1010 Radio

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アフガニスタンでの大統領選の決選投票によせて

2009-10-30 | ラジオ
アフガニスタンでは来月7日に、大統領選の決選投票が実施される。
アメリカのジョン・ケリー上院議員は、カルザイ大統領が決選投票を
受け入れたのは、大統領が自身に課す高い政治責任を示すものだ
との考えを表し、アブドラ元外相と再び闘うことを決めたカルザイ大統
領の決断を評価した。
これに付いてロシアの声の記者は、次の様にまとめている。

アフガニスタンでは8月20日に大統領選挙が実施されたが、大統領は
選出されなかった。
選挙の(???)結果ではカルザイ大統領が、投票率50%以上獲得したが、
投票結果の見直しと選挙違反に関する調査が行われた結果、カルザ
イ大統領は再選に必要な過半数を獲得することが出来なかった。
決戦投票は来月11月7日に予定されている。

専門家達は依然としてカルザイ大統領が優勢であるとの見方を示して
いる。
カルザイ大統領の再選を阻止する状況は二つ考えられる。
先ず一つは野党がアブドラ氏を中心に結束した場合。
二つ目は投票率が低い場合だ。

8月20日の選挙には約30%の有権者が投票に訪れた。
カルザイ大統領の支持者達は選挙の妨害を図る、イスラム原理主義組
織タリバンの脅威があるにも関わらず投票に参加したが、今回大統領
が再選挙を受諾したことで、大統領は弱さを露呈したとし多くの支持者
は現在失望を表している。

ロシア戦略研究所の専門家は、とは言えカルザイ大統領が決戦投票で
勝利するチャンスは依然として大きいとの考えを表し、次の様に述べて
いる。
「カルザイ大統領は事実上、野党よりもアフガニスタンで活動する、国際
部隊の加盟国からの圧力を大きく受けて譲歩したのだ。
同盟国らはアフガニスタンを民主化するという概念を武器に、これまでの
選挙では多くの不正があったとして、非合法であったことを主張した。
私はカルザイ大統領はライバル候補のアブドラ氏よりも、多くの票を獲得
すると予測している。
何故ならアフガニスタン国民は、伝統的に民族や地域その他の種族に従
って分かれており、これらは結束していないからだ。
従って野党がアブドラ氏を中心に結束した場合は再選が危うくなり、反対
に結束しなかった場合は、再選のチャンスが高まるという訳だ」
ロシア戦略研究所の専門家は、このように述べている。

選挙を控えたアフガニスタンの状況は、国際部隊の計画に影響を及ぼす
ことは無かった。
アメリカのオバマ大統領はアメリカのMSNBC-TVのインタビューの中で、ア
フガニスタンへの米軍増派の決定に付いて述べ、決戦投票の結果が明ら
かになる前に、戦略を固めることは可能であるとの見方を表した。
一方で交渉を見合わせる可能性もあると述べた。
オバマ大統領はアメリカ政府のあらゆる決定は、アフガニスタン政府のリー
ダーがどの程度、合法的に選出されるかに掛かっていると強調した。

(??)は不明瞭な発音で聴き取れない

10月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル