意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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純化路線は失敗する

2015年11月19日 | 政治
維新の党の分裂・解党騒ぎに続いて、民主党も分裂・解党騒ぎです。
民主党の前原氏が、党首の岡田氏たちが共産党と手を組もうとしてることに対して解党すべきだと表明したのだとか・・・。

離党や分党すること自体は悪いことではありません。
勝算があって分離することは良いと思いますが『他の党と手を組むことが気に入らない』というあまりにもショボ過ぎる理由は理解できませんね。

野党が連携することは当然のことです。
そうしなければ野党同士で潰しあい、ただでさえ力のある与党を利するだけですから。
とはいえ政党は思想や主義主張で分れているのですから、野党同士でも個々の法案で対立することは仕方ないし、そこをガッチリ協力する必要はないのですけど、少なくとも選挙協力だけはしなければならないわけです。

なのに、それすら嫌っていうこの根性・・・理解不能ですね。
自分たちの置かれてる状況が理解できてないのでしょう。
そういえば維新の党も東と西と別れたのも発端は『野党協力をするかしないか』ということで罵り合ってたわけです。

赤熊は『自民党に全議席取らせて半分に割ったほうが良い』と思ってるので気にすることもないのですが、問題は支持者がこの分裂分党騒ぎを(赤熊が見るかぎり)歓迎してることです。
特に維新の党・・・橋下氏の支持者が大歓迎のようですが、彼らは(おそらく橋下氏らも)分党分離が何を意味するのか解ってないのだと思います。

おそらく、彼らは余計なものが無くなって『清々した』くらいに思ってるのだと思いますが、それは純化路線だということです。
そして政治において純化路線は必ず失敗します。

純化すればするほど、幅が狭くなり付いて行けなくなるだけです。
となれば広い支持は望めず、ニッチ(隙間)を狙うしかないわけですけど、これが商売や宗教ならニッチに入って儲けを出したり信者の確保ができますが、政治は数である以上、万人受けしかないジャンルなのです。
最初から狙いが外れてるんですよね。

しかも、純化すればするほど自分たちが正しいと思い込む傾向にあり、それで『内ゲバ』とか『総括』とか言って死人まで出してるわけです。
そこまで酷いことはそうそうないでしょうけど、独善的になりやすく、さらに支持を失っていくという下降スパイラルに陥るわけです。

・・・もうなってる気もしますが。

それはさておき、こういう政治的な潔癖症は国を滅ぼすだけですね。
気に入らないのもわからなくはないですが、清濁あわせ呑む・・・それが大人の度量ってものですけど、国民はともかく政治家は大人であって欲しいものですが・・・。