頼まれて作ってたものを渡しにI氏のとこへ行くと、
「ご家族でどうぞ」
と、大きな箱に入ったケーキをもらった。
うわぁ。
何だか申し訳ないねぇ。
でも遠慮なくいただきますよ。
ありがとう。
人からケーキ貰うのって嬉しいものだ。
何かお菓子を貰う事はあっても、やっぱりケーキとなると別格だもんね。
気持ちが全然違う。
たぶんあの箱がテンションをあげるんだろうなぁ。
何の変哲もないケーキの入った箱だけど、あの箱を持つだけでワクワクしてくるもん。
ただ取手が付いているだけの紙で出来た箱だけどね。
中が見えず、何が入っているのかも分からないんだけどね。
でもたぶんそれがいいのだ。
ボーンと丸出しになっているよりも、遥かに魅力的になってくるもん。
そしてそれが人から貰ったものだと、更にワクワク度が上がる。
完全に中身が分からないもんね。
見えないものが見たいというのは誰しも思うもの。
その気持ちをあの箱で押し上げているんだろうなぁ。
今日もその中身を想像しながら帰っていたら、帰り道で買おうと思っていたマックシェイクを買い忘れてたよ。
まあ仕方ない。
それくらいのパワーがケーキにはあるもんね。
さっき持った感じからいったらズッシリしてたから、小さいケーキがたくさんって感じではなさそうだ。
箱が真四角だから、ロールケーキではないと思う。
でも誕生日でもないのにホールケーキをくれるってのもおかしいよなぁ。
まさかケーキに見せかけて、中にはオニギリがギッシリって事はないよね?
うん。
ちゃんとケーキ屋さんのハンコを押してあるから間違いないだろう。
そのケーキ屋さんでオニギリを売っていない限り、そんな事はないよ。
なんて想像するだけで帰り道はウキウキしっぱなしだったね。
凄いぞ、ケーキの箱。
今度から1人で遠出する時は助手席にケーキの箱を置いておくようにすれば、楽しく運転出来るかもしれないな。
さて、帰宅してから早速オープン。
おお。
アップルパイでしたか。
ケーキじゃなくってパイだったのは意外だけど、でももちろん嬉しい。
ありがたい。
ケーキ屋さんってのは最高だね。
これだけ嬉しいんだから、ボクもなるべく色んな人にあげたいものだな。