ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

2008年に出されていた『九条世界宣言』ど~ん!

2012年12月10日 | 日本とわたし
国際刑事裁判所(ICC)と日本が、2008年に出した9条世界宣言を紹介させてもらいます。

↓以下、転載はじめ

【宣言】戦争を廃絶するための9条世界宣言 
2008/5/8(木)

戦争を廃絶するための9条世界宣言
Global Article 9 Declaration to Abolish War

2008年5月4~6日 9条世界会議

日本国憲法9条は、戦争を放棄し、国際紛争解決の手段として、武力による威嚇や武力の行使をしないことを定めるとともに、軍隊や戦力の保持を禁止している。
このような9条は、単なる日本だけの法規ではない。
それは、国際平和メカニズムとして機能し、世界の平和を保つために、他の国々にも取り入れることができるものである。
9条世界会議は、戦争の廃絶をめざして、9条を、人類の共有財産として支持する国際運動をつくりあげ、武力によらない平和を、地球規模で呼びかける。


人類は、戦争のない世界に向けて、たえず努力してきた。
歴史の中で、土着の伝統や偉大な人物たち--とりわけ女性たちは、戦争に積極的に反対してきた--は、たえず人類を平和へと導こうとしてきた。
 
20世紀の近代戦争でもたらされた犠牲は、この流れをさらに前に進めた。
1928年のケロッグ・ブリアン不戦条約は、国策の手段としての戦争を、明確に放棄した。
1945年の国連憲章は、明確に定義された異常事態の場合を除いては、「武力による威嚇または武力の行使を慎まなければならない」ことを加盟国に義務づけた。
 
日本によるアジア太平洋への侵略戦争と、広島・長崎への原爆投下の後に、1947年に施行された日本国憲法9条は、
武力の行使を認めるいかなる例外ももたない、という点において、世界平和のための国際規範の発展における、さらなる一歩前進である。
この日本の動きに続いて、コスタリカは1949年、軍隊や自衛隊をもたなくても、国家は平和的に存在できるという例を世界に示した。
 
9条の精神はまさに、すべての戦争が、非合法化されることを求めている。
そして、すべての人々が、恐怖や欠乏から解放され、平和のうちに生きる固有の権利を有することを、世界に投げかけている。


今日の世界における9条

しかし、今日の世界は、武力紛争、大規模な貧困、格差の拡大、武器の拡散、地球規模の気候変動に覆われている。
アメリカによる全面的な「テロとの戦い」 は、戦争をもたらし、国連の役割を台無しにし、地球規模の軍備競争を復活させ、世界中で拷問を助長し、人権をむしばんでいる。
 
さらに、紛争が民間人--とりわけ女性、子ども、高齢者たち--に、与える影響に対する関心が高まっているにもかかわらず、
戦争において、殺され傷つき避難を余儀なくされる民間人の割合は、空前の高さに達している。
 
このような絶望的な状況は、イラクにおける戦争と占領に、はっきりと示されている。
平和や民主主義が、武力によってもたらされないことは、もはや明らかである。
こうした世界的な流れのなかで、9条の原則を保持し、地球規模の平和と安定のための国際メカニズムとして強化することが、かつてないほどに重要になっている。
 
それにもかかわらず日本は、憲法9条の義務を果たしていない
さらに、9条の存在自体が、いま脅かされている
今日の日本の自衛隊は、世界最大規模の軍隊の一つであり、アメリカは、日本中に軍事基地をもっている。
日米軍事協力がますます強化されるなか、日本の現実は、憲法9条の精神からの乖離をいっそう深めている
 
日本による、アメリカヘの全面的軍事支援を可能にさせるために、憲法を改定しようという動きは、日本国内、アジア近隣地域、そして国際社会で不安をかきたてている
そればかりでなく、日本は、近隣諸国への戦争責任を果たしておらず、和解はいまだなされていない。
東北アジアには、不安定な冷戦構造がいまだに残されている。


9条と地球市民社会

歴史的には、国家のみが、国際関係の主体であると考えられてきた。
しかし、市民の運動が重要な役割を果たしてきたことも、また事実である。
1990年代より、地球規模の市民社会が、草の根レベルで国境をこえて団結し、人類の将来の決定に参加するようになってきた。
そして、平和、人権、民主主義、ジェンダーおよび人種の平等、環境保護、文化的多様性といった課題について、主要な役割を果たすようになってきた。
 
1997年の対人地雷禁止オタワ条約、
1999年の「ハーグ平和アピール」国際市民会議、
2002年の国際刑事裁判所の設立、
2003年のイラク戦争に対する、空前の世界的反戦運動といった例はいずれも、地球市民社会が、変声の主体としての力を明確に示したものであった。
さらに今、クラスター爆弾の禁止や、小型武器の管理を求める運動、核兵器の非合法化を求める運動、また、地球規模の平和と経済的・社会的正義を求める運動が広がっている。
いまこそ地球市民社会は、9条の条項とその精神に着目し、その主要な原則を強化し、地球規模の平和のために、そのメカニズムを生かしていこう。


9条の約束を実現する

9条の主要な原則を、国際レベルで実行するためには、大国から小国まですべての国々は、暴力紛争の発生を予防する責任を果たし、
いかなる状況下でも、武力による威嚇や武力の行使を、放棄しなければならない。
そして、安全保障というものを、人間の観点、またジェンダー・バランスの視点から、見直す必要がある。
 
貧困と不平等が、紛争の根源的要因となっていることは、古くより知られるところである。
現在のグローバリゼーションは、南北の格差をさらに深刻にしている。
こうしたなかで各国政府は、国連ミレニアム開発目標の達成を第一歩として、すべての人々にとっての持続的繁栄と、社会正義を築くために、資源を使わなければならない。
 
日本の9条は、国家の平和的存在を可能にし、人間の発展のための革新的な資金メカニズムを創ろうとする努力を、後押しするものである。
それは、軍備を規制し、世界の資源の軍事費への転用を最小化すると定めた、国連憲章26条を補完している。
 
9条の精神は、小型武器、地雷、クラスター兵器、核兵器、生物・化学兵器などを含む、あらゆる軍備の拡大および拡散や、軍事津業の活動を否定する。
それはさらに、安全保障政策における核兵器への依存を拒否し、核兵器の非合法化と廃絶を求めている
 
潘基文国連事務総長が再確認したとおり、世界的に軍事費を削減し、限られた資源を持続可能な開発に振り向けることは、
地球規模で、人間の安全保障を促進し、軍事活動による環境への悪影響を軽減することにつながる。
 
持続可能な開発に関する世界サミット、および国連委員会は、各国政府および企業に対して、地球の気候、水、森林、生物多様性、食糧、エネルギー供給を保全するよう求めている。
同時に、気候変動は、紛争の発生、悪化、助長をもたらす危険があり、気候変動の過度の影響から、地球を守ることに投資することが重要である。
 
2005年7月、「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ(GPPAC)」の世界提言は、
日本国憲法9条は、アジア太平洋地域全体の、集団的安全保障の土台になってきた」と指摘した。
すなわち9条が、この地域の安定に重要な貢献をしており、包括的、かつ持続的な平和の構築のために、大きな潜在力をもっていることを認知したのである。
世界の他の地域においては、欧州連合、アフリカ連合、東南アジア諸国連合といった形で、平和のための地域メカニズムがつくられている。
東北アジアにおいては、9条が、地域の平和的統合の土台になりうる。
 
私たちは、平和で持続可能な世界をつくることができる。
しかしそれは、すべての国が、真の多国間主義に参加し、国連をはじめとする国際的誓約を、尊重してはじめて可能になる。
9条を実行し、他の国々もまた、9条をもつようになるためには、国際システムの改革が、同時並行的に必要である。
さらに市民社会は、暴力に対する平和的オルタナティブをつくり出し、地元、国内、地域、世界の各層におけるネットワークを通じて、平和を構築する力をもっている。
軍事主義を止め、将来の戦争を予防するために、市民社会の力を発揮していこうではないか。

これらの目標を達成するために、9条世界会議に参加した私たちは、以下の通り提言する。


私たちは、すべての政府に以下のことを求めます。

1. 国連憲章、ミレニアム開発目標、国際人権法、核不拡散条約をはじめとする軍縮条約など、すべての国際的誓約を実行すること。

2. あらゆる人権を促進し擁護しつつ、平和のうちに生きる固有の権利を認め、公式化すること。
平和のうちに生きる権利なしには、他の人権も実現しえない。
また、人権侵害に対する責任、および補償メカニズムを強化すること。

3. 平和的手段による紛争予防、平和構築、人間の安全保障のための取り組みを支持し、資金を投人すること。

4. 軍事費を削減し、それらの資金を、保健、教育、持続可能な社会開発に振り向けること。

5. 平和省を設置すること。
また、教育担当省庁が、平和教育をすべての教育段階において、体系化および必修化すること。
それには、学校のカリキュラム、教師の研修、教材資料の作成などが含まれる。

6. 平和をつくる主体として、女性が果たす重要な役割を認識するとともに、国連安保理決議1325を実行して、
あらゆる意思決定と政策策定の場に、女性の完全かつ積極的な参加を、相当数保証すること。

7. 良心的兵役拒否の権利を認めるとともに、軍隊による犯罪に対する責任、および司法システムを強化すること。
それには、侵略の罪を、国際刑事裁判所に訴追する可能性も含まれる。

8. 包括的で効果的な、武器貿易条約を成立させること。
また、大量破壊兵器から小型武器まで、あらゆる兵器の検証可能で、不可逆的な軍縮をすすめる第一歩として、非武装地帯を設置すること。

9. 1996年の国際司法裁判所の勧告的意見、および、2000年の核不拡散条約再検討会議最終文書における「明確な約束」にしたがって、
すべての核兵器を廃絶するための、誠実な交渉を即時に開始し、妥結すること。

10. 核兵器を早期、普遍的かつ検証可能な形で、廃絶するための段階的措置として、非核兵器地帯の設置をすすめること。

11. 地球規模の気候変動に対処することを誓約するとともに、戦争と軍事のもたらす環境への負の影響を転換すること。
持続可能な地球を守り、クリーンで安全なエネルギーのための技術を促進し共有するような、「国際持続可能エネルギー機関」の設立に向けて投資すること。

12. 平和と安全を維持するための多国間の民主的機関として、もっとも相応しい国連を、さらに民主的に改革するために、拒否権を廃止し、総会の役割を再活性化すること。

13. 日本の憲法9条やコスタリカ憲法12条のような、平和条項を憲法に盛り込むことなどを通じて、戦争および、国際紛争解決のための、武力による威嚇と武力の行使を放棄すること。



私たちは、日本政府が以下のことに取り組むことを奨励します。

1. 日本国憲法9条の精神を、世界に共有される遺産として尊重し、保護し、さらに活性化しつつ、国際平和メカニズムとしての潜在力を実行に移すこと。

2. 軍事化の道を歩まず、東北アジアにおける不安定な平和を、危機に陥れるような行動をとらないこと。

3. 世界各地における持続可能な開発のための、人間の安全保障に注力するとともに、ミレニアム開発目標の達成という、経済大国としての責任を果たすことによって、国際社会で主導的な役割を果たすこと。



私たち市民社会は、以下のことに取り組むことを誓約します。

1. 9条の主要な原則の維持・拡大を地球規模で促進していくことに、真剣に取り組み、平和の文化を普及していくこと。

2. 政治的、市民的、経済的、文化的なあらゆる人権の普遍性と不可分性を認め、あらゆる人権が実現するための必須条件として、平和のうちに生きる権利を、公式に認めるよう求めること。

3. 平和、人権、人道援助、軍縮、環境、持続可能な開発といった、異なるセクター間の協力を強めることで能力を高め、効果的なネットワークを築くこと。
地元、地域、世界レベルでの、市民社会の参加をより拡大するために、政府、国家機関、国際機関との、定期的な連絡チャンネルを設置すること。

4. 南アフリカの真実和解委員会の経験に学びつつ、過去から学び、紛争予防としての和解の取り組みをすすめること。

5. 人々が、調停、合意形成、非暴力的社会変革といった平和創造の技術を、すべてのレベルにおいて身につけることができるよう、公的および民間の、平和教育システムを支持すること。

6. 不公平を生み、環境を破壊し、紛争を助長するようなグローバル経済の力の集中に対抗して、平和、開発、環境に投資し、公正で非軍事的な経済をつくり出すこと。

7. 兵器の生産と貿易に反対して、これらを監視し、企業の社会的責任の責任規範のなかに、平和を位置づけるよう呼びかけること。

8. 以上の提言、および、
「21世紀の平和と正義のためのハーグ・アジェンダ」(1999年)、
GPPACの世界および地域提言(2005年)、
「バンクーバー平和ピール」(2006年)、
「暴力のない世界に向けたノーベル平和賞憲章」(2007年)などの、さまざまな平和文書に盛り込まれた提言を、実行に移すこと。

9. 9条世界会議の成果を発展させつつ、「戦争廃絶のためのグローバル9条キャンペーン」によるフォローアップ・メカニズムを創設すること。


↑以上、転載おわり


これは、今書かれたものではない。
4年も前の、2008年に出された。

けれどもわたしには、今現在の情勢において、戦争ごっこの大将になって、人を殺めさせたくてうずうずしているバカ者どもが、自分に投票してくれと大騒ぎしてる日本において、

この宣言をもういっぺん、じっくり読んでもらうことは、ものすごく大切なことやと信じてる。

男衆にも更年期

2012年12月10日 | 家族とわたし
男にも、更年期障害がある。
旦那がそれに突入しかけてる。

今から8年前、ちょうどわたしが旦那の年やった頃、わたしはひどい不眠症にかかってた。
最初はそれが、不眠症やとはわからずに、なんでやねん!なんで寝れへんねんと混乱しまくってたけど、
毎晩夜中に、それはそれはパッチリと目が覚めて、目の前のデジタル時計の赤い数字が『2:46』を表示するのを見るというのが二週間ほど続いてからやっと、
ああ、わたしは不眠症なんや……と気がついた。

起きたら最後、1~2時間は眠れへん。
すぐ横で寝てる旦那は、ちょっとした物音でも目が覚めてまう人で、そやから難儀した。
その経験があるもんで、今回の旦那の不眠症には、別室で寝ることが一番やと、今はずっと別々の部屋で寝てる。

旦那の眠りが浅いのには、他にも原因がある。
それは鼻。
鼻の奥に膿みがいつも溜まってて、それで鼻の呼吸がし辛くなり、それがめちゃくちゃ苦痛になる。
もちろん、漢方や鍼で治そうとしてるけど、漢方はともかく、医者の不養生といわれるように、鍼師もやっぱり自分自身には難しい。
それでとうとう、耳鼻科に出かけた。

西洋医学と東洋医学をうまいこと組み合わせて、なんとかすっきり治らんもんか。
希望と現実がなかなか噛み合へんまま、いっぺんテストしてみたらどうか、ということになった。

ところがそのテスト、もし病院でやってもろたら、一回20~30万かかるという。
ただし、自分の家で、自分でやったら、その10分の1ぐらいの費用でできる、のもある。
今わたしらが、しぶしぶ払てる月10万の医療保険は、それでも安いセットのんを買うてるから、結局はその費用は全額負担せなあかん。
年間、◯◯万以上、医療に対して払たら、その超過分だけ戻ってくる、というパターンらしい。
ここ最近、ご老体トリオの車の修理代に、毎月10万近いお金が飛んでってるのに、ほんで、クリスマスがすぐそこにきてるというのに、とてもやないけど、検査に何十万も払えへん。

というわけで、とりあえず、自宅自主テストというのを試してみようと決心した旦那。
こんなん持って帰ってきた。



装着しましたの図。



いや、ちょっと、こんなん顔につけて、人に軽く触られんのもイヤな敏感な鼻にチューブ突っ込んで、
寝られますのん???

テストの翌朝、悲惨な様子の旦那が言うた。

「あんなんで寝られるわけがない……」

寝にくいのを乗り越えて、やっとの思いで寝られたと思たら、真っ暗闇の部屋の中でいきなり、
「ずれた装置を元の場所に戻しなさい」という、コンピューター女の声が響いたそうな。
びっくりして飛び起きて、あっちゃこっちゃチューブを引っ張ってたら、やっと黙ったそうやけど……。

「こんなん、きっつい睡眠薬でも飲まな寝られへんやんな」と言いそうになったけどやめといた。

旦那の闘いはまだまだ続く……。

おとうと

2012年12月10日 | 家族とわたし
今日10日は、弟の誕生日。
彼も今や、フィフティーズの仲間入りして、土方の現場の仕事はしんどいとぼやく。
そやで、50過ぎてから、そういやなんとなくそうやな……と気がつくことが増えてくる。

今年は親父の13回忌やな。
なに言うてんの、それは去年の話や。
へぇ~……。

一昨年の秋、日本に帰省した際に、弟とふたりで、父のお墓を探しに行った。
父は、亡くなる半年前に、急に、六番目の奥さんに婿養子の形で移籍をして、名字を変えた。
その時点では、急性の胃癌にかかってることに気がついてなかった。

モルヒネでボケた頭で、急に鉛筆を手に取って、墓の絵を描き、その上に、父、母、という文字を書き、墓に向かってぶっとい矢印を書いた父。
おじいちゃんとおばあちゃんのお墓に入りたいんか?
そう何度も聞いたけど、返事はとうとうちゃんと聞けなんだ。

父が亡くなった後、一回だけ、その奥さんと一緒に墓参りをした、という弟の記憶を元に、その町の寺を何カ所か回ったけど、とうとう父の墓は見つけられんかった。
無縁さんになった可能性が大きいとあきらめて、無縁仏を祭ってあるお堂に手を合わせた。

去年の秋、また日本に帰省した時、弟のマンションの玄関口に積んであった箱の中から、父が自分で買うて、お坊さんに魂を入れてもろたと言うてた仏壇が出てきた。
その仏壇の中から、祖父母の位牌と、父の骨壺が出てきた。
12年も放っといた箱の中から。

骨壺以外の仏壇の中身を全部、旅行カバンに入れて、骨壺を両手に抱えてこちらに戻り、ピアノ部屋の一角に父の遺影と骨壺、それから祖父母の位牌を置いた。
今年の2月が13回忌やったから、いつもよりちょっとええもんをお供えした。

その父に、弟はだんだん似てくる。
咳の仕方、顔の輪郭、全然似てへんかった弟が、どんどん父に近づいていく。

最近、背中と太ももに、ゴルフボールほどのでっかい膿包ができて、えらい目に遭うた弟。
腫瘍としては良性らしいけど、父方の親族は皆、揃いも揃てガン持ちやから、わたしももちろんのこと、よう気をつけなあかん。
父には、お金の問題で振り回された挙げ句に、成人になる前に、それも知らん間に、ブラックリストに入れられてしもた弟は、
よう働くし、そやからどこであっても責任者にまで上がっていくし、人当たりもええし、優しい心根を持った人間やけど、人生そのものに、心の深いとこで絶望してるような気がする。

短うてもええねん。
楽しい方がええねん。
今がまあまあよかったらええねん。

きついタバコをプカプカ吸い、ゴホゴホ咳き込んで、えへへと笑う。
笑たらいっつも、3才やった頃の顔になる。

弟は外の人に、わたしのことを、姉はほんまに頑張り屋で、そやからああして、アメリカでもなんとかやっていけてると、褒めてくれてるらしい。
ちゃうねん。
わたしはたまたま、親にお金の余裕があった頃に、ピアノを勉強したいっていう気になって、とことん仕込んでもろただけのことで、
あんたはそのタイミングが合わんかったがために、そのチャンスを手にすることができなんだだけや。

そやからごめんな。
自分が、めちゃ苦しゅうて、めちゃ貧乏な時は、なんも思わんと、お互い苦労しまくりやな~と笑てられるけど、
ちょっとずつマシになってきて、今みたいに、そら楽ではないけど、それなりに暮らせてるようになると思うねん。
ごめんやで、わたしだけって。

誕生日おめでとう。
この一年が、これまで以上に、ええことがいっぱいありますように。

「事業者は基本的に、活断層でないことを証明するために調査している」by 島崎委員

2012年12月10日 | 日本とわたし
↓久々に、まともなニュースを読んだような気がする。
けど、これが選挙用の、まともを装ってる茶番劇かもしれん、と思えたりもする。

敦賀原発“活断層”で廃炉の可能性も
NHKニュース 12月10日 20時12分

福井県の敦賀原子力発電所の断層について、国の原子力規制委員会は、専門家と評価する会議を開き、2号機の真下を走る断層が活断層の可能性がある、という判断を示しました。
規制委員会の田中俊一委員長は「今のままでは再稼働の安全審査はできない」と述べ、敦賀原発の2号機は、運転再開できずに、今後廃炉になる可能性が出てきました

原子力規制委員会の島崎邦彦委員と専門家4人は、敦賀原発で、今月1日から2日間行った現地調査を受けて、断層を評価する会議を10日、開きました。
敦賀原発には、国内で唯一、敷地に「浦底断層」と呼ばれる活断層があり、
島崎委員らは現地調査で、浦底断層と、そこから枝分かれするように延びて、2号機の真下を走る「D-1」という断層を中心に、
地面を掘って断面を調べる、トレンチ調査の現場などで検証しました。

10日の会議では、専門家から浦底断層について、
「活動的でその影響は計り知れない」という意見や、
D-1断層の周辺の地層で見つかった“ずれ”については、「D-1とつながっている可能性がある」という意見が出ました。

議論を受けて島崎委員は、「専門家4人で、大きく食い違う点は見られなかった」としたうえで、
「2号機の真下を走るD-1断層が、活断層として活動していて、浦底断層と同時にずれたと考えられる」と述べて、
断層が活断層の可能性がある、という判断を示しました。

国の指針では、活断層の上に、原子炉などの重要な施設の設置を認めていません

10日の判断について、規制委員会の田中俊一委員長は、「今のままでは再稼働の安全審査はできない。規制委員会で意見を聞いて判断したい」と述べました。
10日の専門家との会議を受けて、規制委員会は、近く委員5人で議論することにしていて、
規制委員会が正式に判断すれば、敦賀原発2号機は運転再開できずに、今後、廃炉になる可能性が出てきました。


“運転再開判断する段階に至っていない”

評価会議のあと、原子力規制委員会の島崎委員らが記者会見し、敦賀原発の運転再開について、
田中委員長の認識と同じで、現状では、そうしたことを判断する段階に至っていないと認識している」と述べました。
また、日本原子力発電が、追加の調査を行うとしている方針については、
「きょうまでに集まっている情報で、1つの判断を下したということだ。今の時点での結論を出した」と述べて、追加調査を待たずに、最終的な判断を下す考えを示しました。
島崎委員は、
事業者は基本的に、活断層でないことを証明するために調査をしているので、それができないかぎりは、調査を続けなればならないことになる。われわれとは立場が違う」と話し、
今回は、調査が多岐にわたり詳細だった。きちんとしたデータがそろっていれば、結論は一致する」と述べました。


日本原電が反論 “到底受け入れがたい”

国の原子力規制委員会が、敦賀原発2号機の真下を走る断層が、活断層の可能性があると判断したことについて、日本原子力発電は、反論のコメントを発表し、
「評価会合では、大規模なトレンチ調査などで、D-1断層が活断層の可能性はないことを説明した。
しかし、きょうの会合では、D-1断層の近くで見つかった地層のズレについて、主に変動地形学的な視点からの可能性だけで審議が進められ、
今回のような取りまとめになったことは、到底、受け入れがたい
追加の調査を早急に進め、客観的なデータに基づいて、主張を実証していく」としています。


敦賀市長 “規制委の判断注目したい”

敦賀原発が立地する福井県敦賀市の河瀬一治市長は、
科学的根拠に基づいて非常に危険だと判断されれば、40年来、原子力と共に生きてきた敦賀市としては、非常に寂しいことだが、やむをえないことだ」と述べました。
そのうえで、河瀬市長は、
まだ完全に活断層だと明確な判断がなされたわけではないので、今回の会合に基づいて、近く規制委員会が出す、しっかりとした判断に注目したい」と述べました。
また、福井県の西川知事は、
立地地域と県民が理解し、納得できるような調査とすべきで、国として、きょうの見解に対する、十分な科学的根拠を示してほしい」というコメントを発表しました。


官房長官 “今後の状況注視したい”

藤村官房長官は記者団に対し、
「原子力規制委員会の田中俊一委員長は、個人的な印象という言い方で話をしたと思う。
今後、有識者会合が報告書を取りまとめて、規制委員会で最終的に検討するという手順だと思うので、途中の段階で予断を持ってコメントすることは差し控え、今後の状況をよく注視していきたい」と述べました。

↑以上、転載おわり


日本原電、笑わせてくれます。
到底受け入れ難いって……。
客観的なデータに基づいて、主張を実証していくって……。

あなた方はその手口、今までずうっと通してきはったんですやん。
ほんで、ウソとでたらめで塗り固めて、あんな恐ろしい施設を、発電所や言うて誤摩化して、あっちゃこっちゃに建ててきはったんでしょ?
地元の人間が、どんねん反対しても、抵抗しても、やくざまがいの人間や、本物のやくざまで動員して、威嚇したりコソコソ夜中に動き回ったり、
もちろん、法律やらもすっかり整ってるから、国民からこまめに金を吸い取って集めた巨額の札束まいて、いらんのにご立派な箱もの建てて、
それで自治体の役人やらをふにゃふにゃにすることも怠らず、やりたい放題の何十年。

けどね、あの、世にも悲惨な、ちっちゃいけど、それはそれは美しかった日本の国土の一部を、二度と足で踏み入れられへんほどに汚してしもた原発事故が、
まだ数は多くないにせよ、覚まさせたんや、便利と快適にボケてた大人の目を!

日本原電、これで運転再開させたりしたら、それこそあんたら、地球裁判にかけたるからな。

ちょっと大阪市さん、この人逮捕してちょーだい!

2012年12月10日 | 日本とわたし
こんなんを顔面に貼られる市長って、どないですのん?



<橋下・日本維新の会代表代行>地下鉄清掃入札、落札前に「業者決まった」 街頭演説で発言
【毎日新聞】12月9日(日)
 
日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)が11~12月、市営地下鉄の清掃業務の入札を巡り、まだ落札業者が決まっていないのに、街頭演説で、
「大阪の一流ホテルを掃除している業者が落札した」「(この業者が)有力だ」などと繰り返し発言していたことが分かった。
市幹部は、「内部情報が漏れたと、市民に疑われかねない」と、問題視している。

問題の入札は、市営地下鉄のうち、御堂筋線など44駅の清掃業務。
価格と技術面での提案などを、合計点数で評価する「総合評価方式」で、10月末に8ブロックに分けて入札を実施。
11月中旬に担当職員が点数評価し、12月中旬にも、交通局幹部が、落札業者を最終決定する予定だった。

しかし橋下氏は11月5日、大阪市内の集会で、
「地下鉄の掃除は、今まで特定の業者だった。ホテルとかを掃除している業者に振り替える」と発言。
同月23日には、市内の街頭演説で、
「大阪の一流ホテルを掃除している業者が落とした」と話した。

演説内容を知った交通局が、市長の秘書担当に「業者は決まっていない」と伝えたが、
12月に入ってからも、「有力なところは、ホテルの掃除をしている業者」などと、改革の実績を強調している。
また、橋下氏の市長就任前から競争入札を実施し、昨年度から総合評価方式を導入したのに、「全然競争がなかった」などと、誤った発言もしていた。

藤本昌信局長は、「業者はまだ決定していないので私も情報がないし、市長が知るはずがない」とコメント。
別の市幹部は取材に、「審査過程で内部情報が漏れたと、市民に疑念を持たれかねない」と懸念している。
【原田啓之、津久井達、平野光芳】


この人、逮捕してちょーだい!