この前突然,ETC2.0という言葉が出現して一体何かと思っていたが,色々な方から情報を頂いた結果,いわゆる「ITSスポット対応車載器」のことを指しているらしい。
ITSスポットは既に全国に1600箇所設置されており,殆どその認知がないまま僅か10万台程度の車両に対してひっそりと情報を流している。
実際のところはITSスポットの情報を受け取っている車が何台あるかはよくわかないのだが,昨年末頃の時点で「ITSスポット対応のナビゲーション」の出荷累計が16万台,という情報があったので,そこから類推して10万台程度かなと思う。
「ITSスポット対応ナビ」でも,普通のETCをつけたらITSスポットには対応しない。果たしてどれだけの車が「ITSスポット対応車載器」をつけているかはよくわからない。出荷統計等,探したけど見つからなかった。
ITSジャパン等の資料では,ITSスポット対応の車載器は2015年には1000万台になっているはずだから,これはどう控えめに言っても失敗だろう。(成功するはずがない,とずっと言い続けているのがこのブロクなんだけど)
で,それをなんとかリスタートさせようというのがETC2.0なのだ。
たしかに,「ITSスポット対応車載器」は長いし,何なのかを説明するのも大変だ。
まあ,名前を変えても根本的な消費者ニーズなんか全然ないんだから成功しないだろうが,1600箇所の路側機を設置した以上は途中でやめられない。むしろ,路側機は増やすことになる。
そして,現在交通情報を車と通信しているVICSのビーコンは8年後には廃止するらしい。
VICSユニット搭載車は3000万台もある(まあ,FM多重だけが大部分だろうけどね)のに!
こうした状況のもとで,その「ETC2.0」を何とか普及させるために考えたのが,今回の2つの施策。
ひとつは,ETCゲートの完全ノンストップ通過。
もう一つが,渋滞回避のために一旦一般道に降りて,また乗る場合の割引。
でも,果たしてどれだけの人が今のETCの「20キロ徐行」に不満を持っているのか?
今のETCをゲートの問題はそこじゃなく,過失による不正通行でゲートが下がった場合急ブレーキなどによる事故が起きることだろう。安部首相の車列だって追突事故起こしてる。
料金計算については,どれほど効果があるか分からない。まあ,私の経験では高速道路が混んでいて一般道に降りてうまく行った試しがない。
遠回りしても料金を高くしないようにして全体の交通流を最適化誘導するような仕組みであれば,それはとても良いことだと思うけど,それは今のETCの仕組みの中でもやることはできるように思う。実際,首都高出口ではかなりのスピードで通過する車両から車両データを読み取っている。
いずれにしてもETC2.0じゃなきゃ出来ないことでもなさそうだし,それ以上にこれがETCの買い替えを促進するようなキラーコンテンツでもないし,正直これでITSスポット対応機が普及するなんて全然思えない。
でももう路側機1600個作っちゃったし,ビーコンなくすっていう以上は今後さらに増やすんだろうし,なんとかしなれけばならない。できることはただひとつ。今後のナビ,ETCは強制的にITSスポット対応とし,非対応機の販売をやめさせるしかない。
そのつけは消費者は直接払わないから,補助金出すしか無い。その財源は通行料や税金という見えない形で消費者に乗ってくる。
ああ,こうなるぞと10年批判し警告してきたけど,個人のブログでできることなんてしれてるな,と思う次第です。
ITSスポットは既に全国に1600箇所設置されており,殆どその認知がないまま僅か10万台程度の車両に対してひっそりと情報を流している。
実際のところはITSスポットの情報を受け取っている車が何台あるかはよくわかないのだが,昨年末頃の時点で「ITSスポット対応のナビゲーション」の出荷累計が16万台,という情報があったので,そこから類推して10万台程度かなと思う。
「ITSスポット対応ナビ」でも,普通のETCをつけたらITSスポットには対応しない。果たしてどれだけの車が「ITSスポット対応車載器」をつけているかはよくわからない。出荷統計等,探したけど見つからなかった。
ITSジャパン等の資料では,ITSスポット対応の車載器は2015年には1000万台になっているはずだから,これはどう控えめに言っても失敗だろう。(成功するはずがない,とずっと言い続けているのがこのブロクなんだけど)
で,それをなんとかリスタートさせようというのがETC2.0なのだ。
たしかに,「ITSスポット対応車載器」は長いし,何なのかを説明するのも大変だ。
まあ,名前を変えても根本的な消費者ニーズなんか全然ないんだから成功しないだろうが,1600箇所の路側機を設置した以上は途中でやめられない。むしろ,路側機は増やすことになる。
そして,現在交通情報を車と通信しているVICSのビーコンは8年後には廃止するらしい。
VICSユニット搭載車は3000万台もある(まあ,FM多重だけが大部分だろうけどね)のに!
こうした状況のもとで,その「ETC2.0」を何とか普及させるために考えたのが,今回の2つの施策。
ひとつは,ETCゲートの完全ノンストップ通過。
もう一つが,渋滞回避のために一旦一般道に降りて,また乗る場合の割引。
でも,果たしてどれだけの人が今のETCの「20キロ徐行」に不満を持っているのか?
今のETCをゲートの問題はそこじゃなく,過失による不正通行でゲートが下がった場合急ブレーキなどによる事故が起きることだろう。安部首相の車列だって追突事故起こしてる。
料金計算については,どれほど効果があるか分からない。まあ,私の経験では高速道路が混んでいて一般道に降りてうまく行った試しがない。
遠回りしても料金を高くしないようにして全体の交通流を最適化誘導するような仕組みであれば,それはとても良いことだと思うけど,それは今のETCの仕組みの中でもやることはできるように思う。実際,首都高出口ではかなりのスピードで通過する車両から車両データを読み取っている。
いずれにしてもETC2.0じゃなきゃ出来ないことでもなさそうだし,それ以上にこれがETCの買い替えを促進するようなキラーコンテンツでもないし,正直これでITSスポット対応機が普及するなんて全然思えない。
でももう路側機1600個作っちゃったし,ビーコンなくすっていう以上は今後さらに増やすんだろうし,なんとかしなれけばならない。できることはただひとつ。今後のナビ,ETCは強制的にITSスポット対応とし,非対応機の販売をやめさせるしかない。
そのつけは消費者は直接払わないから,補助金出すしか無い。その財源は通行料や税金という見えない形で消費者に乗ってくる。
ああ,こうなるぞと10年批判し警告してきたけど,個人のブログでできることなんてしれてるな,と思う次第です。