車を走らせていると…
急に目の前に割り込んできた車があった。
あっぶねぇなぁ!
結構ギリッギリだったぞ!
こりゃ危険過ぎる。
窓を開けて「どこ見とんじゃい!」と怒鳴ってやろうか!?
いや。
自分がそういうの言えるようなキャラじゃないのは自覚している。
思っていてもそんなの言えやしないよ。
せめてクラクションくらい鳴らしてやろうかと思ったけど、車を見て止めてしまった。
そんな事、とても出来ないよ。
だって、かなり恐ろしい車だったからさ。
あんな怖い車にそんな事したらどうなるか分かったもんじゃない。
どんな風に怖い車だったかって?
黒塗りの高級車?
いえいえ違います。
ヤンキーが乗ってる風のチャラい感じの車?
いえいえ、それも違います。
いかにもガラが悪そうな人が運転していたとか?
いえいえ。
運転していたのは、高齢の女性でした。
何が怖いかというとさ。
シルバーマーク(もみじマーク)貼ってたんだよ。
んでね。
その横に初心者マークも貼ってるんだよ!
うわぁ。
ダブル!
これ絶対一緒になっちゃダメなやつじゃん!
高齢者かつ、免許取り立てって事だろう。
これは怖い。
怖過ぎる。
こんな車にクラクション鳴らしたら、どんな挙動になるか分かったもんじゃないよ。
いやまあ可能性として、初心者の孫と高齢者のお婆ちゃんが共有している車かもしれないけどさ。
でもこの車の動きと、乗っている人からして、恐らく高齢者&初心者で間違いないと思う。
だって現に少しフラフラして走ってんだもん。
後ろを走るだけでもちょっと怖いくらいだ。
年をとって頑張って免許を取って凄いとは思うけどね。
でも周りにいたらどうしても危険に感じてしまう。
一個のマークだけでも前を走っていたら少し怖いのに、2つ合わさるとこれほど怖くなるもんなんだね。
もうさぁ。
『鬼に金棒』ってのは現代じゃピンとこないから、『シルバーマークに初心者マーク』に変えてもいいんじゃないか?
それくらいの言葉だと思うよ。
まあ何にしろ、安全運転でいってもらいたいものだね。
危険な割り込みをされただけに、本当にそう思いましたわ。