ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

男衆にも更年期

2012年12月10日 | 家族とわたし
男にも、更年期障害がある。
旦那がそれに突入しかけてる。

今から8年前、ちょうどわたしが旦那の年やった頃、わたしはひどい不眠症にかかってた。
最初はそれが、不眠症やとはわからずに、なんでやねん!なんで寝れへんねんと混乱しまくってたけど、
毎晩夜中に、それはそれはパッチリと目が覚めて、目の前のデジタル時計の赤い数字が『2:46』を表示するのを見るというのが二週間ほど続いてからやっと、
ああ、わたしは不眠症なんや……と気がついた。

起きたら最後、1~2時間は眠れへん。
すぐ横で寝てる旦那は、ちょっとした物音でも目が覚めてまう人で、そやから難儀した。
その経験があるもんで、今回の旦那の不眠症には、別室で寝ることが一番やと、今はずっと別々の部屋で寝てる。

旦那の眠りが浅いのには、他にも原因がある。
それは鼻。
鼻の奥に膿みがいつも溜まってて、それで鼻の呼吸がし辛くなり、それがめちゃくちゃ苦痛になる。
もちろん、漢方や鍼で治そうとしてるけど、漢方はともかく、医者の不養生といわれるように、鍼師もやっぱり自分自身には難しい。
それでとうとう、耳鼻科に出かけた。

西洋医学と東洋医学をうまいこと組み合わせて、なんとかすっきり治らんもんか。
希望と現実がなかなか噛み合へんまま、いっぺんテストしてみたらどうか、ということになった。

ところがそのテスト、もし病院でやってもろたら、一回20~30万かかるという。
ただし、自分の家で、自分でやったら、その10分の1ぐらいの費用でできる、のもある。
今わたしらが、しぶしぶ払てる月10万の医療保険は、それでも安いセットのんを買うてるから、結局はその費用は全額負担せなあかん。
年間、◯◯万以上、医療に対して払たら、その超過分だけ戻ってくる、というパターンらしい。
ここ最近、ご老体トリオの車の修理代に、毎月10万近いお金が飛んでってるのに、ほんで、クリスマスがすぐそこにきてるというのに、とてもやないけど、検査に何十万も払えへん。

というわけで、とりあえず、自宅自主テストというのを試してみようと決心した旦那。
こんなん持って帰ってきた。



装着しましたの図。



いや、ちょっと、こんなん顔につけて、人に軽く触られんのもイヤな敏感な鼻にチューブ突っ込んで、
寝られますのん???

テストの翌朝、悲惨な様子の旦那が言うた。

「あんなんで寝られるわけがない……」

寝にくいのを乗り越えて、やっとの思いで寝られたと思たら、真っ暗闇の部屋の中でいきなり、
「ずれた装置を元の場所に戻しなさい」という、コンピューター女の声が響いたそうな。
びっくりして飛び起きて、あっちゃこっちゃチューブを引っ張ってたら、やっと黙ったそうやけど……。

「こんなん、きっつい睡眠薬でも飲まな寝られへんやんな」と言いそうになったけどやめといた。

旦那の闘いはまだまだ続く……。
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