天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

超高齢稲盛氏が日本航空新会長兼最高経営責任者に就任する人事は、日航再建にとても不安・鳩山首相は再考を

2010-01-14 21:55:09 | 日記
今日の日記は、本日読売新聞朝刊に掲載された、読んでいて日航の前途がとても不安になった新しい日本航空の会長人事のことです。以下にその記事を掲載します。
・・・稲盛氏 日航会長・・・『鳩山首相は13日、稲盛和夫・京セラ名誉会長に日本航空の新しい会長兼最高経営責任者(CEO)への就任を要請し、内諾を得た。19日をめどに企業再生支援機構が支援決定し、西松遥社長兼CEOが引責辞任する見通しで、後任として正式に就任する運びだ。稲盛氏は官邸で鳩山首相と会談後、記者団に「年なので週3、4日の勤務でやらせてもらう。無給で働かせてもらう」と述べた。稲盛氏は、民主党の小沢幹事長に近く、行政刷新会議のメンバーを務めた。京セラをベンチャー企業から世界的な企業グループに育て上げた経営手腕が高く評価された。』
私は、稲盛氏の経営者の資質は高く評価しています。でも、彼の年齢に私はとても不安があります。彼は、今月21日に78歳になる超高齢者です。だから、彼は「年なので週3、4日の勤務でやらせてもらう」と正直な気持ちを、昨日の記者会見で述べています。けれども、このような最高経営責任者の変則的な勤務体制では、前途多難な日本航空の再建は、とても不可能だと私は思っています。
鳩山首相は、約一週間前に同じように高齢者であった77歳の藤井裕久財務大臣が健康上の理由で、その職を辞したことを覚えていますか?。私は、今回の人事を鳩山首相が小沢幹事長の意向だけで決めたなら、もう一度その再考を是非御願いしたいです。
同じ読売新聞今月12日の朝刊には、『ファーストリテイリング 柳井正会長兼社長に聞く 「5兆円」へ海外積極展開』との記事の中に、今回の日航人事の行く末を暗示する、とても含蓄に富む柳井さんの発言がありました。以下にその彼の発言を掲載します。
ー2020年に売上高を5兆円にする目標はどう実現するか?ー
『世界の最適地で生産・販売をやる。ファッションに地域性や文化性はない。欧州では大型店をつくり、インドにも進出する。M&A(合併・買収)も行う。会社はいつでもつぶれる可能性がある。それを前提に全社員が仕事しなければならない。失敗しても、つぶれない会社にしないといけない。「即断」「即決」「即実行」が大切で、遅れたらそこで終わる。』
ー自社の後継者の条件は?ー
『命懸けでこの事業をやってくれる人。本格的に育成を始めた。育成には3~5年かかるだろう。』
残念ながら、稲盛和夫さんには、柳井正さんが語ったグローバル産業の経営者ポリシーがまったく感じられないです。日航の最高経営責任者は、功成り名遂げて実業界から引退した超高齢の元経営者がとても勤まる職務では決してないです。
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