ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

SONYと小米

2014年08月01日 | モバイル・ウエアラブル
アパートのテレビが壊れたので,大家さんに買い替えてもらった。
もともとあったのはSKYWORTH(創維)というメーカーのもの。日本じゃ知名度ゼロだけど,中国では結構よくみる。

新しいTVはSONY BRAVIAの48インチHD。大家も奮発したな,と思ったんだけど,発送伝票に記載されていた金額はなんと3980元(64000円程度)。ローカルメーカーと大差ない。

もうテレビという商品では日本ブランドで勝負するのは無理なんだろうな,とおもう。大画面液晶TVもすっかり「普通の」商品となり,それにプレミアムを求める人は少なくなっている。4Kになったからといってこの状況が好転するとは思えない。
消費者が観たいのはコンテンツであり,毛穴ではない。

しかも,すでに中国メーカーでは4KTVを販売している。
中国ローカル企業「小米技研」は5月に49インチの4Kテレビを65000円程度で発売した。日本では所詮中国製なんて,といった醒めた反応が殆どだけど,実はこの小米というメーカーは侮れない。

私も社用で使っていたHTCのアンドロイドスマホがあまりに使いにくいので,最近小米の安い「紅米1S」に買い替えた。4.7インチのデュアルコア。組み立てはあのフォックスコム。価格は1万円。これが全く不満のない品質で,アンドロイドベースの独自OS(ROM)「MIUI」の使い勝手も良い。
実際,小米のスマホは新発売時には品薄になりネットでプレミアが付く。

小米は自社で生産設備を持たないファブレスメーカーだが,スマホ同様にテレビもSONY等が使っている大手のEMSで生産している。それなりの品質は確保されているだろう。

小米に限らず,中国でも海外留学経験のある若く優れた経営者は品質を追求し始めている。

チキンナゲットにかぎらず,中国のずさんな品質については大きく報道され,誰もが「中国製は危険,品質はカス」という認識を持っていると思う。それはまあ正しい。でも,優れた中国企業はものすごいスピードで進化する。

中国製品がこの先いつまでも低品質だとは思わない方がいい。