1010 Radio

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ロシア大統領選挙を前にロシア入りした日本の監視団

2008-03-03 | ラジオ
3月2日に実施されるロシア大統領選挙に立候補している、メドベージェフ第1副首
相の選挙本部の本部長を務めるセルゲイ・ソビャーニン大統領府長官が、選挙監
視員としてロシア入りした、日本の中央選挙管理委員会代表団のメンバーと会談
を行なった。
会談はメドベージェフ候補の選挙本部で行なわれ、副本部長を務めるロシア議会
下院国家会議副議長で政党・統一ロシアの幹事長の他、ロシア外務省や、政府
の代表らが出席した。
一方日本の監視団は上智大学の上野教授、総務省自治行政局選挙部選挙課調
査係長、外務省欧州局ロシア課長補佐の3人で構成されている。
会談の冒頭で挨拶したソビャーニン氏は、現在我が国は重要な政治局面を迎えて
いる。
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ロシアでは大統領選挙が行なわれているが、これはロシアにとってまた有権者に
とって主要な選挙だとし、選挙は積極的に行なわれており、選出されるのが国の指
導者であることを誰もが理解していると述べた。
ソビャーニン氏は続けて、この選挙に国際監視団の側からも注意が向けられている
のは偶然のことではないと付け加えている。

なかのひと

ソビャーニン氏は、メドベージェフ第1副首相の選挙本部本部長として、欧州会議議
員会議の監視団と会談を行なったほか、独立国家共同体上海協力機構の代表、そ
の他の監視団との会談を予定している。
ソビャーニン氏は我が国の選挙制度や、選挙法に関する建設的な指摘や提案を、我
々は感謝の念を持って受け入れ、可能な限りそれを考慮すると強調した上で、今度
の選挙付いてのビジョンを述べ、また質問を行なうよう日本の監視団に提案した。
これに対して上野教授は、同僚が何度も選挙で監視員を務めたと述べ、昨年のロシ
アの議会選挙でも我々は監視員を務めたと指摘した。
上野教授は自ら2004年のウクライナの選挙で監視員を務めている他、研究者として
CIS諸国の政治制度の分析を行なっている。
上野教授は1993年以降、ロシアの選挙を監視する日本の監視団の一員となってお
り、ロシアやロシア大統領に関する数冊の著書がある。

日本の中央選挙管理委員会代表団は、メドベージェフ候補の選挙本部の指導者ソ
ビャーニン氏との会談の結果に満足を表わしている。
日本代表団の団長を務める上野教授は、政党・統一ロシアとメドベージェフ陣営指導
部との会談は、大統領選挙での我々の活動にとって非常に有益なものとなったとし、
我々はロシアでの活動を始めたばかりだが、全てが計画通りに進んでいることに満
足していると述べた。
尚、日本の監視団は今後数日の間に、今回の大統領選挙に立候補している、その
他の候補の選挙本部の指導部と会談し、選挙に関して質問を行なうことになってい
る。
プーチンのエネルギー戦略

木村 汎
北星堂書店


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3月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル