも称されています。





帰りは、北に向かって峠を越え、琵琶湖の西岸を大津まで降りてきました。
平日で、しかも霧雨の今日は、寂光院の観光客も少なかったので、
とてもゆっくりと回ることができましたが、
大津に着いたのが11時半です。
朝7時からの4時間半は、夢のような時間でした。

先日の、世界文化遺産の醍醐寺に次いで、今日の寂光院。
京都で暮らしているからこその、素敵な時間の過ごし方ができました。
企画してくれた主人に感謝です。
本当にありがとう。
コメント
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