意外と社会派(予定)

赤熊の辛口社会派(予定)ブログです。
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フェミニズムの終焉を感じたスピーチ

2014年09月27日 | 社会
エマ・ワトソン氏がフェミニズムについて国連でスピーチしたそうです。

エマ・ワトソンが挑戦する“新しいフェミニズム”の取り組み [via: UN Women 2014]
http://blogos.com/article/95137/(ブロゴス)

・・・要約すれば、フェミニズムってイメージ悪くなったから別の手法(男性にも協力を)でやらなきゃいけない・・・かな?

別に反発するほど悪いことを言ってるわけもなく、むしろ常識的というよりは穏当で無難な内容といったところですね。
ただ・・・今さら感がものすごくする。

そもそもフェミニズムがイメージが悪くなったのは自業自得なわけです。

どう考えても、あんなに男を敵視しておいて好かれるわけがないのです。
そのせいか日本だと、フェミニズムが当の女性からの支持がないという体たらくなわけで、おそらく海外でもこのようなスピーチをしないといけないのですから、同じようなお寒い状況なんでしょうね。

こういう運動は最初期は不満も大きくて支持されるのでしょうが、ある程度 不満が解消されてしまうと、あとはどうでも良くなってくるわけです。
だって完璧な男女平等・・・・・それはつまり男の義務と女の義務の両方を背負うということなのですから。
男は男の義務を負ってるから優遇されることがあり、女も女の義務を負ってるから優遇されることがあるのです。
優遇面を無くしたからと言っても義務は残るのですよ。
平等だというのなら男女両方とも負う必要があるのです。
しかも優遇がなくなった分、さらに重くなってるわけで・・・。

そんなキツイことなど大半の人間は望んでいないのです。
片っぽでいいんですよ、片っぽで!!

それでも権力に酔ったのか使命感に駆られたのかは知りませんが、支持を失えば失うほど、こんなはずじゃないと・・・苛烈なことをいって耳目を集めなくては存在価値を高めようとして、さらに支持を失う悪循環を繰り返してるわけです。

・・・・・ジリ貧の宗教に近い感じがします。
こういうことってフェミニズムに限らないのでしょうが。

いずれにせよ今回のスピーチは硬軟織り交ぜての戦略に舌を巻くこともなく、胡散臭さの方が鼻につくだけで、今後、この路線で悪いイメージが覆るかといえば難しいでしょう。
完全な誤解からきている類のものではないし、過去の所業の結果なんですから。

正直言えば、これが許されたのはマスメディアが言論や思想を抑え込んでいた・・・・正確にはキレイゴトしか言わなかった時代の思想なのだと思います。
今はキレイゴト以外のことも犇めき合っている・・・赤熊的には面白い世界なんですが、今後、時代遅れの思想として残りそうですが、だんだんと衰退していき、盛り返すこともないでしょうね。

そういう意味で、今回のフェミニズムの路線変更のスピーチはフェミニズムの終焉を象徴してるように感じました。


2014.10.3  訂正あり