クレムリンで行なわれたプーチン大統領の記者会見より、露中間系に関する発言

ロシアと中国の信頼関係は、世界の侵略的安定の維持において極めて重要な
ファクターである。
2月14日、モスクワのクレムリンで大統領として最後となる記者会見を開いたプ
ーチン大統領は露中間系に付いて触れた中で、この様な見解を明らかにした。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。
ロシアと中国が教護な戦略的パートナー関係を築いていることに付いて、世界
の大多数の国々が、これに歓迎しこれに満足の意を表わしている。
ロシアと中国の国民は現在の世界情勢において、多くの問題がロシアと中国に
掛かっていることを理解し、それぞれの国を信頼し、またこの世界の二つの大国
が平和愛好的な方針を取っていることを実感している。

ロシアと中国は他の国の内政に干渉せず、自らの秩序を他者に押し付けず、世
界の大小全ての国々との間で平等かつ双方にとって有益な協力を行なっている。
クレムリンで開かれた記者会見で、中国のジャーナリストからの質問に答えたプー
チン大統領は中国国民と中国政府指導部が、ロシアとの関係を重要視しているこ
とを感じていると述べ、我々はこのことを非常に評価していると強調した。
さらにプーチン大統領はロシアと中国の間には、貿易経済分野においても投資分
野においても、ハイテク産業の発展においても、また宇宙や防衛、軍事技術分野
においても大きな協力の展望が開けていると語った。

軍事技術分野においては、中国がロシアの最大のパートナー国の一つであること
はよく知られているところだ。
もちろんここ数年、ロシアと中国が様々な分野で成功を収めていることを快く思って
いない国もある。
例えばアメリカはロシアと中国の経済成長は、アメリカの国益に脅威をもたらすもの
との考えを明らかにしている。
一方世界のそれぞれの国家は、自らの安全を保障する権利があり、その義務を負
っている。
ロシアと中国の軍事技術協力は、何者かに対抗するためのものではないが、強力
な抑止力となる可能性は否定できない。

一方プーチン大統領は記者会見の席上、露中関係における問題に付いても触れ、両
国間に横たわる最も複雑な問題の一つとなっているのは、国境地帯を流れる河川
の利用に関するものを含む、環境問題における両国の協力だと述べている。
またプーチン大統領はロシアにとって中国は、今後10年に亘って非常に高い信頼関
係での協力を行なうことができる、数少ない国の一つであると強調した。

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義 北野 幸伯 草思社 このアイテムの詳細を見る

2月16日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル