今回の旅行中、日本のレストランや駅員さん、または店員さんの、それはそれは気持ちのいい働きっぷりに接するたびに、何度そう思ったことか。
もともとの制度が違うっちゃあ違う。
そもそも、こちらアメリカでのサービス業で働いていらっしゃる皆さんの賃金というのは本当に悲惨。
特にレストランのウエイター、ウエイトレスは決まった時給ではなく、給料がチップからだけ、という場合も多いので、無意識に料金に組み込まれているサービス料を考えると、どちらが良くてどちらが良くない、なんてわたしには言えないし、比較してどうのこうのと言う権利も無い。
けれどもだ。けれどもいつだって、日本を旅行するとやっぱり感動する。そして思う。あなたにはチップを渡したい!と。
例えば駅に行く。
みどりの窓口に行って、JRパスを提示し、新幹線の指定券を買う。そりゃもうすごい速さでパソコンの画面を突きながら、わたしの希望通りの席を選び出してくれる。
大きな荷物が置けて、禁煙席で通路側。各車両の切符の売れ行き状況を確かめながら次々と画面を変えていくその様はもう、アメリカに慣れたわたしには芸術です!
構内で目的のプラットホームを探す。面倒になって近くに居る駅員さんに尋ねる。すると、そのホームまでの行き方に加え、どの車両に乗ると乗り継ぎに便利か、などということまで教えてくれる。
そして説明の終わりに「気をつけて行ってらっしゃいませ。良い旅行になりますように」などと声をかけてくれたりもする。
わたしはもう、旅行鞄など床に放ったらかし、百円玉を数個握って(気持ちはお札級だけど、実際そこまでは無理!)手渡したい気持ちでいっぱいになる。
旅館に連れてってもらう。
館内に入る前から、出迎えの仲居さん達があれやこれやと世話を焼いてくれる。
荷物はもちろんのこと、部屋の準備が整うまでの間、ロビーのソファでくつろぐわたし達に、美味しいお茶とお菓子でもてなしてくれる。
部屋の説明も懇切丁寧。にこやかな微笑みとともに、本当にわかり易く案内してくれる。
食事時には、わたし達のテーブルの係になった『内』さんとおっしゃる珍しい名前のウェイターさんが、可笑しい冗談を言ったり、地酒を注文する旦那に内緒のおかわりをサービスしてくれたりして、それはそれは楽しい夕餉の時間を作り出してくれた。
店員さんの手際の良さや、その日一日疲れていても、とりあえず隠せる仕事人としての意識の高さ。
こちらで暮らしていると、そういうことをすっかり忘れてしまえるほどに、みなさん、とっても手際が悪くて、機嫌の善し悪しを無邪気に見せてくれる。
そうしてそれはそれで、ある意味正直でウソが無いので、思いがけなく楽しい会話ができたりもする。
でもね、でもね、たまにいるんです。あなたには、あなたにだけは、どぉ~してもチップを払いたくなぁ~い!と思える人が。
日本のみなさん、もう慣れてしまってなんてこともないことが、それが実はとっても特別でありがたい恩恵だったってこと、あるんですよね~。
国民健康保険や公共の乗り物なんかも含めて、ね。
お金のチップを払えなかった分、心のチップを払おうと、気持ちをいっぱい込めてお礼を言った。
あの時お世話になった見ず知らずの店員さん、従業員さん、駅員さん、本当にありがとう!
もともとの制度が違うっちゃあ違う。
そもそも、こちらアメリカでのサービス業で働いていらっしゃる皆さんの賃金というのは本当に悲惨。
特にレストランのウエイター、ウエイトレスは決まった時給ではなく、給料がチップからだけ、という場合も多いので、無意識に料金に組み込まれているサービス料を考えると、どちらが良くてどちらが良くない、なんてわたしには言えないし、比較してどうのこうのと言う権利も無い。
けれどもだ。けれどもいつだって、日本を旅行するとやっぱり感動する。そして思う。あなたにはチップを渡したい!と。
例えば駅に行く。
みどりの窓口に行って、JRパスを提示し、新幹線の指定券を買う。そりゃもうすごい速さでパソコンの画面を突きながら、わたしの希望通りの席を選び出してくれる。
大きな荷物が置けて、禁煙席で通路側。各車両の切符の売れ行き状況を確かめながら次々と画面を変えていくその様はもう、アメリカに慣れたわたしには芸術です!
構内で目的のプラットホームを探す。面倒になって近くに居る駅員さんに尋ねる。すると、そのホームまでの行き方に加え、どの車両に乗ると乗り継ぎに便利か、などということまで教えてくれる。
そして説明の終わりに「気をつけて行ってらっしゃいませ。良い旅行になりますように」などと声をかけてくれたりもする。
わたしはもう、旅行鞄など床に放ったらかし、百円玉を数個握って(気持ちはお札級だけど、実際そこまでは無理!)手渡したい気持ちでいっぱいになる。
旅館に連れてってもらう。
館内に入る前から、出迎えの仲居さん達があれやこれやと世話を焼いてくれる。
荷物はもちろんのこと、部屋の準備が整うまでの間、ロビーのソファでくつろぐわたし達に、美味しいお茶とお菓子でもてなしてくれる。
部屋の説明も懇切丁寧。にこやかな微笑みとともに、本当にわかり易く案内してくれる。
食事時には、わたし達のテーブルの係になった『内』さんとおっしゃる珍しい名前のウェイターさんが、可笑しい冗談を言ったり、地酒を注文する旦那に内緒のおかわりをサービスしてくれたりして、それはそれは楽しい夕餉の時間を作り出してくれた。
店員さんの手際の良さや、その日一日疲れていても、とりあえず隠せる仕事人としての意識の高さ。
こちらで暮らしていると、そういうことをすっかり忘れてしまえるほどに、みなさん、とっても手際が悪くて、機嫌の善し悪しを無邪気に見せてくれる。
そうしてそれはそれで、ある意味正直でウソが無いので、思いがけなく楽しい会話ができたりもする。
でもね、でもね、たまにいるんです。あなたには、あなたにだけは、どぉ~してもチップを払いたくなぁ~い!と思える人が。
日本のみなさん、もう慣れてしまってなんてこともないことが、それが実はとっても特別でありがたい恩恵だったってこと、あるんですよね~。
国民健康保険や公共の乗り物なんかも含めて、ね。
お金のチップを払えなかった分、心のチップを払おうと、気持ちをいっぱい込めてお礼を言った。
あの時お世話になった見ず知らずの店員さん、従業員さん、駅員さん、本当にありがとう!