今日の日記は、私の中国旅行記・その5です。
12月27日の観光『明の十三陵』の「定陵」と『万里の長城』の「八達嶺長城」が終了して、北京に戻り四川料理の夕食後、私は「北京雑技団」の実演ショー(旅行パックツアーのOP扱い)を朝陽劇場で見ました。日本では、まだ中国「雑技団」というと、温泉地ホテルの宴会実演ショーというとても間違ったイメージが強く残っており、OP扱いのこのショーに参加する人は少なかったです。でも、今回の私の旅行目的の一つは「北京雑技団」の実演ショーを観劇することだったので、当然のこと私は喜んで参加しました。
この中国ではこの「雑技」という言葉は古くからありましたが、この種の芸術の呼称は統一されておらず、「武術」「技術」「虎戯」「奇術」などともいわれていました。その混乱を除く為、1950年10月、北京の中南海の懐仁堂で毛沢東・周恩来ら中国最高指導者の出席のもと、雑技の観覧と演技演目の審査が実施されました。そしてその時、周恩来の提議によって「雑技」との呼称に統一固定されたのです。(傅起鳳・傅騰龍著書「中国芸能史」より岡田陽一訳:1993年三一書房刊)
このように、「中華雑技団」はもう60年近くの古い歴史がある芸術であり、これに携わる人々は大道芸人ではなく、れっきとした雑技芸術家なのです。だから、基礎教養や厳しい身体訓練を経て、身体表現を骨格とした芸術たりうる為の教育の場(雑技学校)が、中国政府の保護育成のもと数多く存在するのです。
そのショーを見る前に、中国人ガイドの胡さんは、流暢な日本語で「上海雑技団」との比較を述べ、如何に「北京雑技団」のショーが素晴らしいか私に語ったくれました。胡さんの言うように、朝陽劇場での「北京雑技団」ショーは舞台装置やショーの演出はとても素晴らしかったです。でも、演じている各個人の力量は「上海雑技団」雑技者の方が格段に良かったです。(添付してある上海雑技団のパンフレット参照)
北京の雑技は外国人観光客を相手にそのショーを演出し、上海の雑技は目の肥えた地元上海人を相手にしている為の違いか?と私はその時ふと思いました。さらに、朝陽劇場では雑技団ショーが終了したあと、外国映画も上映している多目的劇場でした。だから、そのロビーには正月2日から上映する予定の日本でも公開されているアメリカ3D映画『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督作品)の巨大なポスターが掲示されていました。
でも、北京でも中国雑技団の真髄を見れて、私はとても楽しかったです。そして、中国主要二都市の「雑技団」を鑑賞して、私はある思いを強く持ちました。それは、「身体を極限まで鍛えその生身を表現する「中国雑技団」が、私が愛する劇場演技者女性らが熱演する「舞台ステージ」と同質の芸術である。」との個人的な思いです。ただ、一つの重要で大きな違いであるその国の政府の保護育成が存在するかどうか?を取り除く必要がありますが。
だから、日本国及びその劇場を取り締まる官憲の方々に、私は衷心より御願いがあります。「中華雑技団」を保護育成する中国政府のすべてを見習えとか、同じようにしろとか、私は決して言いません。せめて、私が応援している劇場を迫害・弾圧することを止めていただきたいだけです。
12月27日の観光『明の十三陵』の「定陵」と『万里の長城』の「八達嶺長城」が終了して、北京に戻り四川料理の夕食後、私は「北京雑技団」の実演ショー(旅行パックツアーのOP扱い)を朝陽劇場で見ました。日本では、まだ中国「雑技団」というと、温泉地ホテルの宴会実演ショーというとても間違ったイメージが強く残っており、OP扱いのこのショーに参加する人は少なかったです。でも、今回の私の旅行目的の一つは「北京雑技団」の実演ショーを観劇することだったので、当然のこと私は喜んで参加しました。
この中国ではこの「雑技」という言葉は古くからありましたが、この種の芸術の呼称は統一されておらず、「武術」「技術」「虎戯」「奇術」などともいわれていました。その混乱を除く為、1950年10月、北京の中南海の懐仁堂で毛沢東・周恩来ら中国最高指導者の出席のもと、雑技の観覧と演技演目の審査が実施されました。そしてその時、周恩来の提議によって「雑技」との呼称に統一固定されたのです。(傅起鳳・傅騰龍著書「中国芸能史」より岡田陽一訳:1993年三一書房刊)
このように、「中華雑技団」はもう60年近くの古い歴史がある芸術であり、これに携わる人々は大道芸人ではなく、れっきとした雑技芸術家なのです。だから、基礎教養や厳しい身体訓練を経て、身体表現を骨格とした芸術たりうる為の教育の場(雑技学校)が、中国政府の保護育成のもと数多く存在するのです。
そのショーを見る前に、中国人ガイドの胡さんは、流暢な日本語で「上海雑技団」との比較を述べ、如何に「北京雑技団」のショーが素晴らしいか私に語ったくれました。胡さんの言うように、朝陽劇場での「北京雑技団」ショーは舞台装置やショーの演出はとても素晴らしかったです。でも、演じている各個人の力量は「上海雑技団」雑技者の方が格段に良かったです。(添付してある上海雑技団のパンフレット参照)
北京の雑技は外国人観光客を相手にそのショーを演出し、上海の雑技は目の肥えた地元上海人を相手にしている為の違いか?と私はその時ふと思いました。さらに、朝陽劇場では雑技団ショーが終了したあと、外国映画も上映している多目的劇場でした。だから、そのロビーには正月2日から上映する予定の日本でも公開されているアメリカ3D映画『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督作品)の巨大なポスターが掲示されていました。
でも、北京でも中国雑技団の真髄を見れて、私はとても楽しかったです。そして、中国主要二都市の「雑技団」を鑑賞して、私はある思いを強く持ちました。それは、「身体を極限まで鍛えその生身を表現する「中国雑技団」が、私が愛する劇場演技者女性らが熱演する「舞台ステージ」と同質の芸術である。」との個人的な思いです。ただ、一つの重要で大きな違いであるその国の政府の保護育成が存在するかどうか?を取り除く必要がありますが。
だから、日本国及びその劇場を取り締まる官憲の方々に、私は衷心より御願いがあります。「中華雑技団」を保護育成する中国政府のすべてを見習えとか、同じようにしろとか、私は決して言いません。せめて、私が応援している劇場を迫害・弾圧することを止めていただきたいだけです。