久しぶりに海水浴へ行った。
何年ぶりだろう。
10年以上は行ってない。
なので当然、息子(6歳)を連れていった事もない。
毎年プールには連れて行くけど、海はちょっと面倒で行かなかったんだよね。
いつか連れて行きたいとは思っていたけど、タイミングが合わなかったのもあってさ。
で、今年。
ようやく息子も海デビューですわ。
前から気になっていた、国道沿いの海水浴場へ行ってみた。
人が少ない。
混むのがイヤだから早めに来たせいか、天気がイマイチのせいか、海水浴ってのが人気落ちてるせいか。
理由は分からないけど、この時期はもっと多いかと思ってたよ。
ま、少なくて困る事はないので、早速泳いでいく。
うは~。
水が冷たい。
海の水ってこんな感じだったか。
でも入ってしまえば慣れてきて、息子も楽しそうに泳いでいましたわ。
無事に海デビュー出来てよかったな。
でも…。
海と言っても人口的に作られた砂浜で、さらに目の前にも人口的に作られた島があって、プールの延長って感じがしちゃうんだよね。
バーンと水平線が広がっている、海っぽい光景がないしさ。
そして何と言っても。
綺麗過ぎるのよ。
いや、決して綺麗な海岸ではない。
木屑とかお菓子の袋とかいっぱい流れていて、それなりに汚い。
でも、海水浴の海ってそんなんじゃないんだよな。
焼きトウモロコシの食べカスとか、スイカの皮とかが浮いていてさ。
足には海藻やクラゲがまとわりついてきてさ。
あちこちにビールの空き缶が転がっていてさ。
海の家には、尋常じゃないほど日焼けしている、海水浴場のヌシみたいなじいちゃんが隅っこに座っていてさ。
ぼったくり価格の浮き輪やボートが貸し出されていてさ。
そういう雰囲気が全くないんだよ。
そして何より、海の名物フナムシすらいないの。
う~ん。
これで息子に海を経験させたと言ってもいいものかねぇ。
これを海と思わせていいのか、ちょっと疑問が残ってしまうよ。
そういえば今日生まれて初めて『日焼け止め』というものを塗ってみた。
ボクは日焼けしたら顔が真っ赤になってしまうからね。
愚妻から借りて顔やら首に塗り、みんなの元へ戻ると…
「白過ぎるでしょ!」
と、だいたいの事なら笑ってすませる愚妻が冷静な顔で言ってくるではないか。
そんなにか?
塗り過ぎか?
息子も
「バカ殿みたい」
と言う。
適量が分からなかったし、鏡もなかったから、とりあえず塗りたくってみちゃったよ。
もっと伸ばして塗るべきだったようだ。
しかもこれって一度塗ると簡単には落ちないんだね。
仕方ないので他の人に見つからないよう、顔をそむけながら泳いでいましたよ。
これさえなければもうちょっと海を楽しめたのになぁ。
ま、いい勉強になって良かったな。
また次に海へ行くのを楽しみにしておこっと。