息子(3歳)が最近、何かあるたびに「どうして?」と聞いてくる。
どんな事でもすぐに「どうして?」と言うから、もううかつな事は言えなくなってしまった。
微妙に色んな知識が増えているだけに、前のように誤摩化せない。
かといって、難しい事が分かるわけもないので、説明するのも一苦労だ。
昔、一休さんのアニメの中で『どちて坊や』ってのが出ていた。
どんな事でも「どちて?」と聞き、一休さんや新右衛門さんを困らせるのだ。
今の息子と全く同じ。
あの時の一休さんの心境が、今ようやく理解出来たよ。
だって、今日とかさぁ。
テレビを見ていたら
「心にポッカリ穴が空いてしまった」
ってセリフがあったんだよね。
それを聞いた息子が
「どうして?どうして穴が開くの?」
と言ってくんのよ。
どうしてって…
こういうのはどう説明すりゃいいんだろう。
確かに、どうしてって思うわな。
寂しいってだけで穴が開くんだもん。
そりゃ意味分からんわ。
大人相手だったとしても説明のしようがない。
結局咄嗟に上手い説明が出来ず、適当に誤摩化して終わってしまいましたわ。
すまない…。
そんな息子は今夜、愚妻と一緒に愚妻の実家に泊まりに行く事になっている。
ボクは作業や出かける用事があるので、そちらには行かない。
そこで…
「今日は一緒に行けないけど大丈夫?寂しいでしょ?」
と聞いてみた。
ら…
「寂しくない。仕事あるんだから仕方ないでしょ」
と言いやがる。
くそう。
ちょっとは寂しがりやがれ。
今に始まった事じゃないけど、ドライなヤツだ。
これが婆ちゃん相手だったら、泣いて寂しがるくせによ。
いそいそと嬉しそうに玄関に向かって行きましたわ。
すると…
「ちょっと来て~!」
とボクを呼ぶ声がする。
ふふっ。
なんだかんだ言っておいて、やっぱり寂しいんだな。
父親との別れを惜しんでいるのだろう。
「やっぱり一緒に行きたい」
なんて言うのかな。
でも我が家の玄関は階段下にある。
わざわざ降りるのは面倒なので「行かない」と声を出していたら、それでも何度も「来て!」と呼ぶ。
仕方ない。
一緒には行けないけど、最後にバイバイくらいしてやるか。
寂しがる息子を見るのも悪くない。
そう思いながら玄関に行くと…
「はい、これ捨てといて」
と、シールか何かのゴミを手渡してくるではないか!
ご!
ごみ!
わざわざこれを渡すために父親を玄関まで呼びつけたのか!
そして渡したら全く後ろを振り返る事もなく、そそくさと家から出ていってしまいましたわ。
ゴミを手に、ポツンと残されたボク。
どういう状況だよ。
ったく…
心にポッカリと穴が開きましたわ。
どんな事でもすぐに「どうして?」と言うから、もううかつな事は言えなくなってしまった。
微妙に色んな知識が増えているだけに、前のように誤摩化せない。
かといって、難しい事が分かるわけもないので、説明するのも一苦労だ。
昔、一休さんのアニメの中で『どちて坊や』ってのが出ていた。
どんな事でも「どちて?」と聞き、一休さんや新右衛門さんを困らせるのだ。
今の息子と全く同じ。
あの時の一休さんの心境が、今ようやく理解出来たよ。
だって、今日とかさぁ。
テレビを見ていたら
「心にポッカリ穴が空いてしまった」
ってセリフがあったんだよね。
それを聞いた息子が
「どうして?どうして穴が開くの?」
と言ってくんのよ。
どうしてって…
こういうのはどう説明すりゃいいんだろう。
確かに、どうしてって思うわな。
寂しいってだけで穴が開くんだもん。
そりゃ意味分からんわ。
大人相手だったとしても説明のしようがない。
結局咄嗟に上手い説明が出来ず、適当に誤摩化して終わってしまいましたわ。
すまない…。
そんな息子は今夜、愚妻と一緒に愚妻の実家に泊まりに行く事になっている。
ボクは作業や出かける用事があるので、そちらには行かない。
そこで…
「今日は一緒に行けないけど大丈夫?寂しいでしょ?」
と聞いてみた。
ら…
「寂しくない。仕事あるんだから仕方ないでしょ」
と言いやがる。
くそう。
ちょっとは寂しがりやがれ。
今に始まった事じゃないけど、ドライなヤツだ。
これが婆ちゃん相手だったら、泣いて寂しがるくせによ。
いそいそと嬉しそうに玄関に向かって行きましたわ。
すると…
「ちょっと来て~!」
とボクを呼ぶ声がする。
ふふっ。
なんだかんだ言っておいて、やっぱり寂しいんだな。
父親との別れを惜しんでいるのだろう。
「やっぱり一緒に行きたい」
なんて言うのかな。
でも我が家の玄関は階段下にある。
わざわざ降りるのは面倒なので「行かない」と声を出していたら、それでも何度も「来て!」と呼ぶ。
仕方ない。
一緒には行けないけど、最後にバイバイくらいしてやるか。
寂しがる息子を見るのも悪くない。
そう思いながら玄関に行くと…
「はい、これ捨てといて」
と、シールか何かのゴミを手渡してくるではないか!
ご!
ごみ!
わざわざこれを渡すために父親を玄関まで呼びつけたのか!
そして渡したら全く後ろを振り返る事もなく、そそくさと家から出ていってしまいましたわ。
ゴミを手に、ポツンと残されたボク。
どういう状況だよ。
ったく…
心にポッカリと穴が開きましたわ。