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国際テロ組織アルカイダの組織網に深刻な打撃を与えるロシア

2007-03-31 | ラジオ
ロシアの治安維持機関は北カフカスにおける、アルカイダの組織網に大きな
打撃を与えた。
これは3月14日、チェチェン共和国の首都グロズヌイでFSBのニコライ・パトル
シェフ長官が明らかにした。
グロズヌイに出来たFSBの新しい建物のオープニングに出席したパトルシェフ
長官は演説を行い、テロの火種を早期に消すことに成功したのは、ちょうど1年
前に創設された国家反テロ委員会に負うところが大きいとして、関係省庁の連
携組織である、この国家反テロ委員会に付いて次のように述べている。
「私達は垂直方向の組織として、この国家反テロ委員会を、そして水平方向の
組織としてロシア連邦の各構成体に、反テロ委員会及び作戦総司令部を創設
した。この仕組みによってテロに、より効果的に対処することが可能となる。
すでに昨年2006年その成果が上がり、300件を越すテロ行為を未然に防ぐこと
が出来た。この300件というのは、今のところ明らかになっているケースだけを
指してのことだ」
FSBのパトルシェフ長官は、この様に述べている。

パトルシェフ長官は昨年2006年、国家反テロ委員会は違法武装集団のリーダ
ーの特別殲滅作戦を実施し、その結果シャミール・バサエフ、アブドラハリム・
サドラエフをはじめとする北カフカスに跋扈する、テロ集団の名の知れた(?)を殲
滅したと述べている。
昨年武器を捨て投降した武装戦闘員に対し、恩赦を与える措置がとられたお陰
で約600人が投降している。

プーチン大統領も声明に表わしていたように、チェチェンでは以前は政権に反対
しこうしたテロ行為に加担していた者のなかでさへ、更生すれば社会のために役
立つ人材を見つけることが出来る。
同時にパトルシェフ長官は、北カフカスに未だ蔓延るアルカイダの勢を叩く、新し
い効果的な措置を取る必要性があると主張している。
このためには外国の書記官との連携が欠かせない。この一つとしてパトルシェフ
長官も指摘するように、現在テロ対策のデータをプールする国際的なバンクが作
られている。

旧ソ連地域と紛争―石油・民族・テロをめぐる地政学

慶應義塾大学出版会

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3月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


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