ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

高速道路無料化

2009年07月29日 | 高速道路
どうやら総選挙で民主党が政権をとることが既成事実のように語られており、だとすれば高速道路は無料になる。
あれだけ宣伝していた以上は、公約を破るわけにはいかないだろう。
しかし、無料に向けての各種調整は結構骨の折れる仕事になるだろう。

■ 5.8Ghz DSRCの市場は消滅する

無料になれば、ETCは不要になる。都市部の高速道路で課金が残るといってもETC100%装着を前提にしたDSRC活用とそれに付随するビジネスはすべて消滅することになる。
まあ、実際に「あなたの街でも使えるETC」なんて国交省は言っていたが、そんなビジネスは全く活性化しなかったのだから、大した実害はなさそうだが、それでも機器製造やサービス関連のビジネスは消滅することになる。

さらに、ITSという視点では大きな足ががりを失うことになる。

こうなったらITSは700MhzアナログTV波空き地で行くしかない。
しかし、これを受信する車載器をこれから普及させるのには10年以上かかる。
多分、絶望的だと思う。

まあ、ETCを活用してビジネスやITSを拡大する、という構想自体ほとんど実現しなかったわけだから、これはどっちにしても成立しない話だったんだろうけどね。

高速道路無料化で何が起きるか。
もう少し考えてみよう。