まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ジンモから禁愛のテレパシイ

2009-04-13 | 韓国のドラマ
 私の韓国愛人チュ・ジンモ主演の「チュ・ジンモ 悲しい誘惑」を観ることができました♪前編後編、それぞれ1時間のTVドラマです。
 若いエリート社員ジュニョンからリストラ勧告を受け、怒りと屈辱に苛まれるチョン室長。だが彼は、冷たくしても何かと自分を優しく庇うジュニョンに好意と、そして戸惑いを覚えるようになる。ジュニョンは同性愛者であった...
 オモオモ!ジンモが、ゲイ役~ジンモのファン、しかもYAOIな私のために演じてくれたような役やんけ~♪約10年前、「ハッピーエンド」と同じ頃の駆け出し時代のジンモなので、まだ初々しくて可愛い~つっても、今とあまり変わってないかも?
 ジンモってホント、可愛くて優しい、けど男らしい顔。でかい&がっちり、ガタイがめちゃくちゃ良い!ラグビー選手系?強靭そうで清潔感があって、中学生かホストみたいな男ばかりな日本の芸能人ばかり見せられてる目には、まぶしいぐらいカッコいい。ただそこにいるだけで萌え~なジンモなのに、何と何と男と禁断愛かよ!強度の萌え~は、心臓に負担がかかるんだぞジンモ!私を殺す気?!
 
 ↑リーマン姿もイケてます
 ジュニョンを演じるジンモが、これまた見た目もキャラもYAOI殺し。表面的には冷たいエリートなのに、実は寄る辺ない心を抱えた悲しい青年。報われない愛に独り傷つきながらも、愛を求めずにはいられない姿が切なかったです。ジンモの、棄てられた犬みたいな哀しい表情や、人恋しそうな淋しい表情に胸キュウウウ~ンとなります。ラスト近くで、チョン室長に悲痛な苦しみをブチまけるシーン、あんな可愛い切ない泣き顔を見せられたら、チョン室長じゃなくてもフラフラ~となって抱き寄せてキスしたくなりますよ。まさに、図らざる誘惑シーンでした。
 もちろん、シャワシーン、裸でベッドに寝倒れるシーンなど、モムちゃんサービスあり♪ほんま、ええカラダしとるのお。ムキムキじゃなくて、ムッチリ堅肉な肉体美も、まさにmy理想型マッチョなジンモ。眼福眼福
 彼氏に棄てられたり、チョン室長に思慕を寄せたりするジュニョンですが...彼ってフケ専?いくらでも若い男いるだろうに、おっさんばっか好きになって。しかも、シブくてカッコいいおぢさまならともかく、チョン室長は気難しそうで悪い政治家みたいな顔した爺さんだし(どっかで見たことある人だけど、ひょっとして「復活」のイ議員?)。元カレにいたっては、ブサイクなデブ!おまえがジンモを振るのかよ!?ありえねー!と、その理不尽さに怒りを覚えた。おやぢどもに冷たくされて打ちひしがれるジュニョンですが...あんたほどのルックスなら、ヨリドリミドリでウハウハイケイケなゲイライフ送れるよ~!もったいない!と、心の底から思いました。真面目で真剣な同性恋愛は、やっぱ難しいんだろうな~

 ↑若く美しい肉体で、おやぢをクラっとさせて...抱いてくれたらいいのにいい~♪by キムタコの嫁 がバックに流れてきそうなシーン
 内容は、禁断の同性愛ものというより、会社や社会から疎外されながらも生きていかねばならない男たちの苦悩、を哀切に描いてる感じです。チョン室長と奥さんの、熟年夫婦の危機的葛藤とかも細やか。切ないBLものを期待すると、肩透かしを食らいます。TVドラマなので、ドキ!な際どいシーンもないし。あの伝説のドラマ「同窓会」の西村和彦みたいなキョーレツ薔薇族演技するジンモ、見たかったなあ。それは、話題騒然の新作映画「霜花店」で期待&堪能できそう? 
 
 霜花店では、相手役のチョ・インソンとともに、モノホン疑惑まで浮上したほど堂に入った男色シーンに挑んでると評判のジンモに、早く逢いたい~!
 
 
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ゴッ輝① 絶対に死なせない☆

2009-04-12 | 日本のドラマ(連続)
 春の連ドラ、まずは人気コミックが原作の「ゴッドハンド輝」から鑑賞スタート♪

☆相棒卒業後
 輝のパパで天才的ドクター役に、寺脇康文。彼、カッコいいですよね。男の色気もあって。でも、すぐ死亡で退場(涙)。背中に刺さった飛行機の破片?が、ペラペラと風に揺れてるのが悲笑。あんな軽そうなプラスチックが、グサっと体に食い込むかなあ。
☆平岡祐太as真東輝
 連ドラ初主演とか。名前と顔は知ってたけど、演技するとこは初めてお目にかかる平岡くん。爽やかで可愛いですね。小泉コータローをさらに優しそうに、柏原崇を素朴にした伊東美咲の弟、みたいな風貌?こんなお医者さんいたら、患者もナースも大騒ぎですよ。輝くんに、恥ずかしい診察されてみたいものです♪普段は、ちょっとヤバいぐらいドヂっ子な輝のキャラもキュートです。
 ドラマが始まる前、偶然お昼のワイドショーに番宣出演してた平岡くんを見たのですが。ニコニコおっとりしてて、ほんと可愛かった。話しかたも仕草も、女の子みたいだった。顔も雰囲気も、ヘタな女より可愛いぞ。僕きゃわいいでしょ♪な、わざとらしくてキモいオカマ的な媚は、小○てっ○いみたいにキツく感じられず、たぶん地なんだなと好感さえ抱けた平岡くんのキャマキャマしさでした。
☆渡部篤郎as院長
 すごい久しぶりに見た感じ。干されてたの?Vシネマな演技が笑える。演技派きどってる今より、有名になる前の彼のほうが好き。NHKのドラマ「月の船」で、ちょっとアホな京都の若いお坊さん演じてた彼、超可愛かったよなあ。
☆ハムの人
 別所哲也も何か久しぶりって感じ。いちおうクールな医者の役なんだろうけど、髪型とか何か笑えるなあ。
☆ライバルは性転換?!
 よく出るなあ。またアンタか!な、驚異の過労女優、水川あさみ。相変わらずニューハーフ顔ですねえ。でも今回は男みたいな役っぽいから、違和感ないかも。それにしても、髪が長すぎるのが気になる。手術中に髪の毛、患者の患部に落とさないでね!
 原作では、この役は男だとか。そっちのほうがいいなあ。平岡くんが女の子みたいなので、ライバルがクールで男らしいイケメンだっら、さぞやYAOI萌え~なドラマになったことでしょう。残念!
☆目、目を見せてください!!▲◎■※!!!
 入院中の政治家に、錯乱?する輝が、ラリってるヤク中みたいで笑えた。
 
☆変身!!
 ドヂっこ輝くんが、瀕死の重傷者を前にするとスーパードクター、ゴッドハンド輝に変身!戦隊ものみたいな変身シーンに爆笑!更衣室でシャツをビリビリ!と破き脱ぎ、フン!と胸を誇示する輝くん。なかなかキレイな裸です。平岡くん、鍛えたんでしょうね。エロさは微塵もないけど。
 宇宙みたいな異空間で、裸でオペする輝。熱いシーンなはずだけど、寒そう...『死なせたくないんダ!(最後の“ダ”の語調が笑えた)』『聞こえないのか?!命の叫びが!』『俺は運命をねじ伏せたい!』etc.輝の魂の雄たけび(笑)を聞け!
★総括
 いや~笑えました!これって、コメディ?じゃないけど、ヘタなコメディを凌駕するギャグ度の高さです。昔の大映ドラマみたいなノリ?作ってる側も、かなり確信犯的に狙ってますよね。平岡くんだけは大真面目にやってそうなところが、笑える化学反応というか。ツッコミどころ満載!こーいうドラマ、好き。
 輝は天才というか、超能力者?それとも、パパの霊が憑依してるの?
 今後も、輝の異次元空間で裸オペはお約束?お笑い&平岡くんの気合の入ったヌード、が楽しみなドラマです。
 
 帰国子女だの高学歴だの、だから何?なタカビーなプロフィールを売りにする若い男優が多い中、山口県出身(生まれは広島!)で高卒、という平岡くんの気取りのなさにも好感♪
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NENE

2009-04-10 | 日本のドラマ(単発)
 お正月のテレビ東京10時間スペシャル時代劇「寧々~おんな太閤記」が、こっちでは昼下がりに毎週1時間ずつ連ドラ形式で放送されたので、録画してチビチビと観ました。大昔に人気を博した、橋田壽賀子大先生の大河ドラマのリメイクだとか。
 足軽から天下人へと立身出世を遂げる豊臣秀吉と、彼を支える妻ねねの苦難と愛情の物語...
 説明する必要もなく有名で、使い古された感のある題材とヒロイン。予定調和すぎて、もうちょっと斬新な切り口や視点で描かれた部分があってもいいのでは、と思いつつ、お正月にまったり観るTVドラマに、そんなものは必要ないよな、とも。
 篤姫ほどスウィートラブコメホームドラマじゃないけど、本格的で重厚な時代劇とはやはり程遠い内容でした。ねねが完全無欠な聖女ヒロイン、なのはまあ仕方がないとしても、血で血を洗う戦国時代なのに出てくる武将がみんな人畜無害そうな善人キャラばかり、なのが物足りない。覇を賭けた阿修羅のごとき武者の激烈で男くさいドラマ、な戦国ものが観たいなあ。
 ねねは、秀吉と結婚していろいろ苦労するのですが。あの時代の武将の妻としては、そんなに不幸じゃないよなあ。秀吉もナンダカンダで、おかかおかかと死ぬまで彼女を尊重し抜いて甘えてきてたし。命も愛も失わずに乱世を生き抜き長寿をまっとうしたのだから、まずは幸せな一生と言えましょう。
 篤姫とか最近のTV時代劇って、すごくチープな感じが否めないんですよねえ。着てる着物も派手なだけであんまし高級感ないし、戦シーンも落城シーンもCGだし。金、かかってないなあと苦笑。
 キャストは...
 ねね役の仲間由紀恵、ほんと働き者ですねえ。イヤミのないキレイさだし、演技も見るに耐えないド下手じゃないし、そつなくこなしてると思った。これといった可も不可もなく、印象に残らないのが難、かも。私がこれまで観た時代劇の中で、最凶にド下手な4大DAIKON娘(綾瀬ハルカ、上戸アヤ、石原サトミ、あいぶサキ)のほうが、悪い意味で強烈インパクトに残る演技だった。晩年姿も、まったく老女じゃなくキレイなまま、なのが笑えた。ねねは、篤姫みたいな出しゃばりで自己陶酔型なヒロインじゃなかったので、カチンときたりイラっとすることはなかった。ひたすら善い人で、つまんなくはあったが。
 秀吉役の市川亀治郎が、ちょっとコロッケの息子?かと思った。めちゃくちゃオーバーで騒々しい演技が、かなり神経に障ります。このドラマが全体的にコントっぽくなってたのは、明らかに彼のせい。顔も猿というよりカバみたいだし。キャラも、おまえはのだめかよ?!な、ぎゃぼぎゃぼハイテンションなだけで、うるさいなあ、真面目にやれよ、ウザい~としか思えなかった。秀吉のノーテンキな部分だけでなく、ダークも演じてほしかった。
 脇役の男優陣が、地味だけど粒ぞろいのイケメン&男前&シブいおぢさま。ワタシ的には、篤姫よりも美味しい顔ぶれでした。
 このドラマを観たのは言うまでもなく、福士誠治に逢いたかったからさ♪
 
 秀吉の弟・秀長役の福士くん、若手随一の時代劇俳優だけあって、ちょんまげ姿がすっかり板についてます。控えめながらも凛々しい若武者ぶりに萌え~侍になる前の素朴な田舎っぺ農民青年時代の彼も、すげー可愛かったでも、あんまし出番も見せ場もなく、若死して早々と退場もっと福士くんを大事に扱ってくれよ~篤姫なスウィートさでもいいので、義姉ねねに切なく片想い、なんて設定にして福士くんをもっと活用してほしかった。
 その他の若手も、山田純大(加藤清正)中村俊介(石田三成)海東健(大野治長)と、私の好きなイケメンたちが。でも3人とも、大きな役のわりには福士くん同様、チョイ役同然な印象。海東くんなんて台詞もほとんどなく、ちょこんと淀君に近侍してるだけだし(笑)。
 中堅では田中実(浅井長政)梨本謙次郎(蜂須賀小六)西村和彦(明智光秀)と、これまた地味だけど私の好きな男前たちが好演。和彦の明智は、う~ぐ~と怒り悔しの呻き声が主な台詞でした(笑)。
 ベテランでは、織田信長に村上弘明、徳川家康に高橋英樹。二人とも、役よりも年齢が高すぎて、ちょっと???でしたが。村上さんは、今でもカッコよくてイケてます。桃太郎侍は、篤姫といい最近ちょっと出すぎ?時代劇の大物的役は彼に任せとけば無難、みたいな風潮?確かに彼だと安心感があるんだけど、信長と秀吉よりはるかに年上な家康って、いくらなんでも無理がありすぎ。あと、本田博太郎とか名高達郎とか、素敵なおぢさまが。
 女優は...こんなところにも出てるよ(苦笑)な、淀君役の吹石一恵。彼女も過労女優だよなあ。仲間ユキエ同様、吹石一恵も4大DAIKON娘とかに比べると、演技はちゃんとしてるし美人なんだけど、淀君にはちょっと???明るくて健康的で庶民的な見た目なので、冷たく気高く破滅的な姫君って感じじゃないんだよなあ。ガタイが良すぎて、高貴な身分の着物が似合わない。
 豊臣秀頼役の男の子が、何か喋り方がキモかった。歌舞伎関係の子?森光子のナレーションが、何かヤバい感じ。声が死んでる...
 
 いま福士くんに挑戦してほしい役は、何と言っても三島由紀夫の「奔馬」の主人公・勲の役!福士くんで新・銭形平次、なんかもイケてそう~♪
 

 
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お江戸ラスト・フレンズ

2009-04-09 | 日本のドラマ(単発)
 妻夫木聡&藤原竜也競演の時代劇「SABU さぶ」を観ました。名古屋テレビ開局40周年記念で製作された、2002年のTVドラマです。高い評価を受け、後に劇場公開もされたとか。「ヤッターマン」がヒット中の三池崇史監督作品。山本周五郎原作。
 しっかり者で勝気な栄二と、のろまだが心優しいさぶは、幼い時からの親友同士。奉公先の店で盗人の濡れ衣を着せられた栄二は、島流しの憂き目に。その原因がさぶにあると疑う栄二は心を閉ざし、足繁く面会に訪れるさぶを拒絶するが...
 ブッキーだしタイトルがさぶだし、YAOIな期待を大いに抱いて観たのですが、もちろんブッキーと竜也くんがBL♪なんて内容ではありませんでした真面目な青春&人情ドラマです。世知辛い世間の中、如才なくコズルく立ち回れず、損や傷ばかり負いながら生きることしかできない、栄二とさぶの不器用で真っ直ぐな心根が、痛切かつ美しいです。
 栄二の不幸・不運が怒涛で悲惨すぎ。あれじゃあ神も仏も信じられず、人間不信に陥っても無理はない。でも、彼を信じる人、思いやる人、愛する人はいっぱいいて、安穏に暮らしていても彼らみたいな存在をもたない者のほうが、よっぽど栄二より不幸せかもなあ、と我と我が身をつい省み、ちょっと落ち込んでしまいました。
 愛情方面では恵まれてる栄二なので、どんな辛い酷い目に遭っても、そんなに可哀相には見えなかった。この世で彼を信じ待っている、彼の魂の救いとなるのはさぶだけ、にしたほうが、感動的なシチュエーションになったかも。
 主人公ふたりの友情と絆に、深みというかキメ細やかさがないというか、すごく物足りない感じ。登場人物が多すぎるせいかなあ。もっと二人だけの関係に絞った内容にしてほしかったかも。別に同性愛ものにしろとは言わないけど、二人の愛憎がもっと緊密で一途なものとして描かれていたら、もっと琴線に触れるストーリーのなってただろうし。ひとりじゃない、というテーマが切なく響いたはず。
 
 女っけがほとんどないのに、そこはかとなくさえ妖しい男色の匂いもないってのは、やっぱもったいないと思った。流刑地での人間関係や対立関係も、ほんとゴクセン、クローズ系なケンカ漫画風味というか。江戸の商家や町を映す映像とかは、しっとりした情感があって良かったけど、肝心のドラマにそれが希薄だったのが、ちょっと惜しかったです。って、ナンダカンダで結局のところは、BLっぽくしてほしかっただけだろ?な私ですね
 ブッキーを使ってフツーにキレイな友情ドラマ、なのが彼の無駄使い、というか。でもブッキー、すげー可愛かったです。戦国武将とか子爵家の令息なんて役はミスキャストにもほどがあるけど、貧乏な奉公人姿や百姓姿は怖いほど似合ってる!グズでノロマ、ちょとオツムが?な言動や、女の子みたいなモジモジナヨナヨ感が、地?と思えるほどハマってた。おどおど、たどたどしい喋りをするさぶなので、大根な棒読みも妙に適してた。そして、つくづく思ったよ。ブッキーには演技力より強力な武器がある、と。
 若手随一の演技派!なんてブッキーを讃える記事やコメントって、彼に対するイヤミ?!と思えるほど、ブッキーってお世辞にも演技が巧いとは言えないのですが、彼には他者の追随を許さない魅力が備わってる。そう、彼が随一なのは演技力ではなく、強烈な性的フェロモン。天使な男子さぶですが、ピュアなキャラとはそぐわぬ色気が。浅黒い首筋の艶とか。ぽってりした唇も上目づかいの目も、男女問わず誘ってる風がある。誰といても押し倒されそうな、無意識にそれを仕向けてるような、さぶの意図なき媚や無防備さが妖しい。ブッキー、あんたやっぱ魔性の男だね。俺にも女ができたよ~なんて栄二に報告するさぶですが、ぜんぜん柄じゃない。さぶが女と乳くり合ってる姿なんて、想像できません。
 
 竜也くんは、ブッキーよりは演技はしっかりしてる、危なげがない感じ?なかなかカラダを張った熱演でした。でも、ブッキー以上に顔が幼くて、無情な運命に沈んだ悲壮感とか屈折の暗さ重さが、あんましないんですよねえ。可愛いまま、みたいな。ケンカ大将な栄二ですが、そんなに強そうにも見えないし。恋人役の吹石一恵(私が最近観るドラマ、99%の確率で彼女が出てる...)のほうが屈強そうだった。それにしても栄二よ、自分の愛のためには愛する人にさえ犠牲を強いる、あんなドロドロした情念をもつ恐ろしい娘より、自分を犠牲にしてまで大事な人の幸せを守ろうとする清らかなさぶのほうが、よっぽど愛しくないか?
 栄二とさぶの幼なじみの女役が、なぜか田畑智子。彼女、個性的で良い女優だとは思うけど、あの役は薄幸そうで儚げな美女がやるべきだよなあ。田畑智子を女郎部屋に売るより、ブッキーを陰間茶屋に売り飛ばすほうが、はるかに高値がつきそうだし。
 脇役には、ジュリーこと沢田研二(フツーのオッサンになってた)とか、ムーさんこと六平直政とかが好演。ラストのクレジットをナニゲに見てると、え?玉木宏も出てたの?!ぜんぜん気づかなかった。何の役だったんだろ。流人の一人?
 あと、どうでもいいことですが。オレンジ色の囚人服が、妙に可愛くてオシャレだった。どんなに労働しても乱闘しても、ぜんぜん破れたり汚れたりしないのが笑えた。 
 
 ↑うう~ん、やっぱ妻武器、最強かも
 
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微笑んだまま逝ってね

2009-04-08 | フランス、ベルギー映画
 愛と悲しみのエコロジー!
 こないだのこと。夜に犬の散歩してたらコンビニの前まで来たので、ダミアンの好きなスナックやジュースでも買って帰ろう、と中へ入りました。ついでに私が読む週刊誌とかも一緒に、レジへ。店員の若い女の子が会計後、袋は要りますか?と訊いてきた。は!?と、一瞬ポカンとなる私。いつもは、自分から袋は要りません♪とショルダーバックとかに品物を入れて帰る私ですが、さすがにその時は犬の散歩のついでで手ぶら。お菓子やペットボトル、雑誌をどーやって持って帰れというの?!しかも外には犬が待ってるし。
 たぶんマニュアル通りに訊いた店員さんだったのでしょうけど。エコは強制するものではなく、自発的に行うものですね♪

 お松の第3回独りフランス映画祭⑥
 「スマイルコレクター」
 これもフランス映画祭で上映されながら、日本では一般公開されず、DVDスルーとなった作品。
 フランス北部のダンケルク。二人の失業者が、夜道で男を轢き殺してしまう。死んだ男が持っていた大金を盗み、死体を遺棄する二人。一方、新人刑事のリューシーは、プロファイリングの能力を認められ、少女誘拐殺人事件の捜査に加わるが...
 少女誘拐監禁殺人、狂気の猟奇的犯人、プロファイリング、ヒロインはトラウマを抱える聡明で勇敢な女捜査官etc.フランス版「羊たちの沈黙」みたいな内容です。レクター博士的キャラは出てきませんが。ヒロインの愛読書が羊、だったのもご愛嬌。
 微笑んだまま死んでいる少女、死体に付着した狼の毛、不気味な剥製、アナベル人形など、殺人事件の状況や証拠品、手がかりなどが、薄気味悪くもユニークな謎に満ちてます。誘拐殺人と轢き逃げ事件が絡み交錯、やがて二つが結びつく展開も巧妙でスリリングでした。
 少女殺人犯のキャラと動機が、いまいち???だったような。殺人よりも、動物園から盗んだ猿を剥製にするシーンがウゲゲでエグかった。可哀相な猿ちゃん。犬もピストルで撃たれたりするし、動物愛護団体に怒られそうな映画かも。
 サイコキラーより怖い非道いと思ったのが、轢き逃げの主犯格の男。こいつ、ほんと最低最悪です。自首したがる共犯を始末して金も独り占めしようと、鬼畜の所業に及ぶし。なので悲惨な最期は、自業自得でザマー見ろでした。
 ヒロインが少女時代に負ったトラウマも、ちょっと???かなり陰惨な過去とは推察できますが、最後まで明確にしなかったのが、すっきりしない、けど、観客の想像に委ねる手法はミステリアスで悪くなかったです。
 監督は映像畑出身らしく、上手にショッキングなシーンを創ってるって感じ。轢き殺されるシーンとか、動物園の地下室とか、火だるま焼殺シーンや死体に群がるハエとか、キモくて怖いシーンを丁寧に撮ってます。
 
 リューシー役は、タランティーノ監督の最新作のヒロインに抜擢されたことも話題、ギャスパー・ウリエル主演の「THE LAST DAY」での好演も記憶に新しいメラニー・ロラン。派手な美しさではなけど透明感があって、なおかつ若いのにしっとりした女の色気があって、なかなか素敵な女優です。あまり必然性がないヌード&自慰行為シーンもあり、サービス精神も立派。日本でも知名度と人気が高まってほしい期待の若手女優ですね。
 リューシーの同僚刑事役は、パトリス・シェロー監督の「ソン・フレール 兄との約束」でゲイの弟を熱演したエリック・カラヴァカ。ちょっと濃いけど、優しそうで可愛いです。マーク・ラファロ系?
 リューシーの双子の赤ちゃんが、超可愛い!坊やかと思ったら、女の子だった(笑)。リューシーの女上司はキャリア熟女って感じでカッコいい。動物園の飼育係のおっさんも、怪しくていい味だしてます。剥製技師の甥が怪しい!と部屋に踏み込んだら実は、のシーンが笑えました。

 独りフランス映画祭、これにて終了♪トレビアンなフレンチシネマ、いっぱい劇場でも観たいなあ。
 録りだめしてる日本や韓国のドラマ、これから消化しま~す♪
 
 
 
 
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屠殺の家!豚のように死ぬがいい

2009-04-05 | フランス、ベルギー映画
 スカパーで録画したばかりのドラマ、誤って削除してしまいガーン消してもいいような番組は、ずっと保存してるのに。
 買ったばかりのチョイ高価なパック、使おうと思って蓋あけたら、誤って落としてしまい汚い床の上にブチまけてガーン安物のパックは、一度も落としたことないのに。
 人間関係もそうですが、大切なものほど失いやすい、ということを痛感した春の宵でした...

 お松の第3回独りフランス映画祭⑤
 「フロンティア」
 暴動で騒然としているパリから、大金を持って逃亡する移民の若い犯罪者たち。彼らが立ち寄った宿を営む家族は、狂気の人食いファミリーだった!
 「ハイテンション」とか「屋敷女」とか、最近はグロいスプラッターって、フランス映画に多い?この映画も、目を覆うようなイタいエグいゲロゲロシーン満載で、怖くはないけどひたすらウゲゲ、です。話は、ほとんどない。ただもう血がドバドバ、内臓や脳みそグチョグチョ、ハサミでアキレス腱切ったり、電動ノコギリで体切断、生きたまま豚のように串刺しされ吊るされたり、高温スチーム室で熱殺とか、ラストは女だらけの銃撃戦&大爆破とか、もう何でもアリなハチャメチャすぎるノリは、ほとんど笑いの域です。
 き○がい一家の血まみれ監禁虐殺地獄絵図って、往年の名作?「悪魔のいけにえ」に設定が似てます。人食、しかもナチ思想とWで異常な一家。特に支配者のパパがイっちゃてる爺で怖いです。こいつら、よく世間にバレないよう暮らしてたなあ、と不思議に思わずにはいられませんでした。
 この映画、スルーできなかったのは、好きなボーギャルソンが二人も出てたから♪
  
 ヒロインの恋人役、オレリアン・ウィイクがカッコカワイい♪スキンヘッドにしてチョイ悪な男の子を演じてるオレリアンくんですが、やっぱ可愛いイケメンなのは隠せません。イケメンの苦悶顔、絶叫って萌えますねヒロイン見捨てて逃げてりゃ助かったかもしれないのに、アホで可哀相なオレリアンくんでした。
 地獄一家の次男役に、サミュエル・ル・ビアン。いつもは熊のプーさんみたいに優しそうなサミーが、あわわな非道バイオレンスぶり!獰猛な狂いっぷりに唖然、でもよく見たら、やっぱ可愛い顔してるサミーです。相変わらずガタイが良くてトレビアン♪
 ヒロインは、広末涼子を濃くした感じの美人でした。
  
 ↑オレリアンくんもサミーも、今度は素に近い見た目で演じてる映画でJe veux te voir♪
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廃滅夫妻

2009-04-01 | フランス、ベルギー映画
 お松の第3回独りフランス映画祭④
 「ガブリエル」
 パトリス・シェロー監督、イザベル・ユペール主演の日本未公開作。
 20世紀初頭のパリ。裕福なブルジョアの名士ジャンは、貞淑で聡明な妻ガブリエルとともに、社交界の中心的存在。ある日ジャンが屋敷に戻ると、置手紙を残してガブリエルが家出を...
 もともとは舞台劇だとか。舞台の名演出家でもあるシェロー監督なので、かなり舞台的な映画。台詞が半端じゃなく多いので、字幕を追うのが大変で疲れる。映像的にも変わった趣向が施されていて、モノクロになったりカラーになったり、突然デカい字幕がババーンと出てきたり、かなり珍奇な印象が。フツーにすればいいのにと思うぐらい。
 内容は...うう~ん。これがゲージュツ映画ね!って感じ?愛のない夫婦の欺瞞や空虚さ、複雑な心理の綾が、深遠に緻密に描かれてる!と訳知り顔で感嘆できればいいのだけど、私の知能や感性では...ぶっちゃけ、まったくもってワケワカメ~ジャンとガブリエルの言ってることが、ぜんぜん理解できなくて困りました。地球語を喋ってくれ、みたいな?暗くて緩慢な展開も、かなり睡眠誘導的。やっぱ、ハリウッドの万人向け娯楽映画のほうがいいや。
 
 シリアスなのか、それとも笑いを狙っているのか、判別しかねる言動ばかりするジャンとガブリエル。ジャンは激しくコワレてて、ガブリエルは静かにイッちゃてる、みたいな。男と駆け落ちします♪というガブリエルの置手紙を呼んで、ジャンが発狂寸前に取り乱し始めた途端、ガブリエルがひょっこり戻ってきたり。死人のような無表情でジャンの罵倒を聞いていたガブリエルが、君を許してあげようとジャンに言われた途端、こいつバカ言ってらぁ~!とばかりに大笑いし始めたり。ラスト、寝室でジャンを誘うガブリエルの様子は、ほとんど「ピアニスト」のエリカ先生で怖い!
 衣装や屋敷のインテリアは、ほんとに当時のものっぽくて、美しくも趣深くて素晴らしかったです。上流社会のサロンの様子も、典雅に気品高く描かれています。この映画でもシェロー監督は、ヴィスコンティ監督の美意識を彷彿とさせてます。
 ガブリエルを、イザベル・ユペールが怪演。ただそこにいるだけで、ヤバい怖い女優No.1なユペりん。サロンでは洗練された知的な貴婦人、ジャンの前では心も体も枯死したミイラ女、という二つの顔をクールに演じ分けてました。静かな狂気、これを演じさせたらやっぱ世界一の女優ですね。ラストの寝室シーンでは、誰も見たくないヘアヌードまで披露!ほとんどホラーです。
 ジャンを、シェロー監督の愛弟子のひとりであるパスカル・グレゴリーが激演。彼、こんな異様なキャラばっか演じてるせいか、もうルックスまで怪人化しちゃってるような。

 
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