1010 Radio

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ラジオ・タイランド(3月15日放送)

2007-03-17 | ラジオ
●タイ北部のチェンマイでは煙害が拡大しており、天然資源環境省が同様
 に被害を受けている近隣諸国と、煙害対策を協議することにしている。
 チェンマイなど北部の複数の県では森林火災、野焼きなどのために大気
 中の粉塵が基準値を超えている。
 このため気管支系の疾患などで医療機関を訪れる人が増えているほか、
 視界が悪くなっているため交通事故の危険も高まっている。
 天然資源環境省によると、先にブルネイで開かれたASEANの会議では、
 煙害が深刻化しているため、ASEANがこの問題を解決するために影響を
 受けている国々に、財政支援を提供することが合意された。

 タイ政府もこの合意に基づいてASEANに支援を求める方針。
 また近隣諸国の関係当局との協議も、来月始めにも行われる見通しにな
 っている。

 煙害は北部の観光地である、チェンマイを訪れる旅行者の減少にも繋がっ
 ている。チェンマイ観光協会によると来月、タイの旧正月を祝うソンクラーン
 祭りがあるが、チェンマイのソンクラーン祭りは非常に有名であり、毎年大
 勢の観光客が訪れている。
 しかし今年はチェンマイの主要ホテルで、客室の稼働率がすでに煙害のた
 めに下がっており、来月チェンマイを訪れる観光客も例年を大幅に下回る可
 能性があるとされている。

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●タイ南端3県の一つヤラ県で14日、乗合自動車が武装グループに襲撃され
 乗客9人の内8人が死亡した。
 この乗り合いサービスは民間会社がバスを使って提供しているものだが、こ
 のサービスのルートの内、人通りの少ないところでイスラム過激派と思われる
 武装グループが、道路に丸太を置いてバスがUターンしようとしたところを襲
 撃した。
 運転手は重症ではあるものの意識はハッキリしており、警察に襲撃された際
 などの状況等を説明した。

 また乗客の内、30代の女性が生き残ったものの、重傷を負っており意識不明
 の重体になっている。
 この襲撃に伴い、この乗り合いサービスが中止されている。
 治安当局によると射殺されたのは全員仏教徒であり、過激派がイスラム教徒
 に対する仏教徒の対立感情を煽ることを狙って、犯行に及んだと考えられると
 した。

 南端3県は歴史的背景から、住民の殆どがイスラム教徒という特殊性があるが、
 少数派である仏教徒が、しばしば過激派の攻撃目標となっている。
 また治安当局によると、これまでは警察官や兵士が乗った車などが攻撃される
 ことが多かったものの、今回は一般人が利用する乗り合いバスを襲撃している。
 過激派が攻撃しやすい標的を狙うようになっていることを示しているとした。

●チャクラモン商務事務次官によると、日本との貿易を自由化することで、外国人
 の投資家がタイへの信頼を高めることが期待される。
 タイ政府はこれまで輸出を拡大するため、数カ国と貿易を自由化している。
 中国、オーストラリア、インドなどとの間ではすでに貿易が自由化されており、今
 後、関税減免の対象となる品目が、それぞれとの国との交渉を通じて増やされ
 ることになっている。

 日本との貿易自由化は昨年4月に、経済協力プログラムの一環として協定に調
 印が行われる予定だったが、昨年は2月に下院が解散され、また4月に総選挙が
 行われたことから調印が延期された。
 また総選挙がやりなおしされたが、9月には政変のために政権が交代した。
 このための事情からタイと日本の貿易自由化が大幅に遅れている。
 しかし商務省によると二国間では、来月にも貿易自由化に向けた合意書が交わ
 される予定だとした。

●防災局によるとタイの隣国ラオスで、鳥インフルエンザの人への感染が拡大する
 恐れがあるとした。
 これまでにラオスでは数人が感染していることが確認されている。
 また昨年から今年にかけてタイでは、数人が抗病原性のH5N1型ウイルスに鶏な
 どが感染したケースが確認されているが、今のところ人への感染は報告されて
 いない。
 
 防災局によるとタイとラオスは陸続きであり、特に国境地帯ではラオスからの家禽
 などの持込を厳重に監視している。




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