今日の日記は、私の中国旅行記・その8です。
中国人ガイドの胡さんと、旅行中にお互いに語り合った日中文化交流のこぼれ話その2です。そして今日は、彼の好きな日本で製作されたTVドラマ作品編です。
(2).中国では未公開TVドラマも、ネット社会では公開され好評を得る・・・中国人ガイドの胡さんは、自己紹介の時「日本で製作されたTVドラマで好きな作品は『おしん』と『大地の子』の二本です。」と私たちに語ってくれました。私は1983年4月から1年間NHKで放映された朝の連続ドラマ『おしん』(注:後に中国でも公開され人気を博した作品 その時のタイトル名は『阿信』)はとても納得できました。
さらに『大地の子』と聞いて、その時、私はとても驚きました。日本では名作TVドラマと言われる『大地の子』ですが、中国では一般に公開放映されていません。その『大地の子』を何故、胡さんが知っているのか?私はとても不思議だったのです。でも、中国インターネット社会を熟知し、将来SOHO起業家を目指す胡さんなら、ネット極秘配信等でその作品を閲覧し知っていたのかもしれません。
私は「その『大地の子』では、養父役の中国人俳優さんがとても良かったですね」と彼に声をかけました。私のその言葉に、彼が黙って強く頷いていたのがとても印象的でした。
このTVドラマ『大地の子』では、中国で起きた文化大革命を批判的に扱っています。胡さんはそのドラマ制作姿勢に共感をして、自分の好きな作品に挙げたたのかもしれません。さらに、彼はバスで北京観光地を移動する車中で、文化大革命の際に中国で起きた『下放』(都会の青年を地方の農村に送り出し共に生活を強要)政策を非難する発言をしています。
彼は、文化大革命末期、『下放』政策で辺境の地に送られた少女の悲劇を描いたアメリカ映画『シュウシュウの季節』(1998年製作 ジョアン・チェン監督 ルールー主演 注:この映画の撮影は、中国政府当局の許可が得られなかった為、隠し撮りされ、その大胆な性的描写や文化大革命の歪を告発した為、中国では非公開の作品)もネット極秘配信で知っていたかもしれません。このような不自然で歪な他国との文化接触交流は、あまり良くないことだと私は思います。
だから、去年の暮れ再放送され私が感動した、日中国交回復前の1970年、自力で日本への帰国を果たした残留孤児の父とその娘の実話物語・NHKTVドラマ『遥かなる絆』(岡崎栄演出 グレゴリー・ウォン 鈴木杏主演)は是非、正式に中国政府にその公開を認めてもらい、広く中国人の皆さんに見てもらいたいです。
その為に私は、この番組製作者の方々に、自分たちの作品に自信を持ち、誠意を込めて、中国政府に中国内での放映を是非御願いしてほしいです。
中国人ガイドの胡さんと、旅行中にお互いに語り合った日中文化交流のこぼれ話その2です。そして今日は、彼の好きな日本で製作されたTVドラマ作品編です。
(2).中国では未公開TVドラマも、ネット社会では公開され好評を得る・・・中国人ガイドの胡さんは、自己紹介の時「日本で製作されたTVドラマで好きな作品は『おしん』と『大地の子』の二本です。」と私たちに語ってくれました。私は1983年4月から1年間NHKで放映された朝の連続ドラマ『おしん』(注:後に中国でも公開され人気を博した作品 その時のタイトル名は『阿信』)はとても納得できました。
さらに『大地の子』と聞いて、その時、私はとても驚きました。日本では名作TVドラマと言われる『大地の子』ですが、中国では一般に公開放映されていません。その『大地の子』を何故、胡さんが知っているのか?私はとても不思議だったのです。でも、中国インターネット社会を熟知し、将来SOHO起業家を目指す胡さんなら、ネット極秘配信等でその作品を閲覧し知っていたのかもしれません。
私は「その『大地の子』では、養父役の中国人俳優さんがとても良かったですね」と彼に声をかけました。私のその言葉に、彼が黙って強く頷いていたのがとても印象的でした。
このTVドラマ『大地の子』では、中国で起きた文化大革命を批判的に扱っています。胡さんはそのドラマ制作姿勢に共感をして、自分の好きな作品に挙げたたのかもしれません。さらに、彼はバスで北京観光地を移動する車中で、文化大革命の際に中国で起きた『下放』(都会の青年を地方の農村に送り出し共に生活を強要)政策を非難する発言をしています。
彼は、文化大革命末期、『下放』政策で辺境の地に送られた少女の悲劇を描いたアメリカ映画『シュウシュウの季節』(1998年製作 ジョアン・チェン監督 ルールー主演 注:この映画の撮影は、中国政府当局の許可が得られなかった為、隠し撮りされ、その大胆な性的描写や文化大革命の歪を告発した為、中国では非公開の作品)もネット極秘配信で知っていたかもしれません。このような不自然で歪な他国との文化接触交流は、あまり良くないことだと私は思います。
だから、去年の暮れ再放送され私が感動した、日中国交回復前の1970年、自力で日本への帰国を果たした残留孤児の父とその娘の実話物語・NHKTVドラマ『遥かなる絆』(岡崎栄演出 グレゴリー・ウォン 鈴木杏主演)は是非、正式に中国政府にその公開を認めてもらい、広く中国人の皆さんに見てもらいたいです。
その為に私は、この番組製作者の方々に、自分たちの作品に自信を持ち、誠意を込めて、中国政府に中国内での放映を是非御願いしてほしいです。