意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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女性をバカにしてる女性優秀論者

2014年10月15日 | 経済
今回は結構手厳しいこと書こうかな。
いつも手厳しいという指摘はさておいて、最近、よくテレビで見聞きするのは安倍政権が掲げている『女性の活用』ということをテーマで話し合っていることが多い。
で、ことあるごとに主に女性識者であるが「女性は男性よりも優秀なのに重用されない」とかなんとか言うのである。

そういう事を聞くたびに赤熊なんかは思うのである。

「そんなに女性が優秀だと思うのなら起業して女性を雇えば?」

と。
かなり身も蓋もない言い方だと思うけれど、これが避けられない真実だと思う。

本当に優秀だというのなら、雇えば会社に多大な利益をもたらしてくれるはずである。(そうじゃない人は優秀じゃない)
だったら、そういう人を起業して雇えばいいのである。
自分が起業できて雇えるほどの器じゃないと言うのなら、基金を集めて、女性の起業でも女性が半数ほどいる会社にでも貸し付ければ良いのである。
優秀なんですから、資金回収なんて簡単です。
加えて言うのなら、そうやって女性の優秀さをアピールすればいいのです。
信用や信頼の裏打ちになり、より重用されるようになるでしょう。

でも、それらをやらないってことは、とどのつまり「女性が優秀」などと信じてないのである。
根拠がないのもどうかと思うが、それ以上に自分が信じてもいないのに他人にやらせようってのですから失礼というものを軽く通り越してバカにしてますよ。
無責任に、優秀でもない人間を重用しろと他人に押し付けてるのですから。

そしてそれらをやらない理由こそが、女性の重用されない要因なのです。

男性と女性ではどちらが辞めやすいか?と問われれば、当然、女性です。
会社にとってせっかく育てた人材が辞められることは財産がなくなることと同義・・・それ以上にこれから金の卵を産む鶏を絞めるようなもので、それは非常に困るのです。

そして女性には結婚、妊娠、出産、育児・・・と辞めるタイミングが幾つもあり、辞めなくても一時的に抜けられるだけでも損失があるわけです。
しかも重要な職につけばつくほど損失が大きくなるわけです。(すぐに代わりが見つかるのなら、そもそもその人はいらないわけで・・・)

流石に結婚するなとも、妊娠するなとも、出産するなとも、育児するなとも会社側が言えないわけで、それならば会社側は女性を雇わない、雇ったとしても重要なポストにつけないという自衛をするしかないわけです。
女性が優秀だとしても、このデメリットを覆すほどの優秀さがなければ重用はされないわけです。(本当に優秀だったら、会社側から頭を下げてきますよ)

ここがネックであり最大の問題点であり、女性優秀論を唱える人もわかってるはずなのですから、本来ならばここを問題視すべきことであり女性が優秀さなんてどうでもいいのである。

さて問題は、これをどうするかって話なんですけど・・・ここが難問なのですよね。

女性を30%の管理職にしろ!!と強制しようとしても・・・そもそも企業にとっては使えない人たちなんですから好んで雇うわけない。
特に人的資源は優劣がつけづらいのでそこに企業側からすれば迷惑なだけです。
無理やり組み込んでも歪な形になるだけで意味がありませんので、対策としてないのが現状なのです。

まぁ、それでも上げろと言われたら・・・出産をした女性を雇った場合、社会保障(年金や健康保険など)の企業負担を数年間なしにする・・・くらいかな?

女性の再就職へのインセンティブになりますし、少子化対策にもなるわけですから一石二鳥だと思います。
・・・地味ですけどね。
こういうものは余り露骨な優遇策を取るわけにはいきませんし、これくらいがちょうどいいと思います。


2014.10.23   補記訂正あり。