前々回(1月12日)、一年前の報道ステーションの内容を今年の放送だと思い、記事をアップしてしまった。
内容に違和感がなかったので迂闊にも勘違いしたのだが、別の見方をすればこの一年間、ITSは何の進歩もなかった、と言うことかもしれない。
ドッグイヤーと言われるITや通信の世界では、これは異常なことだ。
実際、ITS構想はETCを除いて完全に行き詰まってしまっているのだ。
それはこういうことだ。
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国交省は路車間通信を活用した「スマートウェイ」を実現したい。
そのためには、すべての車に通信機が装備されなくてはならない。
ETCはまさにその通信機であるが、ETC以外には使えない。
その他に応用が利く「多機能ETC」を、民間サービスを梃子に普及させたい。
しかし、ビジネスとして成立する民間サービスは出現しそうにない。
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ITSがうまくいかない理由は、消費者にとって「お金を払う価値のある」サービスが見出せないからである。
一方で「魅力あるサービスはいつか、誰かが見つけるだろう」という論調がいまだに多い。
そういった主張をする人たちは、有料情報コンテンツや広告配信、データダウンロードなど、インターネットでのビジネスモデルを引き合いにする。
しかし、車は目的地に到達するための道具であり、かつ、車内では運転をしなければならない(=ひまではない)のだ。
自宅や職場でPCを前にしている状況とはまったく異なるということは明らかである。
こうした考え方がある限り、ITSがその泥沼から這い出すことは不可能だろう。
ITSは安全向上のための公共インフラ整備として割り切るべきだ。
内容に違和感がなかったので迂闊にも勘違いしたのだが、別の見方をすればこの一年間、ITSは何の進歩もなかった、と言うことかもしれない。
ドッグイヤーと言われるITや通信の世界では、これは異常なことだ。
実際、ITS構想はETCを除いて完全に行き詰まってしまっているのだ。
それはこういうことだ。
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国交省は路車間通信を活用した「スマートウェイ」を実現したい。
そのためには、すべての車に通信機が装備されなくてはならない。
ETCはまさにその通信機であるが、ETC以外には使えない。
その他に応用が利く「多機能ETC」を、民間サービスを梃子に普及させたい。
しかし、ビジネスとして成立する民間サービスは出現しそうにない。
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ITSがうまくいかない理由は、消費者にとって「お金を払う価値のある」サービスが見出せないからである。
一方で「魅力あるサービスはいつか、誰かが見つけるだろう」という論調がいまだに多い。
そういった主張をする人たちは、有料情報コンテンツや広告配信、データダウンロードなど、インターネットでのビジネスモデルを引き合いにする。
しかし、車は目的地に到達するための道具であり、かつ、車内では運転をしなければならない(=ひまではない)のだ。
自宅や職場でPCを前にしている状況とはまったく異なるということは明らかである。
こうした考え方がある限り、ITSがその泥沼から這い出すことは不可能だろう。
ITSは安全向上のための公共インフラ整備として割り切るべきだ。