SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「100歳の少年と12通の手紙」

2010年12月02日 | 映画(ハ行)

 悲しいファンタジーだが心が温かくなる。気遣いのあり方がテーマだ。

 難病の小児病棟が舞台となる。過酷な運命を子供たちは良く心得ている。周囲の気遣いも、だから良く分かっているのだが、それがうっとうしいのだ。

 少年が望んでいるのは、悪いことをしたらしかって欲しいということだ。両親ですら腫れ物に触るようにしか接してくれない。

 そこに現れた、事情を知らない自己中心のピザ屋のおばさんと少年の物語だ。

 けなげな少年も素晴らしいが、このピザ屋のローズおばさんの心情がなんともうれしい。自分をプロレスラーと紹介し、語って聞かせる数々の試合歴が物語のファンタジー性を彩って楽しい。

 医者役のマックス・フォン・シドーがフランス映画でフランス語をしゃべっているのにも驚いた。


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