ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

この期に及んでITS車載器普及をいうスマートウェイ

2009年09月02日 | ITS
この期に及んでもスマートウェイはITS車載器を推進するらしい。

去る8月28日、スマートウェイは連絡会を行い、250億円の予算を計上し全国の高速道路に1000基のDSRC路側機を設置すると発表し、あわせて車載器メーカーやカーメーカーに「ITS車載器」の普及拡大を要請した。
2010年春から首都高、阪神高速で情報提供を開始し、10年度中に本格サービス開始を開始する。また、サービス開始後5年間で「ITS車載器」1000万台の普及を計画しているとのことだ。

本気か?

政権交代をうけ、すでにETCの売れ行きは激減している。2年後には無料化といっているんだから当然だろう。
ITS車載器は通常のETCよりも高くなる。一方で、肝心のそれによる運転サポートの内容は「交通情報」であるが、果たして対価を払う価値のあるものになるかは依然として不透明だ。

スマートウェイは絵空事で仕事を進めているのではないか。今の状況下で、ETC、しかも高額商品が本当に1000万台も普及すると思っているのだろうか?
せいぜいトヨタがお付き合いでレクサスに標準装備して終わりになるのが関の山じゃないのか?

それともまさか「ETCがなくなってもITS機能だけで車載器の需要は存在する」と思っているのだろうか?

どうも本気らしい。
同日付けで、ETCセットアップ業者に対してITS車載器セットアップ事業者募集の案内がでている。

実際のところは、メーカーに専用路側機・車載器を開発させてしまった都合止められない、というのが本音なんじゃないか?
頭のいい人たちが、今後高速道路無料化でDSRCがどうなるか予測できないわけがない。

要するに、なにがなんでも路側機一基2500万円x1000基は設置したい、だから民主党に口出しされる前に後戻りできないとこまで進めたい、ということじゃないの?