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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

DCMXについて

2006年06月24日 | モバイル・ウエアラブル
最近また忙しくなり、頻繁に更新できないので、週末にまとめて書こう。

前回、電子マネーの話をしたついでに、ドコモのDCMXについて。

DCMXのシンボルマークって、なんであんなバブル期のゴルフ場を思わせるアナクロな奴にしちゃったんだろう?
ブランドイメージには相当こだわったというが、(「かっこいいカードがほしかった」デザインにこだわるDCMX:ITメディア記事)ロゴとシンボルマークのイメージがあまりに乖離している。

それと、TVCM。KAT-TUN赤西が「デザートくいたくね?」とかいうといきなりお店が現れるが、一体なにが言いたいのだろう?ケータイのようにどこでも使える、というようなイメージを視聴者にあたえるが、使えるお店は全国にたったの3万軒しかない。

利用者が増えなければ、対応レジの設置も進まないだろうから、ある程度は普及優先で仕掛けをしていくのはわかるが、それにしてもミスリーディングなCMだと思う。

ドコモの夏モデルはブルートゥース対応なし

2006年06月08日 | モバイル・ウエアラブル
ドコモの携帯新製品は、おサイフケータイ対応はしているがブルートゥース(以下BT)は内蔵していないようだ。

ようだ、というのも変な話だが、BTという機能自体がドコモのWEBサイトのスペックの中で語られていないので、どのモデルについているのかすらよくわからない。
これは、BTに一番積極的なボーダフォンですら同様で、WEBサイトの機能一覧のアイコンにBTの表示はない。

日本の消費者にとって、どうやらBTはまるで興味の対象とならない装備のようだ。

しかし、これはITS関連・特にテレマティクス関連にとっては大きな打撃だろう。特にドコモの夏モデルでの不採用は深刻な逆風だ。

BTでハンズフリーというのは、日本を除く全世界でごくごく一般的になってきている。日本のITSやテレマティクス関係者も、携帯にBTが内蔵されるのは規定路線だと考えていただろう。携帯にBTが内蔵されれば、いちいち接続する手間なしに車に通信環境を導入できる。これが車+通信の追い風になるはずだった。

テレマティクスの前途は、さらに険しくなってきてしまったようだ。


ソフトバンクとi-pod携帯

2006年05月14日 | モバイル・ウエアラブル
昨年8月31日のエントリーで、i-pod携帯について書いた。
アップル、モトローラ、シンギュラーの3社が提携し、i-pod携帯を発売する、というもの。それは、ROKRなる商品名で発売された。
個人的には非常に期待をしたのだが、ほとんど売れていないらしい。

実際、ROKRはその商品写真をみてもわかるとおり、まったく退屈な普通の携帯電話であり、消費者がアップルブランドに期待するデザイン品質はまったくどこにも見当たらない。実際に、アップルは端末自体には関与していない。
さらに、オンラインでの曲購入は出来ず、単に音楽再生用にitunesのソフトが内蔵された携帯、というだけの商品であり、まあこれでは売れないのもうなずける。

さて、13日に日経などがアップルとソフトバンク(ボーダフォン日本)が提携し、i-pod携帯を開発すると報道した。
記事では、アップルブランドを採用することも示唆されている。

仮に、アップルブランドが採用されることになれば、スティーブ・ジョブスが徹底的にこだわるだろうからROKRのようなことにはならないかもしれない。

しかし、なぜモトローラのROKRがあんなに中途半端な商品になってしまった理由をよく理解しておいた方がいい。

おそらくアップルはi-podとのカニバリをおそれ、収納曲数を100曲に制限したのだろう。
シンギュラーにしても、音楽ダウンロードビジネスをアップルに独占されるような事態は好ましくない、と思ったのかもしれない。
結局のところ、消費者にとってはまるで魅力のない商品となってしまった。

この辺をうまく克服し、アップルとソフトバンクがwin-winの関係を築けるビジネスモデルが構築できるならば、大ヒット商品の可能性もある。

私は必ずしも「携帯端末から音楽を買える」ということがキラーコンテンツになるとは思っていない。
もしそうなら、日本ではi-podは「着うたフル」に駆逐されているはずだ。 

ポイントはブランド、デザインと電池の持ちだと思う。